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1 子宮がん検診
 子宮がんには、子宮体がんと子宮頸がんの2種類があり、エストロゲンの影響を受けるのは子宮体がんです。エストロゲンを投与することで、がん細胞が増殖する可能性があるため、子宮体がんにかかっている人はHRTをうけることはできません。
 子宮がんの検査は、内診で子宮頸部や内腔を綿棒などでこすり、粘膜細胞を採取して調べる細胞診を行います。同時に卵巣のはれやしこりを触診でチェックし、卵巣腫瘍も検査します。
 場合によっては内診のほかに、組織診、超音波検査、CT検査、血液の腫瘍マーカー検査などを行います。

 更年期症状に悩む人の中には、内診が嫌で、婦人科の検査を受けない人、HRTを受けたいのに受けない人がいます。
 しかし、内診は婦人科の病気を発見するための大切な検査です。必ず受けるようにしましょう。内診では外性器や膣粘膜の様子、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣腫瘍の有無を見ます。
 婦人科の手術で子宮や卵巣を摘出した場合も、更年期障害の判断、治療には内診が必要です。

2 乳がん検診
 現在のところ、10年、15年と長期間エストロゲンを投与すると乳がんが発生する確率が高くなるという説と、まったく関係ないという説の2つの意見に分かれています。ただ、乳がんがすでにある場合、また以前かかったことがある場合も、エストロゲン依存性の場合はがん細胞を増殖させる働きがあるため、基本的にはHRTを受けることはできません。
 更年期は乳がんにかかる確率が高い時期です。HRTを受けない人も、女性であればだれでも乳がんになる可能性があると考えて、乳がん検診を欠かさず受けたいものです。

乳がんの検診方法
 触診では、乳房および乳腺の範囲をしこりがないかどうか調べます。(触診・視診)そのほか、視診で乳房の大きさや形の異常、くぼみやひきつれ、乳首のへこみ、ただれがないかをみます。
 その後小さなしこりを見逃さないために、超音波検査(乳腺専用のエコー)かマンモグラフィー(乳房専用のX線撮影)のどちらかを受けることもあります。
 これらの検査の結果、疑いが持たれた場合は、しこりの細胞をとって調べる細胞診を行います。さらに必要であれば、しこりの一部を摘出して調べる組織診を行うことになります。
乳がんの自己チェック
@乳頭の周辺から、円を描くようにして調べていきます。指の腹でゆっくりなでるようにしてしこりの有無を調べます。
A両腕を上げ下げして、乳房のくぼみ、ひきつれ、乳首のへこみやただれを調べます。
B両方の乳頭をつまんで分泌物がないかどうかをチェックします。
(注)あくまで自己診断なので、おかしいと思ったらきちんと医療機関で検査を受けましょう。


骨量の測定
 骨量の測定は、骨粗鬆症になる恐れがないかどうかを調べるために行います。骨粗鬆症の初期には症状がほとんどなく、自分でも気づかないため、発見が遅れがちです。閉経後1年以内には受けるようにしましょう。

骨からカルシウムが離れるのを防ぐエストロゲンの減少によって起こる骨密度の低下
 女性は男性に比べてもともと骨量が少なく、骨粗鬆症は宿命的ともいえます。そのうえ妊娠、出産、授乳を経験すると、胎児や乳児にカルシウムを一気に分け与えてしまいます。
 若い頃に蓄えたカルシウムも、その時点でかなり減っているのです。またカルシウムも、その時点でかなり減っているのです。またカルシウムの吸収率も年をとるごとにどんどん低下していきます。
 年齢が加われば男性、女性にかかわらず骨の老化が進みます。さらに閉経後の女性はエストロゲンが急激に減少することで追い打ちをかけます。
 エストロゲンにはカルシウムの形成・吸収を調節するという働きがあります。そのため更年期になってエストロゲンの分泌が減ってくると、骨の密度は急速に下降線をたどります。特に閉経後は骨量が急激に減少するため、骨粗鬆症にかかる確率が高くなるわけです。
 病院によってはHRTを始める前に骨量を調べますが、どこの病院でも骨量検査をするとは限りません。
 40代を過ぎたら骨粗鬆症の予防のために、骨量を測定して自分の骨の状態を調べておきたいものです。
 骨量が年齢平均の数値に達していない人は骨粗鬆症を予防するため、早めに治療しようという考え方が最近は多くなっています。それにはHRTが非常に効果的です。
 ただし、骨量が減り始めてからでは遅いので、閉経前、少なくとも閉経後1年以内に治療を始めないと効果が発揮されません。また期間も5年、10年と継続して行うことが必要です。

更年期障害とよく似た症状の病気
 更年期の症状の中には、生活習慣病や、婦人科の病気とまぎらわしいものがあります。更年期を迎えるころの女性は生活習慣病年齢でもあるので十分注意が必要です。疑わしい症状があればすぐに診察を受けましょう。

