ジージー、キーンで困った耳鳴治療の漢方薬
 耳鳴りに悩む方が増えています。「患者数は中高年中心に1千万人」などの話もあり、それが正しいならば驚くべき人数です。近年、ストレスを原因とする若年層の耳鳴(金属音、突発性難聴)も増えています。

耳鳴


セミの鳴声様音(小)
金属音(大)
※人により、音の例えは異なります。

耳鳴を歌える患者のほとんどは、熱症状(虚熱・実熱)を呈します。
※基本対応薬(右頁記載)を治療の柱に、清熱薬(山梔子・黄連など)を補助的に加えて、治癒を早めます。清熱薬の使用量は、耳鳴が強ければ多く、弱ければ少なくします。

 4年ほど前まで、お客様kら問い合わせ窓口の責任者をしていました。季節の変わり目には、耳鳴製品の電話問い合わせを多くいただき、分かったのは「耳鳴りは40歳以上の方に多い事(耳鳴問い合わせ者の90%以上)」「耳鳴り音は、セミの鳴声様が多い事(同95%以上)」です。電話は女性7割・男性3割の比率で、これは女性の健康意識の高さを、主新家計を預かっていることを反映したものでしょう。相当数混じるはずの、ストレス起因の「金属音(大音量)の耳鳴り」は、あまり問い合わせがありませんでした。これは患者数が少ないからでなく、このタイプに若年層も多いため、漢方以外の方法で対応したからだと思います(医師に、サプリメントに)。
 発症すると、多くはまず耳鼻科に足を運びます。ある女性は、「耳鳴りは治らないと医師で言われた」と電話口で泣いておられました。お伝えする言葉には、注意を払わねばなりません。「耳鳴りの治療法、漢方では伝えられています。あきらめず、一緒に治療しましょう。」などと、温かくご対応ください。
 耳鳴り治療は、難しいと言われます。それは患者の心に目吹く「あきらめ」が、継続治療を拒むからなのかも知れません。「金属音の耳鳴り」は服薬すれば早く治まるもの、「セミの鳴声様の耳鳴」は腰を据えた治療(まずは1から2カ月間を目途に)が必要です。

腎精虚損
「セミの鳴声様」の比較的小さいが不快な耳鳴り
・耳を押さえると、耳鳴り音が弱まる
・機能低下を感じる(疲労、加齢)
・熱感があり、夕刻から夜間に耳鳴り悪化
【病因】年長者の耳鳴りは、これが多いもの。疲労や加齢(女性35歳から、男性40歳から)で起こる腎虚が原因です。病が悪化すれば、耳鳴り音が大きくなります。
【対応薬】ジメイ丸 地黄主配合の六味丸に、磁石・柴胡を加えた「セミの鳴声様の耳鳴」の基本対応薬です。
※治療当初から、ジメイ丸(主剤)に、黄連解毒湯(補助剤)など清熱剤を併用するとより良いものです。


痰火鬱結
上述の耳鳴りに加え
・耳が詰まる、胸が詰まる(胸悶)
・熱感強い
・身体も頭も、重く感じる
・(イライラ・のぼせ、めまい)
【病因】美食や飲酒習慣から消化不良となり、痰が生じ次第に熱を帯びる事から耳鳴りが起きます。
胃腸虚弱からも痰が生じ、耳鳴りが起きます。梅雨時など外部環境の湿気を受け、発症することもあります。
【対応薬】竹筎温胆湯(黄連温胆湯)熱痰を除去する温胆湯に、清熱の柴胡・黄連などを加味しています。
※ネット通販で多く扱われる苓桂朮甘湯(目まい・耳鳴りの製品効能もあり)も、湿を除去する漢方薬です。しかし温性であるため、ここでは用いる事ができません。


肝火上擾
「金属音」の大音響耳鳴り、突発性難聴も
・ストレスが強く、イライラしがち
・耳を押さえても、耳鳴り音が弱まらない
・熱感強く、感情が高ぶると耳鳴り悪化
【病因】強いストレスから起こっています。感情が高ぶり、口調もきつくなりがちです。
【対応薬】柴胡疏肝湯(散)漢方の抗ストレス薬です。
※柴胡疏肝湯には、「耳鳴り」の製品効能はありません。販売の際には、十分ご説明ください。

※煎薬で治療する場合、上述3タイプの基本対応薬とともに、サンシン(山梔子)・オウレン(黄連)などの清熱薬を本来は加味します。しかし薬事法の規制もあり、エキス剤の2剤併用などが現在最も良い方法と思います。清熱剤は黄連解毒湯・三黄瀉心湯(便秘時)などを適宜・適量、基本治療薬に添えて用いてください。

「貧血性の耳鳴り」の製品効能について
「貧血性の耳鳴り」と書かれていますが、貧血でないと使用できないわけではありません。漢方的理解で、血虚が悪化し陰虚へと至った「セミの鳴声様の耳鳴によく効く」という意味です。血虚を、貧血性と言い換えています。

「白湯(温湯)又は、食塩を入れた温湯で服用」の用法について
ジメイ丸には、処方の核として六味丸(六味地黄丸)が含まれています。これはお子さんの発育不良や、成人(男性40歳以上、女性35歳以上)の機能低下に用いる、生命力を支える腎に作用する薬です。薬効を早く腎に届けるには、塩味(〇)を添えると良いとされます。(白湯でもかまいませんが)ごく薄い塩水での服用が良いものです。

「1回服用量9丸・朝晩の1日2回服用」の用法・用量について
 「一回服用量が多すぎて服用が難しい」とお叱りをいただくことがあります。「1回6丸を、朝昼晩の1日3回服用」などの方法も考えられます。より用いやすい方向性にて、患者様をご指導ください。


