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更年期に起こりやすいこんな症状
ホルモンの変化と更年期
性腺刺激ホルモンと女性ホルモン
ホルモンの変化による体への影響
こんな症状で知る更年期

月経不・閉経
コラム・更年期の避妊
ほてり・息切れ
頭痛・頭が重い
手足・腰が冷える
不眠・寝つきが悪い
疲労感・体がだるい
手足のしびれ・関節の痛み
耳鳴り
めまい・たちくらみ
胃もたれ・胸やけ・食欲不振
のどや口内の乾燥・口臭
肩こり・腰痛・背痛
ストレッチ運動
膣の乾燥・性交痛
コラム・婦人科手術後の変化
おりもの
おりものの様子と考えられる病気
頻尿・残尿感・排尿痛
尿失禁
骨盤底体操
便秘・下痢
むくみ・徐脈瘤
むくみを和らげるマッサージ
皮膚のかさつき・かゆみ
肥満・体重増加
適性体重の計算方法
老眼(老視)
抜け毛・白髪
頭皮のマッサージ
不安感・うつ状態
カウンセリングについて
ストレスとの上手な付き合いかた
体験2・独身の気楽さと寂しさを更年期に改めて知る

どんな症状に効果があるのか
ホルモン補充療法の基礎知識
代表的な症状(不定愁訴)への効果
精神神経障害の改善
膣の萎縮による性交痛に効果的
頻尿・尿失禁などの改善
HRTの美容効果は期待できる?
骨粗鬆症や生活習慣病の予防に

更年期の肌の変化と美容
加齢による肌の変化
肌に対する悩み
くすみ・しみ
しわ・たるみ
コラーゲンの量の変化
美しい肌を保つマッサージ&エクササイズ
フェイスマッサージ
フェイスエクササイズ
若々しいメイクのポイント
顔型別メイクアップのポイント
体験6・「娘の結婚後、うつ状態に落ち込んでしまう」

中医学の視点から考える更年期
中医学による診断治療の方法
弁証(体質の見方)
四診(診察の仕方)
病気になる原因とは
外因-快適すぎる環境が適応能力を低下させる
内因-病気をよくするのも悪くするのも心次第
不内外因-アンバランスな食生活・無理な運動は厳禁
気・血・水のバランスを大切に
「気」は生命エネルギー
不足したパワーを補う補気薬
精神症状を和らげる利気薬
「血」は全身をめぐる血液
貧血を解消する補血薬
血をきれいにする活血化お剤
「水」はすべての体液のこと
水分不足のための熱をとる滋陰清熱薬
不要な水分を排出する利水薬

未病を治す養生
女性の養生
1 心の若さを保つ
2 お血に注意する
3 医食同源の意識を高める

更年期の養生
タイプ別の漢方薬
更年期症状3つのタイプとおすすめの漢方
「上熱下寒」タイプ
「腎陰虚」タイプ
「気滞お血」タイプ

更年期に注意したい病気
更年期にかかりやすい病気
更年期に気をつけたい婦人科の病気
子宮がん
子宮頸がん
子宮体がん
子宮筋腫
子宮内膜症
機能性出血
子宮膣部びらん
子宮頸管ポリープ
子宮内膜炎
子宮下垂・子宮脱
膣炎
卵巣腫瘍
乳がん
体験10・42歳で月経も終わりしだいに襲う老化現象
更年期に気になる生活習慣病
動脈硬化症
高血圧
心臓病
糖尿病
骨粗鬆症
腰痛
肩関節周囲炎(五十肩)
体験11・「水泳が私の更年期障害を乗り切らせてくれた」
体験12・「ホルモン療法のおかげで乗り越えた更年期」
体験13・「夫の理解をえられたことがいちばんの薬」
更年期の専門医がいる主な病院リスト





思い当たる症状はありますか?
更年期チェック
更年期を迎えると体にさまざまな変化が現れます。思い当たる症状があるかチェックしてみましょう。

1 最近、月経周期が早くなったり遅くなったりして乱れがちである。
 日本女性の平均的な閉経年齢は約50歳です。この前後10年くらいの期間を更年期と呼びます。
 更年期には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が不規則になったり、減少したりします。そのため月経周期の乱れや、月経血量の増減、月経の期間が長くなったり短くなるなど、身体にいろいろな変化が起きています。
 月経周期が不規則になるため、子宮筋腫や子宮がんなどの病気による出血があったときにも紛らわしく気づかない場合があります。子宮がん検診は必ず受けましょう。
 また、月経が不安定で排卵の時期も特定できません。思わぬ妊娠をしたり、月経の遅れだと思い込んでいたら、妊娠だったということもあります。正しい避妊を忘れずに。