エストロゲンの減少は生活習慣病とも深く関わりが
 閉経が近くなると、さまざまな生活習慣病にも十分注意しなければなりません。
 たとえば動脈硬化や高血圧症、高脂血症、糖尿病などは、初期には自覚症状がほとんどないため見過ごしてしまう危険もあります。
 こららの生活習慣病は、女性ホルモンのエストロゲンとも直セエ、あるいは間接的に関係があります。
 20代、30代は排卵、月経、妊娠といった生殖に関係する昨日が最も活発な時期で、卵巣からのエストロゲンの分泌もピークになります。この時期はエストロゲンがコレステロール値を正常に保ち、動脈硬化になるのを防ぐという、いわば安全装置のような働きをします。
 ところが閉経によってエストロゲンが減少し、安全装置が作動しなくなると、血液中のコレステロール値が上昇してきます。これが原因となって、動脈硬化が進んだり血圧が高くなって生活習慣病を招いてしまうわけです。

更年期障害とまぎらわしいほかの病気に注意しましょう
 更年期障害は人によってさまざまな症状があり、他の病気と区別がつきにくいことがあります。
 ひどいめまいはメニエール病が原因だった、あるいは肩こりが五十肩による痛みだったということもあります。
 また、更年期症状のせいだと思っていたら、真性のうつ病だったという場合も少なくありません。 
 婦人科で他に病気の疑いがあるといわれたら、すぐにその病気の専門医に診てもらうひつようがあります。
 もし病気がなければ安心できるし、仮に病気があったとしても、早期に治療を受けることができます。
 HRTを始めたとしてさまざまな更年期症状の治療をいくら続けても、その病気が治らない限りは、症状は決して良くならないでしょう。
 左の表を参考に、まずはかかりつけの婦人科で診断してもらい、必要があれば各専門医に診てもらうことが大切です。

更年期障害とまぎらわしい病気
おりものに異常があらわれる
 外陰部のかゆみ
 白色のおりもの
  カンジダ性膣炎

 おりものの増加
 性交時の少量出血
  膣部びらん、頸管ポリープ、子宮頸がん、子宮内膜症

月経異常・不正出血を伴う
 月経の量が多く、期間が長い
  子宮筋腫、快感ポリープ、子宮体がん、子宮腺筋症
 月経痛・性交痛がひどい
  子宮内膜症、頸管炎、子宮筋腫、子宮腺筋症
 性交後に少量の出血がある
  子宮頸がん、頸管ポリープ、膣炎、膣部びらん
 閉経の前後に不正出血がみられる
  子宮体ガン
 月経周期のみだれ
  卵巣機能不全、甲状腺機能異常

頭痛を伴う
 頭痛・肩や首のこりや痛み・耳鳴り・めまい
  高血圧症、低血圧症、眼精疲労医

 立ちくらみ・めまい・肩こり
  低血圧症

 頭痛がつづく
  脳腫瘍・くも膜下出血、目や鼻、耳、歯、甲状腺の病気

 めまい・耳鳴り・難聴
  突発性難聴、脳腫瘍、中耳炎、メニエール病、脳梗塞

関節の症状
 関節のこわばり、倦怠感、しびれ、冷感、痛み
  慢性関節リューマチ、五十肩

老眼以外の眼の症状
 まぶしい・視力の低下
  白内障
 頭痛・視力の低下
  緑内障、脳腫瘍
 目の痛み
  眼精疲労

呼吸困難や胸の痛みなど
 胸が痛い、息苦しい
  狭心症、不整脈、心筋梗塞
 発作性の激しい動機・呼吸困難
  心臓神経症

尿や泌尿器の症状
 頻尿・残尿感
  膀胱炎、子宮筋腫、子宮下垂

のどの渇き・残尿感・疲労感
 糖尿病


肥満解消のため、減量に取り組んだ更年期
私の更年期体験
閉経後、体重がジョジョの増えて生活習慣病寸前までいった
 私の場合、いわゆる更年期障害の症状はあまり出なかったのですが、閉経を迎えた頃から太りだし、誰が見ても「おばさん体型」になったしまったことが悩みでした。
 身長155cmしかないのに、体重は68kg。誰がどう見ても太りすぎですよね。
 恥ずかしい話ですが、朝、夫と娘を送り出した後、布団に入って午後までダラダラテレビを見ているような生活でした。
 四六時中何か食べては、ゴロゴロしていたので、体重はどんどん増える一方。
 若い頃はファッションにも気を使っていて、まわりからもおしゃれだと評判だったのですが、太ってしまって今までの服も着られず、おしゃれを楽しう気力もなくなってしまいました。
 このままではいけない、と思ったのは生活習慣病の検査を受けたときです。
 血圧も血糖値も標準より少し高い数字が出てしまい「今はギリギリセーフだけど、この調子でいくと動脈硬化や糖尿病に進む恐れがある」とお医者さんに言われてしまいました。
 ある程度自覚していましたが、こうもはっきり数字で示されると、ガーンと頭を殴られたようなショックを受けました。