耳鳴り良薬・ジメイ丸
 ジメイ丸は、生薬・地黄を主剤として六味丸(六味地黄丸)に、磁石と柴胡を加味した生薬製剤です。「耳鳴り」の製品効能を持ち、「生実の鳴声様の耳鳴」を治療します。中国製品では「耳鳴り丸」と漢字表記されるもの、中国葯典収載の耳聾左滋丸です(配合量は異なります)。

希望小売価格 4,500円(税別) 



目薬?長寿の薬?利尿薬?
なんの薬?飲む目薬?
杞菊地黄丸
 目に働く薬で一般的なのは、眼球に液剤滴下する点眼薬です。スマートフォン使用で目の負担がより大きくなったためか、多種の目薬が販売されています。しかし、服用(内服)して目の不調を治す漢方薬もあるのです。杞菊地黄丸は、「飲む目薬」として知られます。

マツウラ杞菊地黄丸
 腎を守る六味丸(六味地黄丸)に、肝を守る2つの生薬(枸杞子・菊花)を加えました。肝は「視力を支える」大切な臓、杞菊地黄丸は視力を守る医薬品です。年単位の長期服用も可能です。
〔効能・効果〕体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:
かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下
〔用法・用量〕大人1回8丸を1日3回、食前又は食間に水又はお湯で服用
〔希望小売価格〕360丸(15日分)3,800円(税別)
          720丸(30日分)7,000円(税別)

視力不調には
 体調不良で困ったら、漢方知識の「どんな状態なのか、(機能低下の)どの段階にあるか」を考えます。これが、漢方診断です。目の不調は「肝の機能低下」から起き、「疲れ目・かすみ目・ドライアイ(かわき目)」の不快症状になります。同時に「肌つやがない(かわき)」「筋けいれ(こむら返り)」「爪の不調」の幾つかを自覚し、女性は「生理周期の延長(~無月経)を訴えます。これは血虚と呼ばれる血流悪化の初期状況。
生薬・トウキ(当帰)を含む漢方薬、四物湯(乾燥傾向)や当帰芍薬散(浮腫警告)で治療します。これが、目の不調への基本対応です。
 目の不調での基本対応薬は、杞菊地黄丸ではありません。しかし目の不調は、年を経れば代多数の方が感じます。(女性35歳から、男性40歳から)。「老化」と言っても良いものでしょう。加齢による視力低下・老眼に気づけば、その事実に愕然とします。これは前述の「血虚(肝血虚)」を起点に、次段階の「陰虚(腎生殖器系などの衰え」「熱感症状(夕刻熱感・口渇)」の幾つかを自覚します。生薬・ジオウ(地黄)を含む漢方薬、六味丸で治療します。
 陰虚の本質は、腎だけでなく肝機能の低下を含めたものです(肝腎陰虚)。目の不調回復のためには、肝腎陰虚の対応薬・杞菊地黄丸は、『年配者の、目の不調(疲れ・かすみ・かわき)に用いる基本薬』と言う事が出来ます。
 ※視力を弱める生活習慣(肝腎を弱らせる)は、夜更かし・歩行不足です。毎日の飲酒もお控えください。
 ※六味丸は、お子様の成長促進にも働きます。15~20歳頃の目の不調にも、杞菊地黄丸を用いることがあります。

腎の不調で起こる事(中高年、お子さん)
 腎は、ひとが人間らしく生きる事を支えます。水分代謝に限らず、健やかな成長、生殖関連にも関与します。杞菊地黄丸など六味丸系の処方は、腎を守るための基本薬です。

脳の機能低下、物忘れ、認知症《大人》
脳発育の遅れ《子供》
(腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる。)

髪が細い、少髪、白髪が多い
(腎の華は髪にある。)

聴力低下(難聴)、耳鳴り(セミ鳴声様)
(腎は、上は耳に開竅する。)

ぜん息・小児ぜん息(呼気の異常)

骨粗しょう症、骨や髄の病、歯の不調
(腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる。歯は骨の余。)

インポテンツ、性欲の過亢進や減退
小便・大便の不調(漏れ)、不妊
(腎は、下は二陰に開竅する。腎は精を蔵す。腎は水を主る。)

足腰の衰え・足腰に力が入らない
段差などで転びやすい

目の不調が、始まる場所
 血虚(肝血虚)が、目の不調の起点になります。病態悪化で、陰虚(腎陰虚)に移行します。

血虚(血流悪化の初期)
主症状
・目の不調(疲れ、かすみ、ドライアイス)
・肌のつやがない
・爪の不調
・生理周期遅延(経血の過小)

対応薬
・四物湯(乾燥傾向)
・当期芍薬散(浮腫傾向)

悪化↓

陰虚(バランスの悪い老化・子供時代)
主症状
《中高年の目の不調、未成年を含む》
・膝腰がだるく力がない
・知能や記憶の減退
・発育の遅れ、幽門閉鎖遅延
・熱感(口渇、五心煩熱、日晡潮熱)

対応薬
・六味丸
・杞菊地黄丸(肝腎陰虚に対応)


めまい・腹部膨満感に用いる漢方処方(化痰利水薬)
 痰飲・水湿・水腫は、水分の呼吸排出の障害から生じた水液停滞で、湿・痰湿よりも停滞度が強いもの。化痰利水薬は、痰飲を改善し、消化管での振水音(溜飲)・多量の喀痰や湿性ラ音・浮腫などの水分代謝異常に用います。利水薬に、化痰薬と理気薬を配し構成されます。
【利水薬】白朮、茯苓、薏苡仁、蒼朮、沢瀉
【化痰薬】半夏、陳皮、紫蘇葉、竹筎、生姜
【理気薬】枳実、枳殻、厚朴、縮砂