2 気温に関係なく顔がほてったり、のぼせや大量の発汗がある
 暑くもないのに突然顔や胸のあたりがカッとほてったり、大汗をかいたりすることはありませんか?
 これをホットフラッシュといい、エストロゲン減少に伴って起こる代表的な症状です。更年期の比較的早い時期にみられます。
 人によって症状の出方も違い、1日に何度も繰り返し起こる人、何日か間をおいて起こる人もいます。
 数カ月で治まる場合がおおいのですが、中には何年も続く人もいます。このような症状は、ある時期を過ぎれば必ず治まるので心配ありません。
 ほてりやのぼせがひどく、外出がおっくうになる、人に会うことさえ気後れするなど、婦人科を受診して相談してみましょう。

3 心臓がドキドキしたり、息苦しくなるなど、動悸や息切れがよく起こる
 まず気になるのが心臓病です。また、貧血や甲状腺機能亢進症などの場合にも、動悸や息切れが起こるし、寝不足や過労が過労が重なったり、不安や心配が高じたときにも起こります。
 また、肥満が原因で起こることも。肥満は糖尿病や、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の引き金になるので、中高年以降は注意が必要です。
 一方、更年期症状としてみられる動悸や息切れは、自律神経の失調が原因です。エストロゲンの急激な減少や、不規則分泌が、心臓の拍動や血管の収縮などをコントロールしている自律神経の働きを乱すといわれています。
 症状が軽く、日常生活に支障がなければ治療の必要はありませんが、念のために心臓病のチェックや血圧検査を。

4 手足がひんやり冷たくなったり、腰から下が冷えやすくなった
 これまで冷えなど経験なかった人でも、更年期を迎えると手足の冷えが起こることがあります。
 これもエストロゲン減少による自律神経の失調が原因です。血管の拡張や収縮をコントロールしている自律神経の働きが乱れ、血液の循環が悪くなるために冷えが起きます。
 ほてりやのぼせをともなう”冷えのぼせ”の状態になる人も多いようです。貧血や低血圧が原因で、冷えの症状がひどくなっている場合もあるので、これらのチェックも必要です。
 毎日の生活では、冷たいものをあまりとらない、適度な運動、足温浴をする、手軽に羽織れるものを用意しておくことが大切です。なかなか症状が改善されず、つらいときは婦人科に。

5 首筋のこりや肩こり、背中の痛みが最近ひどくなった気がする
 筋肉の量が男性に比べて少ない女性は、少ない筋肉で重い頭を支えるので肩や首筋がこりやすいのです。
 若い時は肩こりがなかった人でも、中年と呼ばれるころから肩こりや首筋の凝りがひどくなることも。
 これは筋力の衰えが原因で、運動不足の人ほどつけがまわってきます。
 これを機会に体にいいことをひとつ始めてみませんか?水泳、社交ダンス、ウォーキング、ヨガなど楽しめるものでいいのです。
 適度な運動は全身の循環を良くし気分転換にも役立ちます。
 視力が低下していたり、血圧が高い場合も肩がこることがあります。視力検査で現在使っている眼鏡の度のチェックや血圧測定もしておきましょう。

6 いつも頭が重い感じがしてすっきりしない、頭痛がひどい
 頭が痛い、重い感じがする、気分がすっきりしない、などの症状も、更年期の女性に多いものです。
 のぼせや不安、イライラなどで十分に睡眠がとれず、睡眠不足気味の人に頭痛が起こることが多いようです。昼寝などでこま切れでも睡眠を補うとだいぶ違ってきます。
 ぬるめのお湯にゆっくりつかる入浴も有効です。つらい場合は鎮痛剤をつかってもいいでしょう。
  視力の低下が原因のこともあるので、眼鏡の度があっているか、老眼が始まっていないか、一度眼科で検査を受けてみましょう。
 また、高血圧や脳神経系の病気などが原因で頭痛が起こることもあります。あまりひんぱんに起こり、治らないようなら医師に相談しましょう。

7 夜なかなか寝つけない、すぐに目が覚めてしまう
 のぼせ、発汗、頻尿など、更年期のさまざまな症状の影響で、不眠になる人も増えてきます。ホルモンのアンバランスからくる気分の不安定も、不眠の原因になります。
 大抵の場合は、他の更年期症状が治まれば解消されるものです。趣味を楽しんだり、疲れない程度に運動をするなどで気分転換をはかりましょう。
 不眠を気にしすぎるのも逆効果。一晩得した、ぐらいに考えましょう。
 不眠が重なって日常生活に支障が出る場合は、医師に相談してください。他の更年期症状がある場合は婦人科に、不眠だけなら精神科や心療内科を受診しましょう。医師の指導のものに、睡眠薬や精神安定剤を使用するなら薬物依存などの心配はありません。