家族のため、自分のため、と言い聞かせて減量に励む日々
 それからが戦いでした。低カロリー料理の本を買いあさり、毎日食事日記をつけ始めたのです。
 やり始めると夢中になる性格なので、大好きなケーキやおまんじゅうも我慢して、ひたすら減量に励みました。
 食事のときも、肉類や揚げ物を減らし、お豆腐やこんにゃく、野菜でおなかがいっぱいにするようにしました。
 お医者さんから「無理な減量は絶対にしないでください」と言われていたので、とにかくたくさん食べてもカロリーの低いメニューを工夫しました。
 最初のうちはなかなか体重も減らず、何度ももうやめようかと思いました。でもここで私が病気になったら、夫や娘、そして郷里の両親はどうなるんだと自分に言い聞かせて頑張ったのです。
 原料を初めて3カ月くらいたった頃でしょうか。それまで1カ月に1〜2kgしか減らなかった体重が、面白いように減るようになってきたのです。
 13号でもきつかった服が緩くなり、11号が着られるようになったときは本当にバンザーイ!というような気持でした。
 私にとって更年期とは、自分の自信を取り戻せた大きな転機だったのです。


勤務先の小学校の教え子たちに救われて
 私の更年期体験
 月経が間遠になったことに女性としての寂しさを感じる
 49才になった頃でしょうか。月経の回数がだんだん少なくなり、そろそろ私も更年期かなあ、と感じたのは。
 私には年頃の娘が2人います。娘への見栄だったのか、あまり使わない生理用品を欠かさず買い足していた時期がありました。
「月経なんてないほうが楽よ」と閉経を迎えた友人は笑っていましたが、私にとっては女性でなくなるような寂しさや不安があったようです。
 月経が不順になるのと並行して、のぼせや耳鳴りなどが起こるようになりました。
 そして、たまに来る月経の前には必ず便秘になり、月経が始まると下痢になる、という状態がしばらく続いたのです。
 仕事をやすむほどではなかったのですが、朝の通勤電車の中で、腹痛が起き、そのたびに下車してトイレを探す、というのはつらかったです。そのために遅刻したことも。
 私は小学校の教師をしていて、その頃低学年の担任を持っていました。
 体調が悪い日も子供たちと接することで救われるような気持になるときもありましたが、反面、現代的でどこか冷めた子たちをまとめていかなくてはならないことを重荷に感じていたことも確かです。
 言うことをきかない子に、どなったり、時には手をあげることもありました。「ベテラン教師と呼ばれる私が何をやっているんだろう」と必ず後で落ち込むのですが。
 今思えば、更年期でホルモンのバランスがくずれ、イライラしていたのかもしれない、とわかるのですが、当時の私は自分が更年期だということを認めたくない!とやっきになっていましたから、そんなことに気づくはずもないのです。
 婦人科に行ったきっかけは教え子のおびえる顔でした
 ある日の授業中、教室がなかなか静かにならないことがありました。そこでプツンと私の中で意図が切れてしまったのです。
 何を言ったのか自分でもよく覚えていないのですが、教師らしからぬひどい言葉で子供たちを怒鳴りつけてしまったのです。
 教室はシーンと静まり返り、子どもたちはおびえた目で私を見上げていました。
 そこで初めて、私はどこかおかしい、病院に行こう、と決心したのです。
 更年期の自覚はありましたから、迷わず婦人科を受診。検査の結果はやっぱり更年期でした。ストレスも多かったようです。
 あれから1年たった今は、治療で症状も治まりました。元気になれたのは子供たちのおかげ、と心から感謝しています。


HRTはどんな症状に効果があるのか
 ただし、うつや不安などは環境的な要因や心理的な問題が複雑に影響している場合が多いので、HRTだけでは改善されないケースも少なくありません。
 そういった場合は、専門のカウンセラーや精神科、心療内科の医師による治療を併せて行うことも必要です。カウンセリングを通して、心の不安や葛藤と取り除いたり、自分で気づかなかった心の問題を発見することで、HRTの子かが現れやすくなります。