和胃降逆・化痰利水
小半夏加茯苓湯(金匱要略)
痰飲による胃気上逆の基本処方です。
痰飲による胃気上逆:悪心・嘔吐・吃逆・口渇がないか、あるいはやや口渇するも、飲むとすぐ吐くなどの症候で、上腹部の痞え・目まい・動悸を伴う。舌苔は白滑、脈は滑。
※悪阻(つわり)に用いる事も知られますが、燥性が強いため、頓服使用に留め、その後は根本原因に対処する他処方を用いてください。

理気降逆・化痰散結
半夏厚朴湯(金匱要略)
梅核気・痰飲に対して作られた処方です。痰飲による胃気上逆・肺気上逆に用います。
梅核気(痰気鬱結):ノドが詰まった感じが取れない(吐いても飲み込んでも)が、食事を飲み込むことはできる。舌苔は白から白膩、脈は滑。
痰湿による肺気上逆:咳嗽・白色の喀痰・咽喉部の刺激感・声枯れ・脇部が脹り苦しい、甚だしければ呼吸困難・喘息様発作。舌苔は白膩、脈は滑。

化痰熄風・補気健脾・利水消食
半夏白朮天麻湯(脾胃論)
脾気虚に伴う、めまい(痰濁上擾)の代表処方です。
脾気虚の痰濁上擾:ふらつく・頭が重く脹る・目がくらむ・甚だしければ回転性の目まい発作で、立っていられない・悪心・嘔吐など痰濁上擾の症候に、食欲不振・元気がない・疲れやすい・胸脇部が脹って苦しい・泥状~水様便など脾気虚の症候を伴う。舌質は淡白、舌苔は白膩、脈は滑。

精化熱痰・和胃降逆
温胆湯(千金方)
痰熱による不眠・動悸の代表処方です。
痰熱上擾:寝つきが悪い・眠りが浅い・多夢・イライラ・驚きやすい・動悸・胸苦しい・眩暈・悪心嘔吐・口が粘るなどの症候。舌苔は黄膩、脈は弦滑数。

清化熱痰・和胃降逆・清熱燥湿
黄連温胆湯
温胆湯と同じ症候で、のぼせ、口渇・イライラがより強い時用いる処方です。

清化熱痰・和胃降逆・清熱解鬱・滋陰益気
竹筎温胆湯
痰熱上擾で、さらに熱証の強い時の処方です。
痰熱上擾で、肝気鬱結と気陰両虚を伴う:いらいら・易怒・胸脇苦満・腹部膨満感など肝気鬱結の症候に、疲れやすい・食欲がない・口渇など気陰両虚の症候を伴う。舌苔は黄膩、脈は弦滑。
発熱性疾患の過程で起こる痰熱上擾:痰熱上擾に、持続性発熱や多痰を伴う。舌質は紅、舌苔は黄膩、脈は弦滑数。

理気化痰・和胃降逆・健脾益気
胃の溜飲に代表処方です。
胃の痰飲:上腹部が痞え苦しい・膨満感・胃部の振水音・時に水様物吐出などの症候k、舌苔は白潤、脈は滑。
脾気虚の痰飲:食欲不振・疲れやすい・元気がない・食べると腹が張るなど脾気虚の症候に、上腹部膨満感・胃部振水音・尿量減少・呑酸・嘔吐など痰飲の症候を伴う。
※人参は、胃の実(幽門通貨障害)を取るための配合で、脾胃の虚への対応ではありません。
※悪心がなく吐出するのは五苓散の「水逆」を思わせますが、しかし、五苓散の場合は同時に下痢が見られ、胃・幽門の通過障害はありません。



ジージージー セミの鳴声 キーーン ザーザーザー
耳鳴
8種類の生薬配合
ジメイ丸
【効能・効果】貧血性の耳鳴、腰痛、四肢及び腰の脱力感
あなたの耳鳴りに…
「耳鳴り治療」のための医薬品です。
「貧血性の耳鳴」とは、セミの鳴声を思わせる耳鳴りを指します。

1日2回(朝・夕)

耳鳴り
四肢及び腰の脱力感
腰痛

Qこんな症状ありませんか?
セミの鳴声様の耳鳴
ジージー鳴く耳鳴り
夜間きになる
高く低く耳にまとわりつく
四肢及び腰の脱力感

足腰がだるい・不快な耳鳴り・貧血?

しょぼしょぼ…
疲れ目
物が見えづらい
かすみ目

そんな症状でお悩みの方に!

飲む目薬!

中薬
杞菊地黄丸
【効能・効果】体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、時に手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:
かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下
カラダの内側から不快な目の症状に立ち向かう

疲れ目!かすみ目!視力低下!
あなたの目の悩みに…
目の疲れ
・目の充血
・視力減退
・目の奥の痛み
・目がぼんやりする

口渇

のぼせ・頭重・めまい

疲れやすい

肝腎陰虚
中薬
杞菊地黄丸

「あなたの目」は大丈夫?
「肝腎陰虚」(体の潤い不足)のチェックを!
あなたの目の状態をチェックしてみましょう!当てはまるものにチェックを入れてください。

目がかすむ・ぼんやりする
目が疲れやすい
視力が落ちてきた
目が乾いた感じがする
目の奥が痛い
目が充血しやすい

目以外にも…
のぼせ・頭重・めまいがある
手足がほてる・口が渇く


漢方では、からだのエネルギーを「気」と呼びます。気は体を巡ることで生命活動の維持を行います。ストレスは気の巡りの滞り=「気滞」の原因となります。
ストレスによる心身の不調の多くは「気滞」によるものです。この「気滞」を改善する漢方薬が「柴胡疏肝湯」です。

気滞ぶった斬り!