8 めまいや立ちくらみがひどい。耳鳴りが起こることがある
 たちくらみなどの一過性のもの、体がふらふらするめまい、天井や壁などがぐるぐる回るような強いめまいなど、症状はさまざまです。
 血圧の変動や貧血で脳の血液循環が一時的に悪くなって起こるものは、治療を要することはあまりありません。
 女性は月経があるため、もともと貧血になりやすいのです。その上、更年期に入ると自律神経の働きが乱れるので血液循環が悪くなりがちです。
 食事では鉄分を多くとるように心がけ、適度な運動で全身の血液循環を良くしましょう。
 過労のために血圧が高くなっていたり、耳鼻科系の病気が隠れていることもあるので、症状がひどく、耳鳴りを伴う場合には一度検査を。

9 最近怒りっぽくなった。ちょっとしたころでもイライラしてしまう
 女性ホルモンの分泌量が急激に変化したときに起こりやすい症状で、月経前に気分が不安定になりやすいのも同じ理由です。
 また、家庭や職場勘定などの心因的な要素が深くかかわっているケースも多いものです。
 これらの要因が身体症状とからまって、情緒不安定になりやすくなるので、夫を中心に家庭や周囲の人の理解と協力が必要になります。
 最近では婦人科でも心のケアをするところが増えていますが、心の症状がいちばんつらいときには、精神科や心療内科に相談するのもよいでしょう。
 どの病院に行ったらいいのかわからない、勇気がない、という人はかかりつけの婦人科から紹介してもらうのもひとつの方法です。
 
10 何をする気も起きない、無力感、憂うつな気分がなかなか晴れない
 更年期前後になると、何をするのもおっくう、ちょとしたことで気が滅入る、友達や近所の人と顔をあわせるのもいや、と憂うつな気分に陥る女性も少なくありません。
 今まで忙しく働いていた人ほど、暇になると生活に手ごたえが感じられなくなるのではないでしょうか。
 人生山あり谷ありですから、停滞期がくることもあります。落ち込んだり、思い詰めたりせず、今までの自分にお疲れ様休暇をあげるつもりで、自分を責めずに過ごしてください。
 うつ状態があまりにも長く続くようならカウンセリングも有効です。精神科や心療内科に相談してみましょう。
 更年期専門外来を設けている婦人科でも、およその診断をしているので、まずそこを受診するのもいいでしょう。

11 性器がかゆかったり、性交痛がある。性交後に出血がみられる
 更年期に入ってエストロゲンが減少すると、皮膚は委縮して乾いた状態になります。
 膣やその外側も同じで、皮膚や粘膜が薄くなったり、膣内の分泌液が減ってうるおいがなくなってきます。そのため乾燥してかゆくなったり、性交時に痛かったり、出血したりします。
 このような委縮症状には女性ホルモン補充療法が効果的です。飲み薬や貼り薬、膣坐剤を処方してもらうのもよいでしょう。
 また、エストロゲンが減少すると膣内を酸性に保つ自浄作用も低下してきます。そのため、細菌感染や膣炎が起こりやすくなります。かゆみがおさまらなかったり、おりものが増える場合は早めに婦人科を受診しましょう。

12 尿がもれる、トイレが近くなった、尿の出が悪い、排尿痛がある
 更年期以降は、膀胱や尿道の粘膜が薄くなったり弱くなったりします。そのため、尿意を感じやすくなるのです。
 排尿時にヒリヒリした痛みや、残尿感を感じる場合は、膀胱炎も疑われます。膣の自浄作用が低下するため膣炎になりやすく、そこから外陰炎、膀胱炎へと移行しやすいのです。
 尿意を我慢せずにトイレに行くこと、外陰部を清潔に保つことが大切です。
 尿失禁に悩む人も増えてきています。くしゃみなど、おなかに力がかかった時に尿が少量もれてしまう腹圧性尿失禁がほとんどで、膀胱粘膜や括約筋の萎縮や、括約筋のゆるみが原因です。
 筋力を鍛える体操や薬物療法などの治療法があります。婦人科や泌尿器科に相談してみましょう。