膣の萎縮による性交痛に効果
エストロゲンを補充することで膣粘膜の潤いを補い、性交をスムーズにする効果も
 更年期の症状でなかなか表面化しないものの、隠れた悩みのひとつに性交痛があります。ほかの症状で受診する場合も、性交時の痛みがある人は多いようです。
 更年期以降は、エストロゲンの減少に伴い、個人差はあるものの膣粘膜や外陰部の皮膚が徐々に萎縮していきます。膣の壁を潤していた分泌液も減り、膣内部が渇きがちになります。
 膣の粘膜は薄くなり、このため性交時に、痛みを感じることも多くなります。
 また膣の自浄作用が低下するため、ただれやかゆみなどの症状がおこったり、出血しやすくなることもあります。
 このような状態を委縮性膣炎といいますが、HRTによって非常に大きな効果があります。エストロゲンを補充することで膣粘膜がうるおい、膣の不快症状も解消されるため、スムーズに性行為が行えるようになります。
 ただし、性の問題には単なる生理的な原因だけでなく、これまでの二人の性を含む心の交流など、かなりメンタルな原因もからんでいます。
 エストロゲンを補充して機能上問題がなくなったからといって、すぐ性生活がうまくいくかというと、そう単純ではないようです。以前は50歳を過ぎた女性の性生活に対する配慮はほとんどされなかったおいう社会背景もあります。
 これからは正しい知識を身につけた上で、夫婦間で性についても率直に話し合える関係を持てるようにしたいものです。
 
頻尿、尿失禁などの改善
膀胱や尿道の粘膜を強くし、骨盤底の筋肉の働きをサポートする作用もあります。
 更年期以降は膣粘膜と同様に、膀胱や尿道の粘膜も委縮し、薄くなるため、尿意を感じ安くなります。年をとるとトイレが近くなるのはそのためです。
 また、更年期の女性に多い悩みのひとつに尿失禁がありますが、膀胱や尿道の粘膜や、排尿を調節する筋肉が弱ってくるのがおもな原因です。
 エストロゲンには膀胱や尿道粘膜に潤いを与え、排尿に関係のある筋肉を増強させる働きもあるため、頻尿や尿失禁の改善にも効果的です。
 症状改善には日常生活での心がけも大切です。頻尿が気になる人は外出前や就寝前の水分摂取を控えましょう。ただあまり神経質になるのも逆効果です。尿失禁には、尿道や肛門、膣周囲の筋肉を鍛える骨盤底体操が効果があります。

美容効果は期待できる?
エストロゲン減少によって少なくなったコラーゲンを補い、肌の張りを取り戻す
 「25才はお肌の曲がり角」などといいますが、皮膚の老化は年齢とともに進んでいきます。特に更年期以降は女性ホルモンが急激に減るため、皮膚のコラーゲンやエラスチンという成分が少なくなり、弾力性が失われてしわやたるみが目立ってきます。また、皮脂や水分も少なくなって皮膚の潤いもなくなり、かさつきも増えます。
 このような皮膚の老化は、HRTである程度抑えることができます。エストロゲンを補充するとコラーゲンが増えるためです。「HRTを始めてからお化粧ののりがよくなった」「肌がつややかになった」など実感している人も少なくありません。肌の調子がよくなると、自然に鏡に向かおうという意識も出てきて相乗効果になることもあるのでしょう。
 美しくありたいというのは女性の永遠の願いです。肌の張りやみずみずしさをいつまでも保ちたいという気持ちは、女性にとって自然なことです。
 ただしHRTを行ったからといって、すでにできてしまったしみやしわまで消えるわけではありません。肌の老化防止に効果があるとはいえ、若い頃のようなしわのない肌というのは望めないのです。
 美しさには年をとるごとに内面からにじみ出てくるものもあります。表情が生き生きして、生活を楽しむ気持ちがあれば、女性は輝いて見えるのではないでしょうか。




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夫婦で乗り越える更年期

更年期の症状は、家庭や仕事の悩み、老後への不安など、心の問題も背景にあります。また、性に関する悩み、すれ違いに悩む人も増えてきます。更年期は、お互いの不安や悩みを相談し、ともに老いていく相手との関係を見直す時期でもあると思います。この章では、夫婦の性のすれ違い、生活のすれ違いを解消するヒント、男性の更年期について紹介します。

夫婦で迎える更年期
更年期を豊かに過ごすためには、人生のパートナーである夫との関係が大切です。毎日の生活の中で楽しい時間を共有し、お互いに歩み寄ることを考えていきましょう。
夫婦ともに老いていくことを一緒に考えたい時期です。
 女性が更年期を迎えるときというのは、夫婦ともに人生の折り返し地点に立って老いについて、これからの人生について考える時期でもあります。
 老いていくことは人間の宿命ですが、老いに対する寂しさや不安は、女性に限らず男性も持っています。
 今まで一緒にいろいろな波を乗り越えたきたもの同士、ともに楽しく老いていこう、という連帯感を持つことが、これからの夫婦関係には大切だと思います。
 この本を読んでいる誰もが、いい夫婦関係を望んでいると思います。それなのになかなかうまくいかないことが多い。これはどうしてでしょうか?
 結婚した何十年か前は、お互いにいいところがあって、一緒に生きていこうと思ってパートナーに選んだはずです。
 それが長い間に起こったいろいろな要因が積み重なって、気持ちがずれてしまうこともあります。
 この機会に、その原因をさかのぼって思い起こしてみて、誤解や偏見、思い込みがあったらとことん話し合ってみてはどうでしょう。
 これからの人生を一緒に過ごし、ともに老いていくのですから、これはとても重要なことです。