柴胡疏肝湯
エキス〔細粒〕27

【効能・効果】
体力中等度で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに頭痛や肩背がこわばるものの次の諸症:腹痛、側胸部痛、神経痛

柴胡疏肝湯-ストレスに効く7種の生薬-

柴胡(サイコ)
苦、微寒、疏肝解熱
セリ科・柴胡の根
芍薬と並ぶ漢方のストレス治癒の要です。ストレスを和らげ、痛み・感情の昂りを抑えます。

芍薬(シャクヤク)
酸・苦、微寒 補血・緩急止痛
ボタン科・白芍の根
柴胡と共に、ストレスを和らげ、甘草と協力し、痛みを除きます。

甘草(カンゾウ)
甘、平 補気・清熱解毒・止痛
マメ科・甘草の根・根茎
芍薬と共に、緊張・ストレスに伴う痛みや張りを除いていきます。

川芎(センキュウ)
辛、温、活血行気・祛風止痛
セリ科・川祛の根茎
からだの千・気の巡りを調え、ストレスで乱れた心身のバランスを調えます。

香附子(コウブシ)
辛・微苦、平 疏肝理気・調経止痛
カヤツリグサ科・ハマスゲの根茎
気の巡りを調え、ストレスによる不調を除きます。気滞の代表生薬です。

枳実(キジツ)
苦・酸、微寒 行気消積
ミカン科・ダイダイ 夏ミカンの未熟果実
気の巡りを助け、下痢、腹痛などお腹の不調を除きます。

青皮(セイヒ)
苦・辛、温 疏肝破気
ミカン科・柑桔の蒼未成熟果皮
気の巡りを助け、ストレスによる疼痛を緩和します。

製品情報
柴胡疏肝湯エキス[細粒]27 48包(16日分)
【効能・効果】体力中等度で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに頭痛や肩背がこわばるものの次の諸症:腹痛、則胸部痛、神経痛
【成分・分量】6.0g(1日量)は
サイコ3g、シャクヤク3g、キジツ2.25g、コウブシ2.25g、センキュウ2.25g、カンゾウ1.5g、セイヒ1.5g
上記より製した柴胡疏肝湯6.9g(乾燥物換算で約2.8gに相当)を含有する細粒剤です。
添加物として乳頭、トウモロコシデンプン、デキストリン、軽質無水ケイ酸、香料を含有します。
【希望小売価格】5,000円(税別)




慢性化・寒冷刺激で漏れる・残便感
下痢に用いる漢方薬
 太陽輝く夏、40℃近い酷暑に、毎日の様に冷飲食物を摂ります。それを原因に、この時期、慢性下痢に悩む方が増えます。「寒冷刺激(クーラーや冷飲食物摂取)で漏れる」「残便感で不快」などの不調を抱え、憂うつな気落ちの方も多いのではないでしょうか。
 市販される止瀉製剤(ベルベリン成分)では、治療方向が異なる場合もあります。下痢は様々な原因で起こり、不快症状の特徴が異なります。適切な治療薬で、早期治療を目指しましょう。

下痢→泥状便 水様便 便臭は弱い
   →軟便(便秘) 残便感 腹痛 肛門の熱感 便臭が強い

下痢について、便のにおいについて
 下痢を繰り返す方も、いつも同じ不快症状ではないはずです。しかし高温多湿の夏、胃腸虚弱の方は、冷房の効きすぎや冷飲食物の摂取から下痢をしがち。対応薬の藿香正気散・人参湯などで、急ぎ止瀉してください。寒冷刺激で突然漏れてしまう下痢も、藿香正気散エキスの温湯服用で迅速に改善します。
 消化機能を主る脾胃は、元気を生む大切な臓腑(気・血・津液・精の製造に関わる)。下痢・軟便・食欲不振があれば、身体消耗は確実に進みます。酷暑を乗り切るため、それら不調を至急治療してください。
 便臭の強弱の判断は、本人では付き難いのですが、排出物は体内状態を教えてくれるもの。便臭が弱ければ寒証、強ければ熱証の可能性大です(肛門熱感も熱証)。鼻水と尿についても、透明で量が多ければ寒証、濃黄で量が少なければ熱証の可能性大です。これら情報をヒントに、良い治療薬を選択してください。

寒冷症状(便臭弱)
冷飲食物の過剰摂取
クーラーでの冷え
人参湯(生姜を配し異を温める事で、下痢を改善)
冷気や冷飲食物で胃が冷え、機能低下する事で下痢が起こりました。泥状便・水様便で、便臭は弱く、排便後はあまり腹痛はしません。
【付帯症状】急激な上腹部痛、上腹部の冷え、水様物嘔吐、よだれやつばが多い。
【弁証】胃寒(胃の冷え)
【その他の対応薬】呉茱萸湯 胃や寒を温める処方、寒冷で起きる偏頭痛も改善

寒冷症状(便臭弱)
身体が重くだるい
食欲不振
胃腸カゼ(嘔吐下痢)
藿香正気散(抗菌生薬配合で、暑い時期の止瀉・胃腸保護の良薬)
夏の多湿・冷飲食物摂取で脾胃が弱り、下痢・消化不良が慢性化したもの。便臭は弱い。
【付帯症状】食欲不振、悪心、上腹部膨満感、口が粘る、身体が重い、頭帽感
【弁証】寒湿困脾(高湿度と冷えで、胃が機能低下しました)
【その他の対応薬】参苓白朮散 続く疲労感が主体で、下痢もある場合に。