13 皮膚の表面がしびれる、かゆみがある、皮膚感覚がいつもと違う
 更年期以降の女性は、エストロゲンの減少や老化によって皮膚が薄くなったり、皮脂が減って乾燥しやすくなったりします。皮脂が少なくなると、皮膚の弾力がなくなるだけでなく、刺激に対しても敏感になります。
 そのため、ちょっとした刺激にも反応し、痒みやしびれを感じたりします。こうした感覚の異常に、自律神経の乱れも少なからず関係していると考えられています。
 あまり神経質にならず、痒みを感じた場合にはクリームなどで皮膚の水分や油分を補ったり、かゆみ止めを塗るなどすると和らぎます。
 しびれだけでなく麻痺やこわばりを伴う場合には、内科や神経内科、整形外科などで検査を受け、他の病気がないか確認しておきましょう。

14 便秘や下痢がある、便秘と下痢を交互に繰り返す、下腹部痛がある
 更年期を迎えると、腸の動きをコントロールしている自律神経の働きが乱れ、便秘や下痢になったり、人によっては便秘や下痢を交互に繰り返したりします。
 市販薬に頼る人も多いのですが、できるだけ毎日の生活習慣で改善していきたいところです。
 三度の食事をきちんととる、食物繊維の多い野菜や穀類をとる、便意がなくても決まった時間にトイレに行く、などを心がけましょう。適度な運動も腸の働きを活発にします。
 過度の緊張やストレスを避け、心身をリラックスさせることも症状の改善のためには大切です。
 症状が厳しい、長く続く、血便が出るなどの場合は大腸がんの可能性もあります。内科、消化器科で検査を。


更年期指数自己チェック表
症状 @顔がほてる
症状の程度(点数)
 強10 
 中6 
 弱3 
 無0

症状A汗をかきやすい
症状の程度(点数)
 強10 
 中6 
 弱3 
 無0

症状B手足や腰が冷えやすい
症状の程度(点数)
 強14
 中9 
 弱5 
 無0

症状C息切れ、動悸がする
症状の程度(点数)
 強12
 中8
 弱4 
 無0
 
症状D寝つきが悪い、または眠りが浅い
症状の程度(点数)
 強14
 中9
 弱5 
 無0

症状E怒りやすく、すぐイライラする
症状の程度(点数)
 強12
 中8
 弱4 
 無0

症状Fくよくよしたり、憂うつになることがある
症状の程度(点数)
 強7
 中5
 弱3 
 無0

症状G頭痛、めまい、吐き気がよくある
症状の程度(点数)
 強7
 中5
 弱3 
 無0

症状H疲れやすい
症状の程度(点数)
 強7
 中4
 弱2 
 無0

症状I肩こり、腰痛、手足の痛みがある
症状の程度(点数)
 強7
 中5
 弱3 
 無0


2時間おきに起こる”のぼせ”で眠れない
私の更年期体験

のぼせで夜、何回も目覚める睡眠不足がつらい日々だった
 私にとって更年期障害は、いつくるのかなあ、と反面楽しみでもありました。どの程度、どういう状態が来るのか想像もできないわけで、先輩の友人に聞いたりしていました。
 48歳の誕生日を過ぎたころから、正確だった生理が不順になり始めました。2カ月くらいないと、これで終わりかしら、せいせいだなあ、と思っているとまたある、という繰り返し、しかし、確実に回数が少なくなったいくのがわかります。
 ちょうどそのころから、いわゆる「のぼせ」という症状が現れはじめました。昼間はあまり感じないのですが、夜眠って1〜2時間すると、体中がカーッと熱くなり、びっしょり汗をかいて目が覚めるのです。
 真冬だというのにです。それが一晩に何回もあります。そのため5時間を続けて眠れず、常に眠りが足りない状態です。
 同時期に、脚のすねの皮膚と首がかゆくなりかきむしったために、ひどい状態になりました。これは乾燥のせいだとろうと尿素入りのローションを買ってきて、お風呂上りに毎日塗っていたところ、きれいになりました。
 一番の問題はのぼせとそれに伴う睡眠不足です。

過ぎてみれば「なあ〜んだ」というのが更年期障害なのかも
 その頃先輩の女性に話したところ、「今は仕方ないけど、必ずまた元気になれるから。それは本当だからね」と励まされたのです。この状態がずっと続くのかを思うとたまらないけれど、必ずいつか治まると先を見せてくれたことは、とても安心感になりました。
 とはいえ、毎晩の寝不足はいかんともしがたく、睡眠薬をもらいにいこうかと本気で考えました。一晩でいいから8時間、いや5時間続けて眠れたら、と思いました。
 これって、そういえば、出産直後、子どもを育てているときもそうだったなあ、と思い出したりして。
 こういう状態で寝不足気味なので、朝も起きられないことがある、ということを家族にも伝えました。そうやって周囲の人に自分の状態を伝えるだけでも、気が楽になったような気がします。
 50才の誕生日を過ぎたころ、ある日気づいたら5時間くらい続けて眠っていたのです。その頃から、徐々にのぼせの回数も減ってきました。
 51才の現在、のぼせの症状はいっさい消えています。先輩の言ったことは本当であったと改めて思う日々です。