夫婦で「遊ぶ」ことは性にも共通する2人だけの関係
 人間が生きるということを大きく3つのジャンルに分けると「働く」「暮らす」「遊ぶ」というジャンルに分かれます。
「働く」とは、社会に出て仕事をし、賃金を得て生活の土台を支えることです。
 「暮らす」とは、調理をしたり、洗たくをしたり、といった家のこと全般です。
 そして、緊張をパッと解き放って楽しみを味わう、生活の中にゆるみを入れる「遊ぶ」というジャンルが3つめにあります。
 子育てを終えて、男と女として2人で生きていく時間の夫婦には「遊ぶ」ことにもっと積極的になってほしいと思います。
 夫と妻、それぞれが遊ぶことを楽しむのも大事だし、お互いの楽しみを共有しあって、二人で遊ぶことも大切です。
 夫も妻もそれぞれ忙しく、疲れていることも多いけれど、2人で楽しむ。これが「生」の醍醐味でもあり「性」にもつながっていくことになります。
 「働く」は夫の役割、「暮らす」は妻の役割、そして、「遊ぶ」は夫は仕事仲間と、妻は同性の友人と、というふうになってしまったら、ともに生きているのに、接点がほとんどなくなってしまいます。
 そうなると、夫婦は生活のための便宜上のパートナーに過ぎないという味気ないものになってしまいます。
 一緒に遊んだり、ふざけあったり、笑ったり、話したりできなくて、どうして性的なふれあいができるでしょうか。性をセックスだけの問題としてとらえないで、お互いの信頼とか、思いやりとか、楽しみとか、癒しとか「生」の中にあるコミュニケーションだと考えてみて下さい。

子育ては子が15歳になったら終わり。これからは二人の人生
 更年期は、子どもが大学進学や就職、結婚、と巣立っていく時期でもあります。自分の役割がなくなってしまったような気がして、寂しさや不安を感じている人もいるでしょう。
 本来、子どもは15歳になったらこどもではないのです。親と違う文化を持ち、親といるよりも友達や彼、彼女といるほうが楽しいと思っているはずです。子供を生きがいとするのではなくて、自分自身の中に、または夫婦で共有でき生きがいを作るべきです。
「困ったとき、迷ったときは喜んで助けるけど、あなたはあなたで好きに生きていい、私たちは私たちで生きていく」と自信を持って子供を送り出せるような夫婦になりたいものです。

夫婦で心を通わせるヒント
ともに人生の後半を生きるためには二人でいることが楽しいとお互いに思えることが大切です。この頁では上手に気持ちを伝え、いい関係を築くヒントをご紹介します。
相手の楽しみにつきあう、自分の楽しみに誘ってみる
 夫婦で「遊ぶ」ことが大切だ、とお話ししましたね。これといって共通の趣味がないという人も多いかもしれません。
 そんなときは相手の楽しみに関心を持ったり、自分の楽しみに相手を誘ってみるのはどうでしょうか。
 休日にゴルフから帰った夫に「またゴルフだったの!?」と言わずに「お疲れ様、どうだったの?楽しかった?」と聞いてみる。夫が夢中になっているゴルフとはどんなものなのか、どこが楽しいのか、自分なりに関心を持ってみる。
 この逆もあります。自分が楽しかったこと、感動したことを伝える。もし一冊の本を読んで感動したなら「この本面白かったの。あなたも読んでみて」と進めてみる。
 口で言うと簡単ですが、意外に時間とエネルギーがいります。お互いに積極的に近づこうとすることで、夫婦の生活が重ねあわさっていくのです。

人生の仕切り直しのためにセカンドハネムーンを
 子育てが終わったら、セカンドハネムーンに出かけることをおすすめします。
 豪華な海外旅行でなくたっていいのです。近場の温泉にでもいって、子ども抜きのこれからの人生をどう生きるか、夫婦で真剣に話し合ってみることが大切です。
 夫婦二人だけの時間、空間で、いろいろなことを腹を割って話す。この旅を人生の仕切り直しとして、後半戦に臨む。これが必要だと思います。
 日常的な空間だと「夕食の支度をしなきゃ」「明日会社早いから寝なきゃ」と逃げ場ができて、言いたいことがあっても曖昧なまま、時間がたってしまうことがあります。
 何もけんかをしろ、とけしかけているわかではありません。これからずっと二人で生きていくのですから、たまには真剣に話し合って、相手の考え方を受け止めて、もっといい夫婦関係を作っていくためのきっかけの場が大切だということです。