熱症状(便臭強)
上腹部の痞えと抵抗
腹鳴下痢(ゴロゴロ)
悪心嘔吐
半夏瀉心湯
急な便意で、排便後もすっきりせず、腹痛が残りがち。便臭は強くあります。慢性の下痢・体力消耗・暴飲暴食などで起きます。
【付帯症状】悪心嘔吐、吃逆、上腹部の膨満感と痞え、腹鳴
【弁証】脾胃不和(病が長引いたためか、熱証状が発生、便臭も強くなる)
※少陽病の誤治により起こる状態を改善します。
※半夏瀉心湯は、和解薬の小柴胡湯とよく似た処方構成です。

熱症状(便臭強)
強い腹痛
粘血便(膿血便)
肛門の灼熱感
黄連解毒湯(清熱燥湿の薬効で、大腸湿熱の下痢を改善)
細菌性下痢や赤痢など。腹痛が強く、急な便意に襲われますが、すっきりと出ません。肛門に灼熱感、便臭も強くなります。
【付帯症状】熱感、発熱、腹痛、裏急後重、肛門の灼熱感、粘血便(膿血便)
【弁証】大腸湿熱(湿と熱で大腸機能阻害、急な便意・残便感・粘血便が起きる)
【その他の対応薬】葛根黄芩黄連湯 清熱燥湿薬(黄芩・黄連)に葛根を配合、大腸の熱を抑え利湿する事で治療します。

熱症状(便臭強)
ストレス証候
下痢・便秘を繰り返す
イライラしがち
腹部膨満感
柴胡疏肝湯(ストレスで起こる下痢と胃腸不快を改善)
ストレスの不調は、胃腸不快を起こし、下痢と便秘を繰り返します。
すっきりと出ず、便臭も強くなります。
【弁証】肝気鬱結・肝脾不和(ストレスで感情昂り、下痢など腹部不調起こる)
【付帯症状】ゆううつ感、情緒不安定、ため息、息苦しい、胸脇苦満、生理不順
【その他の対応薬】加味逍遥散 抗ストレス薬も、柴胡疏肝湯より穏やかな効果。


認知症の対応
漢方薬、PPAP式理解
 ご家族の認知機能低下で、悩んでおられる方も増えています。若返る薬はありませんが、服薬によって不快症状の緩和は可能です。対応漢方薬の薬効について、PPAP式に考えてみます。

怒 怒り・暴力の場合
高齢者の暴力が問題になることがあります。l
感情を抑えるものにも、エネルギーが必要です。気力・体力が衰えた方は我慢が苦手になり、いわゆる切れやすくなります。子供が疲れた時に、ぐずっている状態を思いうかべてください。怒りを抑える薬と、身体消耗を救う補薬を併せて用います。


怒り・高ぶりを抑制
柴胡(疏肝薬)
揺れ・震えを抑制
釣藤鈎(熄風薬)




体を補い滋養する
当帰(補血薬)
白朮(食欲増し益気)



抑肝散
本来「小児の引きつけ」の対応薬です。柴胡が配合されるため、身体衰弱者(高齢者・認知症患者)の感情制御に代用しています。これは対処療法であり、様態が安定すれば根本治療薬に切り替えます。

抑肝散・薬効メモ
①抑肝散は、心身消耗や虚弱(気血の虚)を前提に、「揺れ・震え・目まい」と「イライラ・易怒」を訴える時の漢方処方です。本来「小児のひきつけ」に用います。釣藤鈎の配合は無駄になっても、高齢者に用いようと試みたのが興味深いところです。
②補薬が配合される抑肝散は、名前の印象とは異なり、一般的には抗ストレス薬として用いません。
③本来、怒り・情緒不安定を鎮める抗ストレス薬には、柴胡(疏肝)と芍薬(柔肝)を配合した四逆散や、柴胡疏肝湯を用います。加味逍遥散・大柴胡湯も同配合を持ち、抗ストレス薬となります。「憂うつ感・イライラ・情緒不安定・口が苦い・胸脇部苦満・腹部膨満感・排便がすっきりしない・月経前に乳房が脹る・生理不順・顔面紅潮・冷飲を好む」などのストレス不調を改善します。

参苓白述散〔散剤〕
 著しく疲労し、同時に下痢(泥状便・水様便)が続くという体力低下の悪循環を改善するための漢方薬です。気虚の代表処方である四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草)に、止瀉生薬(扁豆・薏苡仁・連肉)を配合。
生薬の香気が際立つ、生薬末の混和散剤です。
〔効能・効果〕(体力虚弱で、胃腸が弱く、痩せて顔色が悪く、食欲がなく下痢が続く傾向があるものの次の諸症)
食欲不振、慢性下痢、病後の体力低下、疲労倦怠、消化不良、慢性胃腸炎
〔成分・分量〕大人1日量4.5g中、薏苡仁が0.789g、白朮・茯苓が各0.631g、人参・山薬が各0.474が、扁豆・蓮肉・桔梗・縮砂が各0.316g、甘草が0.237g
300包(100日分) オープン価格 JAN4687457100964
450g (100日分) オープン価格 JAN4687457100957



物忘れの場合
「あれは、あの名は、何だったっけ…」、物忘れが増えていませんか。
良い思考・発想・判断が行えず、物忘れが増える時、自分が自分でなくなる様な不安が襲います。これ以上悪化させないため、脳活性を高める牛黄と、身体消耗を救う補薬を併せて用います。


脳の活性を高める
思考・発想・判断を保つ
牛黄・シベット(開竅薬)

+

身体を補い滋養する
人参(補気薬)
当帰・芍薬(補血薬)