第一章
更年期に起こりやすいこんな症状

更年期を迎え、ほてりやのぼせ、冷えなどのさまざなま症状に悩まされている人も多いでしょう。更年期症状はその出方や強さ、症状が起こる場所が日によって違い、人によっても違うという特徴があります。この章では更年期の代表的な症状と原因、治療法を紹介するとともに、日常生活の中でできる症状を和らげるための工夫、注意を詳しく説明します。

更年期の女性に多い体の変化

血管運動神経系 のぼせ・熱感・冷え・動悸
精神神経系 頭痛・めまい・不眠・耳鳴り・憂うつ感
知覚神経系 しびれ感・知覚過敏・知覚麻痺・艤装感・掻痒感
運動器官系 腰痛・肩こり・関節痛・背筋痛
皮膚・分泌系 しみ・しわ・湿疹・発汗・口内乾燥・眼球乾燥・唾液分泌異常・舌痛症
消化器系 食欲不振・便秘・下痢・悪心・腹部膨満感
泌尿器・生殖器系 残尿・残尿感・血尿・性器下垂感・月経異常・性欲低下・性交痛・外陰掻痒感


月経不順・閉経
更年期にあらわれる心身の変化のうち、最大のものは閉経かもしれません。楽になったと感じる人、寂しいと感じる人、いろいろですが、次第になじんできます。

閉経は体の自然な変化のひとつ人によっていろいろなケースが 
 月経周期の乱れから、更年期に入ったことを自覚する人も多いですね。
 40代後半になると、周期が不規則になる人が増えてきます。
月経周期は25〜38日で、この範囲で6日ぐらいのずれは正常ですが、更年期になり、排卵のリズムに乱れが起こり、卵巣からのホルモンの分泌が少なくなると、月経周期が変化して短くなったり、長くなったりします。
 一般的には、1年以上たっても次の月経が来ない場合を閉経とみなします。
 閉経期の様子は人によって違い、次のようなケースがあります。
@月経周期が順調なまま、あるとき突然月経が止まる。
A24日以下の短い周期で、何回も起こった後に閉経する(頻発閉経)。
B周期が3カ月に1回、半年に1回、としだいに長くなって閉経に至る(稀発月経)。
C周期が、長くなったり短くなったりバラバラで、日常生活の見通しが立たない。
 更年期には、月経周期の乱れだけではなく、出血の量にも変化が起こります。
 月経血の量が増える過多月経や、逆に少なくなる過少月経、月によって量が多かったり、少なかったりする人もいます。
 このような変化は、今まで周期的に排卵し、エストロゲン(卵胞ホルモン)を分泌していた卵巣の機能が加齢とともに衰えるのが原因と考えられます。
 卵巣の衰えに伴って、排卵後のプロゲステロンの分泌期間が短くなったり、排卵がなくなるために月経不順が起こるのです。


更年期の避妊
基礎体温とおりもので排卵日を判断
 月経周期が乱れると、排卵の時期がなかなかかわりません。毎日基礎体温を測るのも大変です。そこで、自分のからだのリズムをおりものの状態を一時的基礎体温測定で把握する方法をご紹介します。
 ただし、おりものがはっきりしない人、40代前半でまだ妊娠の可能性が高い人は毎回避妊をする必要があるので、注意してください。
 普通は排卵前になると、ねばねばしたおりものがふえてきます。卵の白身のようなドロッとしたおりものが出ることに気づいた人もいるでしょう。おりものがドロッとしてきたら、基礎体温を測り始めます。最初は低温ですが、排卵を過ぎると体温が高くなります。
 高温期が始まって2日目、用心して4日目までは避妊が必要になります。この語月経が始まるまでは妊娠の心配はしなくていいでしょう。

ピルやIUDを使用している場合
 ピルを使い慣れている人、IUDが入っている人は、特に問題がなければ更年期に入ってもそのまま使い続けて大丈夫です。
 ただ、不正出血があった場合、病気かどうかの区別がつきにくいので、ガン検査は必ず受けましょう。

すでに閉経を迎えている場合
 1年間月経がなければ閉経です。排卵もないので、避妊の心配はありません。


ほてり・のぼせ・発汗 
周りの人はなんともないのに、じぶんだけ顔や上半身が熱くなって汗びっしょりになってしまう。いつかはなくなるものですが、今を乗り切る方法を工夫しましょう。