黙っていたのでは夫婦でも気持ちは伝わらないのです。
 夫婦は黙っていてもわかりあえる、なんて嘘です。自分の気持ちを押し殺して、黙っていたのでは誤解が広がるばかりだし、黙っていてもわかるだろう、と口をつづんでいては関係は変わるどころか悪くなるばかり。
 何か相手に不満があっても、自分の中で押し殺して、口に出さない人が多いのではないでしょうか
「私はこう思う、あなたはどう思う?」と伝え合うことが、これからの大切な課題です。これは112頁からお話ししている性の問題でも全く同じことがいえます。

相手を責めずに自分の気持ちを伝えるコミュニケーションを
 自分の気持ちを伝えようとすると、どうも相手を責めてしまってギクシャクしてしまう、というときはコミュニケーションの方法をちょっと工夫してみましょう。
 「あなたがこうしないから」「あなたが仕事仕事って」と、メッセージの主語が「あなた」になっていませんか?
 上手に相手に気持ちを伝えるには「私」という主語で話せばいいのです。
「私は本当はこう思ってた」「私はさみしかった」など。こうすることでコミュニケーションがうまくいくことがあります。
 また、顔を合わせるとつい語気が荒くなったり、意地を張って本心を言えない、という人は、手紙やメモ、電話などを使ってみるのもいいですね。
 帰りを待たずに寝るときは「お疲れ様、先に休みます」というメモ一枚でも、気持ちは十分伝わります。そういうちょっとした工夫が、2人の関係を楽しく暖かいものにします。

更年期のセックス
父や母として生きることはできても、子育てが終わり、男と女として生きていくことは苦手な人が多いようです。中高年の性は微笑と感謝、心の結びつきが大切です。

インサートがすべてではない楽しみ、工夫する豊かな性を
「痛くてその気になれない」「セックスに応じないと夫に嫌われるのが怖くて、いやいやしている」。中高年の女性からこんな声を聞くことがあります。
 女性ホルモンが減少して、膣がぬれにくいのに、無理にインサート(ペニスの挿入)を強要される。このことで女性はセックスに恐怖を感じるようになるのです。
 これは男性側の無知、無理解が大きな原因ですし、女性が「今、体がこういう状態で濡れにくくなっていて、無理にされると痛いの」と夫に伝えることができないことにも問題があります。
 膣内潤滑ゼリーなどを使うことで解決することもできるし、そういうものを活用するのはもちろんいいことです。
 しかし、インサートが可能だからよい、ということでもないのです。セックスイコールインサートという考え方から発展させて、夫婦でもっと工夫して時間をかけてお互いに楽しもう、というセックス観を持てるようになるといいと思います。
 いちゃいちゃする、ふざけあう、さわりあう、抱きしめあう、これらの性的なふれあい、たわむれを含めてすべてセックスだと思います。
「インサートは今は避けたいけど、夫の願望に応えてあげたい」と感じたら、マスターベーションを手伝ったり、オーラルセックスをするのだって素敵なセックスです。
 この年でセックスなんて、とそっぽをむいたり、あきらめたりしないでください。
 これからのセックスは、衝動的なものでもなく、生殖を目的とするものでもありません。お互い楽しむため、ふれあってくつろぐためのセックスです。
 そのためには、どうしたら相手が喜ぶだろう、どうしたら自分はたのしめるだろう、とお互いに頭を使います。これが性的知性を持つということなのです。

学ぶ、たずねる、話し合うことで性的知性を高める
 「生きる」ということの中には「働く」「暮らす」「遊ぶ」という3つのジャンルがあるということは先程お話ししました。
 夫婦がふだんからこの3つ、つまり人生を共有しよとしているかどうかは性のあり方にも深く関係していきます。
 セックスといっても、若い頃の好奇心や新鮮な欲求とは大分様子がかわっていきます。生をともにしているという心の結びつきが一層大切になってくるのです。
 一般的に、女性は「生」を共有できない相手の「性」を受け入れにくい傾向があります。
 ふだんろくに口も聞かず、家事も育児も手伝わず、休日には一人ででかけてしまう夫がセックスのときだけ寄ってきても、なかなか受け入れられない、ということです。
 これに対して男性には「性」をクリアできていれば「生」も大丈夫、というところがあります。
 全ての男女がそうではないし、個人差もありますが、一般に女性と男性では性に対する考え方や感じ方が異なり、お互いの性について知識や理解に乏しいことは事実なのです。
 夫婦で性について学びあい、話し合ってどうしたらいいのかを工夫していくことが、性的知性を高めていくと思います。