マツウラ牛黄清心丸
 中国の同名薬と異なり、日本の牛黄清心丸は、主薬のゴオウ(牛黄)に加え、補薬が配合されています。心身の疲れが思考に影を落とすとき、物忘れが増えた時、用いる製剤です。

牛黄清心丸・薬効メモ
①マツウラ牛黄清心丸には、脳活性を高める開竅薬が2種類配合されています。それは牛黄とシベット(麝香猫)、脳活性を高める力が強化されています。
②物忘れが気になりだしたら、継続服用してください。長期服用しても、副作用の発生は考え難い製剤です。マツウラ牛黄清心丸は、直径5mm程の飲みやすい小粒丸剤。物忘れ予防の目的なら、1日1回10粒を空腹時に温湯で服用してください。
③若年なら、勉強で疲労時も頭の回転を保つ受験までの薬として。成人なら、業務での疲れを緩和し常に判断を正しく保ちたいときに、教師・指導者・政治家には、思考力維持の薬として。幅広くご活用ください。

不調が治まれば
「怒り」の感情が和らぎ、穏やかな笑顔が生まれた時。「物忘れ」が減少し、ホット安心した時。その後の体調管理は、どうしたらよいのでしょう。服用薬を、より適切なものに変更します。
 本誌では何度も下図を掲載していますが、これは身体の衰えのルートの一部です。生活習慣が悪ければ、ひとは必ずこのルートをたどります。認知症の不安を持つ年齢なら、下図右の、陰虚の不調を持つ可能性が高いもの(本質は肝腎の陰虚)。老化による機能低下を防ぐのが、六味地黄丸系の漢方薬です。
 食欲が衰えず3度の食事が摂れているのなら、杞菊地黄丸の継続服用が健康長寿に役立ちます。六味地黄丸系の薬は腎の機能を維持するもの、腎が衰えを見せなければ、脳、骨髄・骨もまた健康に保たれます。
 夏であっても寒さを感じる方は、強く体を温める附子・桂皮を配した八味地黄丸を用いてください。

血虚(血流悪化の初期)
物忘れ、肌の不調、目の不調、爪の不調、筋肉けいれん、生理周期遅延、経血の過少
対応薬(当帰などの補血薬)
四物湯(乾燥)、当帰芍薬散(浮腫)

陰虚(一般的には老化)
足腰の衰え、耳の衰え、尿や便の漏れ
+熱感(夕刻に増す、掌・足裏の熱感)+血虚の諸症状
対応薬(地黄などの滋陰薬)
六味地黄丸・杞菊地黄丸

疲労感強く、食欲不振の場合には
 著しい不快症状がなければ、杞菊地黄丸(六味地黄丸系の製剤)を、認知症予防と体調管理に用います。しかし、その前提は「食欲が衰えず、食事が摂れている事」です。食欲不振で食事が満足に摂れず、強い疲労感で目の輝きが鈍って見えるような時は、治療薬が異なります。
 人参を用い、気力を高め、食欲を回復させる手段を取ります。人参配合の、六君子湯や補中益気湯を用います。疲労感が強いまま下痢の状況が続く時は、参苓白朮散が良いものです。
 気力減退・食欲不振に、寒さが加わる衰弱状態には、人参剤に、玄武湯(附子主薬)を併用してください。


瀉下薬(下剤・消炎・拝毒・止血・遂水に働く)

通便
大黄甘草湯(金匱要略)
便秘の代表処方です。
習慣性便秘など、便秘に広く用います。頓服的に用い、寒証の便秘には用いません。

峻下実熱
調胃承気湯(傷寒論)
大黄甘草湯より、便が硬く出難い時に用います。

峻下熱結
大承気湯(傷寒論)
熱結の代表処方です。
熱結(陽明病腑実・裏実熱):高熱・発汗・転々反則・腹部膨満感・腹痛・圧痛・便秘・口渇・尿黄、甚だしい時には意識障害・うわ言・興奮状態を呈する。舌質は紅で、乾燥、舌苔は黄膩で褐色で乾燥し芒刺(トゲ状隆起)が見られる。脈は沈実で有力。
※痞(上腹部の痞えと筋緊張)・満(腹部膨満感と抵抗)・燥(のどや舌の乾燥、乾燥便)・実(糞便停滞・炎症性反応)・の4症に対応します。
※腹部膨満感や痞えを改善するため、理気薬の厚朴・枳実を配合しています。

峻下熱結
小承気湯(傷寒論)
大承気湯から、芒硝を除き、さらに理気薬の枳実・厚朴を減量した処方です。
熱結ですが、燥の不快症状(のどや舌の乾燥、乾燥便)がまだ強くない時に用います。

遂水
十棗湯(傷寒論)
遂水の代表処方、貯留水液を瀉下し排出します。
胸水・腹水から呼吸困難となり、胸苦しく、便秘や尿量減少の症候に。舌苔は黄膩、脈は沈弦、浮腫。

清熱瀉下・遂水
大陥胸湯(傷寒論)
水熱互結の結胸証に用いる基本処方です。
結胸証:胸苦しい・みぞおちが硬く脹り苦しく圧痛が強い・脇痛・口渇・午後の高熱・呼吸促拍・便秘などの症候。舌質は紅で乾燥、脈は沈緊で有力。

清熱瀉下・活血消癰
大黄牡丹皮湯(金匱要略)
腸癰のため作られた処方です。
腸癰(虫垂炎など):発熱・腹痛(特に右下腹部)・腹部の圧痛や抵抗・便秘、甚だしければ身体を折り曲げしゃがみこむ苦痛。舌質は紅、舌苔は黄で乾燥、脈は弦緊や弦数。

清熱排膿・活血化瘀
腸癰湯(千金方)
大黄牡丹皮湯から、瀉下の働く大黄・芒硝を除き、清熱排膿の薏苡仁を加えた処方です。
虫垂炎・骨盤内炎症などで、便秘のない時に用います。