症状の出方や回数は人それぞれストレスが引き金の場合も多い
 突然カーッと顔が上気するほてりやのぼせを(ホットフラッシュ)は、更年期の症状でももっともポピュラーな訴えです。
 昼・夜を問わず突然に起こり、短いもので数秒、長い時には数十分も続くことがあります。
 回数も、数日に1回の人もいれば、一日に数回、1時間に数回起こる人もいます。
 人に会う、責任のある仕事をするなど、精神的な緊張やストレスがきっかけになることも少なくありません。
 ほてりやのぼせが起こると同時に、発汗が起こる人もたくさんいます。のぼせなないのに汗だけがむやみに出る人もいます。
 この汗は、周りの気温に関係なく出る冷や汗のようなのので、それまでは汗かきではなかった人でも、更年期になってから突然このような経験をするばあいもあります。
 更年期の間は、1日に数回、あるいは1時間に数回も女性ホルモンの分泌が上昇したり下降したりします。日によっても変化します。
 この急激な変動に、自律神経の働きが乱れるために、このような症状が現れるのだと考えられています。

自律神経の乱れで熱の発散がスムーズに行かないのが原因。
 人間の体は、自律神経の働きで、血管を拡張させて熱と発散したり、収縮させて熱が逃げるのを防いだりして、いつも一定の体温を保っています。
 自律神経の働きが乱れると、血管の拡張と収縮の調節がスムーズにいかなくなってしまいます。
 例えば一時的に血管が拡張すると、ほてりやのぼせ、発汗などの症状が出るし、逆に血管の末端が収縮して血行が悪くなると冷えの症状が出たりします。

動機・息切れ
更年期症状の場合、自律神経の乱れが原因ですが、背景にストレスや不安感などが隠されていることも。ほかの病気が原因のこともあるので、検査を受けることが大切です。

症状が出た場合はまず深呼吸ひどい場合は念のため検査を
 走ったり、階段をかけ上がったり、驚いたり、興奮したりすると、誰でも胸がドキドキしたり、脈拍が早くなったりします。
 こうした動悸は異常ではないのですが、更年期になると、思い当たる原因もないのに動悸や息切れが起こることがあります。夜眠っているときに、急に激しい動機がして目がさめてしまうこともあるでしょう。
 胸がドキドキして胃のあたりがなんとなくすっきりしない、ムカムカするということもあります。
 こういった動機や息切れの主な原因は、心臓の拍動や、胃の働きをコントロールをしている自律神経の乱れによるものです。
 また、不安なことがあるとき、気分が落ち込んでいるときなども、これらの症状が起こりやすくなります。
 突然動悸や息切れが起きた場合は、まず大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせることが大切です。
 発作が激しい時は、酸素を多く取り込みすぎて、過呼吸の状態になっていることが多いので、その場合はビニール袋などを口に当てて呼吸します。
 それでもおさまらず、どうにもならない場合は病院に連絡しましょう。

頭痛・頭が重い
 目の疲れ、耳鼻科系のトラブル、歯のトラブルなど、他の症状が原因のことも。痛みがひどい場合は、病気がひそんでいる可能性もあるので必ず検査を受けましょう。

頭痛の原因はさまざま。ひどい場合は検査で原因を確かめて
 年齢とは関係なく、頭痛に悩む女性は少なくありません。その症状や原因は人によってさまざまです。
 いつも頭が重い感じがする、頭全体が殴られるようにガンガン痛い、頭の片側だけがズキズキ痛むなど…。

 1日に何度も起こったり、何日かおいてまた起こったり、とくりかえし起こることも多いので、家事や仕事がいこうにはかどらず、あせったり、イライラしたり、落ち込んでしまう人も多いようです。
 つらいときは無理をせず、市販の鎮痛薬などで痛みをおさえてもよいでしょう。
 ただし、長期間にわたって常用するのは胃の負担も考えると避けたいものです。
 痛みが強くて我慢できないときや、吐き気や目まいなど症状を伴う場合は、鎮痛剤に頼らず、医師の診断を受けましょう。
 頭痛にはいろいろな原因があり、脳の血管が収縮、拡張するために起こる頭痛、目や鼻、耳、歯にトラブルがあるために、筋肉が持続的に収縮して起こる頭痛などが一般的です。
 仕事や家庭のストレスや心配事が原因の頭痛もあるし、不眠や疲労など、他の更年期症状が引き金となって頭痛になることもあります。
 数は多くありませんが、くも膜下出血や脳腫瘍、脳神経系の病気、高血圧などが原因の可能性もあります。
 まずは検査で頭痛の原因を調べ、病気ではないことを確かめるのが先決です。