肉体だけの結びつきでない心の結びつきが大切です。
 性的な喜びというと、オーガズム(絶頂感、射精感)を連想する人も多いと思います。特に男性は雑誌や週刊誌などの影響で、インサート至上主義、オーガズム神話を頭から信じ込んでしまいがちです。
 「ペニスが勃起しなくては男としてのプライドに関わる」「インサートをしなくてはセックスではない」という考えは、修正される機会がなければ一生持ち続けてしまうものです。
 そのために男としてのプライドを誇示するような一方的なセックスになったり、年を重ねて勃起不全などが起こると、もだめだと落ち込んでしまったりします。
 また、現在更年期を迎えるくらいの年齢の女性が過ごしてきた社会には、女性が性を語るのははしたないこととされてきた背景があります。
 不満や不安があっても「女性の口からそんなことは言えない」と我慢したり、性的ふれあいそのものを避けるようになったりすることがあるのでしょうか。
 「男(女)としてもっともない」というプライドは楽しむための、安らぎのセックスには不必要なものです。
 どこをどうしたら気持ちがいいのか、どこをどうしてあげたいのか、お互いに教えあったり、さぐりあったりしながら、性のバリエーションを二人だけで広げていけばいいのです。インサートやオーガズムも、そのバリエーションのひとつぐらいに考えたらいい。なのです。
 共に喜んだり、悲しんだり、ふざけあったり、時には真剣に話し合ったりする2人になれば、セックスも性器と性器の結びつきだけでなく、人間と人間の結びつきとなっていきます。「性」を共に楽しむことは「生」を楽しむことなのです。

性のずれが起こる理由
性のすれ違いは生のすれ違いと同時に、お互いの性についての無知から起こることがあります。この頁では男女の考え方や感じ方の違いを考えたいと思います。

生殖のための性ではなくて楽しみ、癒しあう性へ
 性について学ぶ機会は意外にないものです。特に中高年になると、今さら性について興味を持つなんて恥ずかしい、みっともない、とますます学ぶ機会がなくなってしまいます。
 特に男性は週刊誌やビデオなどの極端な性についての知識は豊富ですが、目の前にいる妻やパートナーがどう感じているかはなかなか知ることはできません。
 女性は性について学んできていますが、それは自分自身の性、しかも妊娠・出産のための性ばかりです。
 男性も女性も、喜びを分かち合う、快感を伝え合うという楽しみの部分の性について学ぶ機会はほとんどないのです。
 人間にとって、性は生殖のためだけにあるのではありません。生殖に縁のない人生を送る人もたくさんいます。それに、妊娠して出産するとしても、平均すると一生のうちに数回程度でしょう。
 それでは、どうして人間は人間は生に近づき、性的ふれあいや異性(同性の場合もある)を求めるのでしょうか。それは、肌と肌がふれあう心地よさ、一体感や安心感、あたたかさ、そういう快感を得たいために、性を求めるのではないかと思います。

インサート主義のセックス観が夫婦間のずれの原因に
 中高年になると、男性も性欲が減退したり、勃起力が低下したりします。
 勃起しなくてはいけない、相手の要求に応えなくてはならない、というプレッシャーが強ければ、強いほど、夫は妻にはそのことを知られたくない、嫌われたくないと思ってしまうのです。それで妻が近づいても避けるようになったりします。
 男性にとって勃起をしなくなることは、自分がだめになってしまうのではないかと思うほど大きなダメージです。それはインサート主義のセックス観しか持たないことにも原因があります。
 女性にもインサート至上主義の人がいて、夫がうまく勃起しないと「だめね」「年ね」と非難してみたり、どこかで浮気しているのではないかと疑ったりする人がいます。
 男性も女性もインサートにこだわらず、工夫しながらお互いに喜びを与えていけばいいのです。
 何十年も一緒にいるのだから、お互いの裸体を見ていつも同じように勃起したり興奮したりするわけでもないのですから。
 部屋の雰囲気や香りに凝ってみたり、時には本屋ビデオで学んで話し合ったり、刺激しあったりして二人で工夫しつつ、セックスライフを創造していく力がこれからは必要になるのではないでしょうか。
 あくまでもお互いの合意のもとで、どちらかが嫌なことはしないのが原則ですが。


男性の更年期
女性の更年期には閉経という区切りがありますが、男性はどうなのでしょうか?学者によって意見が分かれますが、男性も加齢とともに心身に変化が起こってきます。

男性は女性に比べて加齢による体の変化がゆるやかです。
 女性の更年期は、閉経を境に前後10年くらい、と一定の幅に区切られています。その年齢に個人差はありますが、だいたい50才前後が閉経年齢の平均です。
 男性の場合、生殖機能が終わる年齢は女性に比べて個人差がとても大きく、性機能の衰え方も非常に穏やかです。
 女性らしさを促すホルモンがエストロゲンだとしたら、男性を男性らしく保つホルモンはテストステロン、という男性ホルモンです。テストステロンは女性の卵巣に当たる睾丸で作られ、性機能に直接作用しているホルモンです。
 40歳を過ぎた頃から徐々に分泌が低下していきますが、女性のように急激に分泌が減るというのと違って、少しずつ穏やかに分泌が減っていきます。人によっては70歳を過ぎても、ホルモンの生産、分泌が維持されている場合もあります。
 このように男性には「性ホルモンが急激に減少して生殖機能が停止する時期」というものがはっきりと存在しないため、男性には更年期はない、という考え方もあります。