温陽瀉下
大黄附子湯(金匱要略)
腹腔が冷え便秘した時の改善薬、温下代表処方。
温下:便秘に、冷え・寒気・頭痛(冷えて増悪、温めて軽減)の症候を伴います。甚だしければチアノーゼ。舌質は淡白や帯青、舌苔は白滑、脈は沈遅や沈弦。

潤腸通便
麻子仁丸(傷寒論)
潤下の薬効を持ち、腸燥便秘に用いる処方です。
腸燥便秘:発熱や発汗などに伴う、軽度の腹痛・兎糞状の便・便秘(習慣性便秘)などの症候。舌質はやや乾燥、脈は細。

滋陰補血・潤腸通便
潤腸湯(万病回春)
潤腸湯と似た、血虚・陰虚の便秘にも用います。
潤腸丸(当帰・地黄・桃仁・麻子仁・枳殻)の効能を強めた処方です。




慢性疲労回復に、熱中症防止に
夏の体調管理、「汗」で考える
 夏は、身体の加熱が問題になります。その視点を持ちつつ、漢方では夏の体調管理を「汗」をキーワードにして考えます。汗は、体温上昇を抑えるための生理機能。しかし短時間で大量発汗する状況は、生命の危機に結び付くもの。暑さによる発汗の限界時超えが、熱中症とも考えられます。一般的には冷所への非難と、塩分などミネラルが含まれる飲料を摂り、失われた体液を蘇らせる努力をします。

汗について考える
 夏、発汗にて体温を調節し、人の生命が守られますが、有用な体液は排出で減少します。失われるのは「体液(津液)」。そして汗を流せば例外なく疲れる事から、汗と同時に「元気(気)」も失われていると捉えます。体液補充の麦門冬と、元気補充の人参の2生薬を摂ることが、夏の体調管理には必要です。

早いについて考える
「直射日光からの熱感」「気温上昇からの熱感」は、短時間でも強く影響を与えるもの。一時に悪影響を及ぼすものは実邪、服薬を急げばスピーディーに薬効が現れ、早期に体調回復を実感します。
発汗時すぐ、生脈宝や西洋人参烏梅を服用ください。重篤な症状を防ぎ、翌日疲れも残りません。
※身体が熱くなりすぎた時、冷所への避難が基本ですが、急ぎクールダウンする漢方薬もあります。それは石膏を主薬とする白虎加人参湯、服用により大熱・大汗・大渇など熱を受けての不快症状を払います。

マツウラ生脈宝
 生脈散(人参・麦門冬・五味子)に、補気薬・黄耆を追加した、マツウラ独自の製剤です。

 生脈散(人参・麦門冬・五味子)に、補気薬・黄耆を追加した、マツウラ独自の製剤です。
夏の体調管理にご活用ください。
 スポーツを趣味とされる方・発汗を伴う業務に携わる方は、四季を通じ継続服用ください。効果は早期に体感出来、「翌日に疲れを持ち越さない」の印象を持って頂けるもの。服用すれば、夏のこむら返り防止にも役立ちます。

マツウラ生脈宝エキス細粒A(第3類医薬品)
〔効能・効果〕虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え症
〔成分・分量〕エキス細粒6.0g(3包)中
ニンジン3g、バクモンドウ1.8g、ゴミシとオウギが各1.2gを含有
12包(4日分)希望小売価格1.800円(税別)JAN498757101213
300包(100日分)オープン価格 JAN4987457101190
500包(83日分)オープン価格 JAN4987457101183

配合生薬
人参
生薬の薬効
代表的な補気薬です(五臓の気を補う) 
帰経・効能
大補元気/帰経は肺脾

配合生薬
麦門冬
生薬の薬効
肺に潤いを与え、声枯れ・粘痰を改善
帰経・効能
補陰潤肺/帰経は心肺胃

配合生薬
五味子
生薬の薬効
酸味が強く、発汗過多に用います 咳嗽にも
帰経・効能
斂肺滋腎/帰経は肺腎

配合生薬
黄耆
生薬の薬効
肺機能も高める補気薬です(体表の気)
帰経・効能
補気昇陽/帰経は脾肺


マツウラ西洋人参烏梅
 高麗人参と異なり、クールダウンする元気素材が西洋人参。中国では一般的に知られています。夏バテで熱感を伴う方や、頭脳労働で疲労し緊張が抜けない方などにお奨めです。
マツウラ西洋人参烏梅エキス細粒(サプリメント)
〔成分・分量〕エキス2.2g(1袋)中、西洋人参1.5g、ウバイ1.0gを含有
30袋(15~30日分)希望小売価格4,500円(税別)JAN4987457201067

配合生薬
西洋人参
生薬の薬効
クールダウンさせる補気素材です
帰経・効能
気、滋陰止渇/帰経は肺胃

配合生薬
烏梅
生薬の薬効
青梅の燻蒸品、五味子とほぼ同様の働き
帰経・効能
斂肺生津/帰経は肝脾肺大腸

すぐ服用するための工夫
「汗をかいた時すぐ漢方薬を服用すると言っても、なかなか実行出来ない」とおっしゃる方に、提案いたします。農作業・スポーツ・ハイキングなど外出時服薬を簡単にするため、ペットボトル500mlの水に生脈宝エキス細粒を数包溶かしご持参ください。発汗を感じたら、ボトルを振った後、適量をお飲み下さい。速やかな服用が可能になります。高温下変質してはいけませんので、水に溶かしたものはその日のうちに飲み切ってください。