手足や腰が冷える
 手や足先が氷のように冷たくて眠れない。更年期症状の中でも数多い訴えのひとつです。のぼせや発汗と同じで、血管の拡張、収縮がスムーズにいかないのが原因です。
のぼせなどを伴うことも。血管が必要以上に収縮するのが原因
 年齢にかかわらず、女性の体の悩みで多いのは、手足や腰の冷えです。思春期以降の徐栄の半数以上は、冷えの悩みを抱えている、という説もあるくらいです。
 若い頃には冷えを感じたことのなかった人でも、更年期になると手足や腰などの体の一部が冷えてつらい、と訴える人がさらに増えます。
 下半身は、重力の関係で心臓への血液循環が悪く、ただでさえ体温が低くなりがちな場所なのです。
 入浴してもなかなか温まらず、朝方まで手足が冷えて眠れない、目が覚めてしまう、という声もよく聞きます。
 更年期になると、冷えにほてりやのぼせを伴う場合も多いのが特徴で、「冷えのぼせ」とも呼ばれています。
 更年期の冷えは、ほてり、のぼせと同様に自律神経の乱れが主な原因です。
 末梢の血管が必要以上に収縮するので、手足の血行が悪くなって冷える一方で、心臓に近い顔の血管は拡張気味になるので顔がほてるのです。

不眠・寝つきが悪い
眠れない日が続き、目はしょぼしょぼ、頭もボーっとして何もする気が起きないという訴えをよく聞きます。原因となっている症状や不安を取り除くのが第一です。
 更年期のさまざまな症状が不眠の原因になっています。
 更年期に起こる不眠には、人それぞれの原因があります。
 夜間急におこるのぼせ、手足の冷え、頻繁にトイレに行くなど、さまざまな症状が原因で、眠りにつけなくなったり、すぐ目が覚めてしまったりするのです。
 更年期の諸症状に加え、心因性の場合も考えられます。
 夫婦や親子げんか、職場のトラブルなどで、ストレス、イライラがたまっていたり、自分の体のことや夫、親の介護のことなど、心配ごとがあるときにも起こりやすいのです。
 不眠にもいろいろなケースがあり、床に入っても寝つけない、眠りが浅くて途中何度も目が覚めてしまう、夜遅くに眠りについたのに、朝早くから目が覚めてしまう、などの訴えがあります。

疲労感、体がだるい
更年期に入ると体力も落ちてきます。若い頃と同じ仕事や家事の量をこなせば疲れるのは当たり前。いかに疲れずに、能率よく物事をこなしていくかがポイントです。
 自分を責めず、焦らないこと。時期が過ぎれば元気になります。
 疲れがなかなかとれない、なにをするのもおっくう、いつも体がだるい、なども更年期の女性に多く見られる症状です。
 思うように仕事がはかどらないことから、自信をなくしてしまったり、家族やまわりから怠けていると思われるのではないか、と自分を責めたりして、うつ状態になってしまう人もいます。
 この時期に起こる慢性的な疲労感は、ホルモンバランスの崩れからくる、一時的なものです。時期がくれば治まっていくものなのですが、その影響で気持ちまで落ち込んでしまうことも多いようです。
 このような時は、あせらないで、気持ちや体が安定してくるまで、じっくりと待つのがいちばんです。「そのうち元気になるから、今はできることだけをやろう」と開き直って、明るく過ごしましょう。

手足のしびれ・関節の痛み
手先や足先がしびれて感覚が鈍い、力が入らない、関節が痛むなどの症状も、ホルモンの分泌が関係しています。リウマチなどほかの病気が隠れていないか確かめましょう。
更年期のしびれやこわばりはエストロゲンの減少で起こる
 意外なようですが、更年期の症状には知覚の異常もあります。
 手足がしびれる、手足の感覚が鈍く感じる、皮膚がぴりぴりする、蟻が体を這っているようで気持ちが悪い、などです。
 更年期になって、皮膚の張りを保つホルモン(エストロゲン)が減少すると、皮膚の老化が進んで薄くなり、神経が過敏になるためにこのようなことが起こります。
 長時間の正座などで起こる足のしびれなどとは全く別のものです。
 神経に異常があるのでは、と驚く人も多いと思いますが、更年期症状のひとつなので、あまり気にしないようにしましょう。
 ただし、しびれや感覚の鈍さが、頚椎や腰椎の変形から起こっていたり、慢性リウマチなどが原因で手足、とくに指先のこわばりや感覚異常を起こしている場合も考えられます。
 症状がだんだん強くなっていったり、いつまでも続いて治らない場合には、これらの病気がないかどうか検査で確かめてみましょう。