老いを意識する節目として男性も更年期を受け止めて
 しかし、女性ほどはっきりした形がないにせよ、男性もテストステロンの分泌量が減り始める45歳くらいから、性欲の減退、不眠、うつ状態などの心身の不調を訴える人が増えてきます。
 このような不調のどこまでが性ホルモンの減少によるものなのかははっきりしていません。ただ、ホルモン分泌の低下や身体機能の低下に加えて、心理的、社会的な要因が関係していることは女性の更年期と同じです。
 やがて訪れる老年期にむけて生活を見直す節目として、男性も更年期を受け止めてほしいと思います。

男性は精神神経症状が強く現れる傾向にあります。
 次頁の表は、女性と男性の更年期症状を比較したデータです。これを見ると、男性には疲労感や不眠、不安感、頭痛のような精神神経症状が多いことが目立ちます。
 憂うつや不安などの精神症状は、性欲の減退やインポテンツなどの症状を伴うことが多く、性機能の低下が自信の喪失や生活意欲の減退を招くケースも多いのです。

体の不調に病気がかくれていることも。まずは検査を
 更年期の不調には、大きな病気が隠れていることがあります。気のせい、年のせいと放っておかずに、専門医の診断を受けるようにしましょう。生活習慣病が起こりやすい時期でもあります。
 また、40〜50代の男性は、職場では責任のある立場、家庭ではこどもや老親の面倒を見なくてはならない、といった心身ともに重圧を受けるときでもあります。
 検査の結果は異状がなくても、こうしたストレスに耐えかねて体が黄信号を出しているのだと考えられます。
 いたずれに不安がったり、病名をさがしたりするのではなく、もう無理のきかない年齢なんだ、と自覚することが大切です。
 健康状態をチェックし、夫婦共々今までの生活を振り返ってみましょう。無理をしすぎていたな、と感じたら少しずつ改善していけばいいのです。

食生活の見直しと適度な運動がこれからは必要になります。
 日常生活の改善、となるとまずは食生活を見直すことから始まります。
 この年代の男性は、仕事が忙しくて、深夜に夕食をとる、接待や付き合いなどで外食が多いなど、食事時間の不規則さや栄養の偏りが気になります。
 急に今までの生活を変えるのは難しいと思いますが、残業のない日は早く帰宅して夕食をとる、仕事仲間と居酒屋に行った時も、野菜を中心としたメニューを頼むなど、できることから改善していきましょう。また、過度の喫煙や飲酒も避けてください。
 適度な運動をすることも大切です。肥満防止のためもありますが、運動を楽しむことによって日頃のストレスを解消するのにも効果があります。
 しかし、若い頃と違って運動神経や体力も低下しているので、無理をするとかえって疲れたり、体を痛めたりします。
 夫婦一緒に散歩やウォーキングをしたり、ハイキングに出かけたりして、楽しみながら体を動かすようにしましょう。
 共に老いていくパートナーだからこそ、どちらかがつれいときにはいたわったり、助け合ったりする姿勢が大切です。
 今まで運動の習慣がなかった人は、夫婦でウォーキングやストレッチなどから始めてみましょう。どちらかが疲れたら休むことも大切です。

●男女別にみた更年期の症状
クッパーマン閉経指数の質問項目別回答率
対症は45〜60才の文京区在住者(%)

@顔が熱くなる(ほてる) 
女性 37.2
男性 4.0

A汗をかきやすい
女性 34.1
男性 20.0

B腰や手足が冷える
女性 37.2
男性 21.1

C息切れがする
女性 17.1
男性 3.8

D手足がしびれる
女性 14.6
男性 18.9

E手足の感覚が鈍い
女性 5.5
男性 3.3

F夜なかなか寝つけない
女性 13.4
男性 23.3

G夜眠ってもすぐ目をさましやすい
女性 18.3
男性 26.7

H興奮しやすい
女性 6.1
男性 6.7

I神経質である
女性 9.8
男性 14.4

Jつまらないことにくよくよする
(憂うつになることが多い)
女性24.3
男性 1.0.

Kめまいや吐き気がある
女性 13.4
男性7.7

L疲れやすい
女性 29.3
男性 43.3

M肩こり・腰痛・手足の節々の痛みがある
女性 36.7
男性 41.1

N頭が痛い
女性 21.1
男性 20.7

O心臓の動悸がある
女性 12.2
男性 13.3

P皮膚を蟻がはうような感じがする
女性 1.8
男性 3.3










































































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