親の愛情薬としての活用
 発汗は身体消耗を招き、大人でもそれは困ったことですが、お子様なら絶対に避けたい事。発汗過多が続けば、身体作りがうまくなされない可能性が高まり、将来の健康が脅かされます。漢方的には「津液の喪失は、血虚・陰虚の病を呼び進める」と捉えます。
 女子の運動過多・発汗過多は、月経周期遅延や無月経に繋がります。中学・高校生のお子様を持つ家庭の皆様にお願い致します。彼ら彼女らの将来のために、スポーツの途中・直後に、生脈宝や西洋人参烏梅の服用をご考慮ください。(生脈宝エキス細粒の用法・用量は、残念ですが15歳未満服用不可になっています。


認知症に用いる漢方薬
前号に「認知症対応の知識」を掲載しました。多用される抑肝散の薬性を説明する意図で行いましたが、かえって分かり難くさせたように思い反省しています。
 今回は基本に立ち返り、認知症の漢方対応について考えます。
タイプⅠ
特徴症状
食欲がある、食事が摂れる
・元気な様子
・衰え(足腰、物忘れ、難聴、耳鳴り)
《こむら返り、排便や排尿のトラブル》
※熱感
対応薬:六味丸
(より良いのが小菊地黄丸)
腎陰虚(肝腎陰虚)
 食欲が適正にあり食事が摂れ、元気に見える状況です。しかし、足腰など身体機能の衰えは自覚しています。
 冷えを訴える更に衰えた状況なら、八味地黄丸を用います。(腎の陰陽両虚)。

タイプⅡ
特徴症状
興奮しがち、イライラしがち
・下痢と便秘を繰りかえす
・お腹が張る(ゲップやおならが多い)
・口が苦い(味覚障害と診断されることも)
※強い熱感(冷飲を好む)
対応薬:柴胡疏肝湯
(体の弱さがあれば加味逍遥散)
気滞(肝気鬱結)
 ストレス状況から、口調は強く感情は昂りがちです。イライラ・緊張感が、長く続く事があります。不眠(朝まで眠れない)・突発性難聴・金属音の耳鳴・あせりなどの付帯症状が起こる時もあります。

タイプⅢ
特徴症状
食欲がない、食事が摂れない
・元気がない、疲れやすい
・動作緩やか、声が小さい、免疫力低下
・衰え(足腰・記憶、難聴など)
※冷えを訴えがち、温かい状態を好む
対応薬:六君子湯、補中益気湯、人参牛黄散
気虚(脾気虚、肺気虚、腎気虚)
 食欲がわかず食事が摂れていない、心配な状況です。補気薬・人参を主とした上記処方(消化不良や胃もたれが強ければ六君子湯)を用います。冷え・浮腫が現れれば、マツウラ玄武湯(真武湯)を用います。

記載の知識について
 本頁に記したのは、身体を守り、不調を軽減させ、暮らしに笑顔を戻す薬の選び方です。「認知症に用いる漢方薬」と題しましたが、実は、認知症と診断された方に、予防したい方に、(認知症に関係しない)すべての方に、用いてもらえる治療の本質です。記憶が薄れる・病的な物忘れには、基本タイプの対応薬に、動物生薬の牛黄・シベットなどを併用します。
 本頁の知識を、病の流れに沿って書き直したのが次頁です。これは身体の消耗の流れ。4分類しかありませんので、症候・対応薬など是非ご記憶ください。

身体消耗の流れ①(物質の消耗/食欲は正常)

血虚
・肌のつやがない
・疲れ目・かすみ目、ドライアイ
・爪のもろさ
・筋けいれん(こむら返り)
・月経周期遅延、経血の過少(悪化すれば無月経)
対応薬:四物湯、当帰芍薬散
ダイプⅡは、このルートから派生したものです。
怒りが鎮まれば、上記消耗ルート(血虚か陰虚)に戻ります。
 
悪化
陰虚
・膝腰の無力感
・盗汗(寝汗)
・熱感(手のひら足裏の熱感、夕刻からの熱感、頬骨辺りの赤さ、尿色濃黄、口渇)
《耳の衰え(難聴、セミ音の耳鳴り)》
《排便や排尿のトラブル(漏れるなど)》
対応薬:六味丸
タイプⅠはここに位置します

上記ルートは体の衰え、「物質消耗の流れ」を示します。成人にとっては、老化への流れと言えます。このルートにいるのは、「食欲は正常で、食事が自然に摂れている方」です。
 タイプⅠは(陰虚/赤色部分)、六味丸(より良いのは杞菊地黄丸)で対応します。地黄丸と呼ばれる漢方薬は、足腰を守り、脳を守り、骨を守りまs。男女40歳を過ぎて機能低下を哀しく思う時、杞菊地黄丸を継続服用してください。


身体消耗の流れ②(エネルギーの消耗/食欲は湧かない)

気虚
・元気がない、疲れやすい
《肺気虚》息切れ、カゼを引きやすい、自汗
《脾気虚》食欲がない、味がうすい、泥状便
《腎気虚》足腰や耳の衰え、排便や排尿の異常
対応薬:四君子湯(六君子湯、補中益気湯)
タイプⅢはここに位置します

悪化
陽虚
・寒がる(寒冷を嫌い、温暖を好む)
四肢の冷え、顔面が蒼白、チアノーゼ
・尿量過多、泥状便~水様便
※気虚症候を基に、上記症候を追加したもの
対応薬:マツウラ玄武湯

これは、「エネルギー消耗の流れ」を示します。ルートにいるのは、「食事が満足に摂れない、食欲不振の方」です。覚えやすい知識で、気虚の症状は「元気不足」、「人参」で改善します。それが悪化した陽虚の症状は「温もり不足」




























 

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