耳鳴り
めまいと同時に起こることが多い症状。一時的なものから、眠れなくなるくらいの強いものと、症状はさまざまです。ひどいときは耳鼻科の診察を受けましょう。
気にしないことがいちばん。
ひどいときは念のため検査を
 激しい運動の後に、耳の奥でドクドクという音がする、疲れるとキーンという金属音がするなど、多少の耳鳴りは多くの人が経験していると思います。
 一種の聴覚異常ですが、長く続くものではなく、右に挙げたような耳鳴りは心配ない現象です。
 セミが鳴いているような音がいつも聞こえて周囲の音や会話が聞き取りにくい、という訴えは、高齢者に多いもので、ほとんどが老人性難聴の初期症状です。聴覚器官の老人が原因です。
 更年期に見られる耳鳴りの多くは、先ほど挙げた耳鳴りとは違い、自律神経失調症の一症状です。比較的症状が軽く、めまいとともに起こることが多いものです。
 一日中耳鳴りがしているというわけではなく、夜、まわりの音がしなくなって静かになった時などに耳鳴りを感じる人が多いようです。

めまいには2種類あります
他の病気との区別も重要
 めまいには大きく分けてふたつの種類があり、天井や壁がグルグル回るような回転性のめまいと、体が宙に浮いているような浮動性のめまいがあります。
 浮動性のめまいは自律神経の失調が主な原因です。更年期で脳の動脈の血流が悪くなることも一因と考えられます。
 おじぎをした瞬間や、急に立ち上がった時に起こる回転性のめまいは、乗り物酔いと同じなので、心配ありません。
 回転性のめまいに、難聴や吐き気、耳鳴りなどが伴う場合は、メニエール病のや内耳の病気の可能性もありますので、耳鼻科(目まい外来や平衡神経科)を受診しましょう。
 また、高血圧や脳腫瘍、脳梗塞などでも目まいの症状が起こるので、神経内科や脳外科などで診断を仰ぐことも大切です。

胃もたれ・胸やけ・食欲不振
なんとなく胃がムカムカして食事の用意がおっくう、食事量が以前より減った、などの訴えも、更年期になると増えてきます。消化のよいものを少しずつとりましょう。
ホルモンの影響で胃腸の働きが鈍ることも。運動不足も原因
 最近食欲がない、胃の調子が悪い、胸やけがするなどの症状はありませんか?
 胃や腸の働きも自律神経の支配を受けています。更年期のホルモンの変動に自律神経がついてゆけず、胃腸の働きが鈍くなることが大きな原因です。
 また、運動不足によって胃腸の働きが鈍ったり、加齢とともに胃の筋肉の緊張が低下して、胃弱とか胃アトニーといわれる状態になり、消化力が弱くなっているなども原因として考えられます。
 胸やけは、一般的には胃酸過多の場合に起こりますが、食べ物の種類によっても起こりやすくなります。
 脂肪分が多いものの食べ過ぎ、過多の飲酒や喫煙も原因になります。
 胃腸にこれといった病気がないのに、胃もたれや食欲不振などの胃腸症状を訴えることをNUDといいます。@運動不全型A酸分泌昇進による潰瘍型B胃食道逆流型Cどれにも分類されないもの、というふうに分かれ、更年期に多いのは@の運動不全型です。

のどや口内の乾燥・口臭
口や鼻などの違和感、不快感は本当に嫌なものです。声が思うようにでない、口臭が強くなったような気がする、などの症状も、自律神経の乱れが主な原因です。
ストレスが原因になることも
気にしないことがいちばん!
 鼻から口にかけて違和感がある、のどや口が渇く、口臭がする、口の中が苦いような感じがするなどの不快感を感じることがあります。
 更年期でなくても、人前で話すなど、緊張しているときや、ストレスがたまってイライラしているときに、このような症状が起こったことがあるのではないでしょうか。
 これも女性ホルモンの減少による、自律神経の失調が一因です。交感神経の緊張が高まって、唾液の分泌が悪くなるために起こります。
 逆に、しゃべっていると口の中が唾液でいっぱいになり、あふれそうになるという人もいます。
 これは副交感神経の過剰興奮によって唾液のコントロールがうまくいかないために起こります。
 口臭は、唾液の分泌が減り、口の中の浄化作用が十分でなくなるために、口内が汚れやすくなって

起こります。

















































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