高尿酸

尿酸値 気にしてますか?
健康診断の結果 尿酸値が高かった方
(8.0r/dl!!)
尿酸値が高いと指摘された生活習慣病の方
(最近 血圧に加え尿酸値も高いですね。)
(尿酸値?・・・はぁ。)
痛風発作を起こしたことがある方
(痛ーい 急に足の親指の付け根が痛くなったよ〜!)
尿酸値が高いと、痛風発作をはじめ腎臓の病気や動脈硬化にかかわります。心当たりのある方は、まず一度、医師に相談しましょう。
(ええ!そうなの?)

はじめに
かつては「ぜいたく病」といわれた痛風も、この飽食の時代ではありふれた疾患になりました。一方で、健康に対する意識の高まりから健康診断や人間ドックを受ける人が増え、多くの人々が「尿酸値が高い」ことを指摘されています。尿酸は体内でできる老廃物のひとつですが、『血液中の尿酸の濃度が高い状態=高尿酸血症』が続くと体内に尿酸の結晶が蓄積して、痛風と呼ばれる関節炎を起こしたり、高血圧などの生活習慣病を悪化させたりします。つまり、高尿酸血症は痛風の予備軍であり、生活習慣病の要素のひとつでもあります。

では、尿酸値が高いといわれた人は、全員が治療を受ける必要があるのでしょうか?同じ「尿酸値が高い」人でも、健康診断などで尿酸値が高いことだけが問題になった人、それ以外にも合併症がいろいろある人、痛風関節炎を起こしてしまった人と、いろいろな段階があります。尿酸値の高さによっても、治療方針も治療目標も異なります。この冊子では、「尿酸値が高い」人の状態別に、必要な知識や必要な対策をわかりやすく解説しました。

病気に対して正しい知識をもつことは、病気を克服する第一歩です。正しい知識を持ち、正しく治療を受けることにより、より健康な生活を送っていただきたいと思います。
(ゆっくり座って、一度「尿酸値」のことをじっくり考えてみましょう。)


あなたはどのタイプ?
健康診断の結果尿酸値が高かった方 
いま何の症状もなくても、「尿酸値が高い」状態は、痛風をはじめ様々な合併症を招きます。いますぐ生活習慣を見直しましょう。
※尿酸値が9.0r/dl以上の方は、薬による治療がすすめられます。

尿酸値が高いと指摘された生活習慣病の方
高尿酸血症は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と密接に関係し、心筋梗塞や脳卒中などを起こす奇険が高まります。尿酸値を下げる生活習慣は、「ほかの生活習慣病の改善にもつながります。病気の進行にブレーキをかけましょう。
※尿酸値が8.0r/dl以上の方は、薬による治療がすすめられます。

痛風発作を起こしたことがある方
痛風発作を一度でも起こしたことのある方は、薬物による治療が必要です。痛風は痛みが治まったからといって病気そのものが治ったわけではありません。その元となる「高尿酸血症」の根本治療に取り組みましょう。

気になる方は、まず一度受診しましょう。


@高尿酸血症ってなに?
尿酸値が高いとなぜいけない?
血液中の尿酸の濃度のことを尿酸値といいますが、尿酸値が7.0r/dlを超えたら「高尿酸血症」と呼びます。
今は何の自覚症状もなくても、高尿酸血症は様々な合併症の黄信号です。
@高尿酸血症は痛風発作や腎障害の予備軍
高尿酸血症の状態が長く続くと、尿酸の結晶が体のあちこちに沈着し始め、激痛で知られる「通風発作」をはじめとする様々な症状を引き起こします。

腎障害(痛風腎)
尿酸の結晶が腎臓に沈着して、腎臓の働きが低下する。腎障害が進むと腎不全を起こし、透析が必要になることも。

痛風結節
尿酸の結晶が皮下組織(皮膚の下)に沈着してかたまりができる。ひじや手の甲、耳介などの体温の低いところにできやすい。

痛風発作(関節炎)
尿酸の結晶が関節内に沈着して起こる関節炎で、あるとき急に腫れや激痛を伴って起こるのが特徴。

尿路結石
尿が酸性になって、尿の中の尿酸が溶けにくくなり、結石ができる。

A高尿酸血症は生活習慣病や慢性腎臓病※を合併しやすい
最近では、高尿酸血症は高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病や慢性腎臓病(CKD)を合併しやすいことがわかってきました。生活習慣病のベースにはメタボリックシンドロームといわれる内臓脂肪型肥満の代謝異常がありますが、高尿酸血症も全身の代謝異常のひとつの現れともいえます。高尿酸血症はこれらの疾患と密接に関係し、動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳卒中などを起こすリスクを高めているといわれています。

高尿酸血症←→(密接に関係)メタボリックシンドローム
                   内蔵脂肪型肥満+高血圧高脂血症 慢性腎臓病(CKD)
   ↓                  ↓
        動脈硬化
          ↓
      心筋梗塞・脳卒中 

  関節炎 脳卒中 心筋梗塞  腎障害  尿路結石  狭心症

Check! 高尿酸血症では、水面下に隠れてみえない重大な合併症に注意することが大切です。
※尿酸の結晶が腎臓に沈着しなくても、高尿酸血症に腎臓の働きが低下することがあります。

そもそも尿酸ってなに?
尿酸という名前から、「尿」の「酸」のことだと勘違いされやすいのですが、尿酸はひとつの物質の名前です。尿酸のもととして食品に含まれる「プリン体」が有名ですが、実は食品のプリン体からつくられるエネルギーの燃えかすと、遺伝子が分解されることによって生じる老廃物です。できた尿酸は、尿の中に排泄され、体内の尿酸の量(尿酸プールといいます)は常に一定に保たれています。
体内で尿酸がつくられる過程
食品に含まれるプリン体→体内のエネルギー・遺伝子RNA DNA→プリン体→尿酸→尿 腎臓

尿酸値はどうして高くなるの?
体内で尿酸がつくられ過ぎたり、不要となった尿酸がうまく体の外に排泄されなくなることで、血液中の尿酸の濃度が高くなります。

体内の尿酸プール
体内でつくられる尿酸(1日約600r)
体内で合成(約500r) 尿酸プール(約1g) 食べ物から(約100r) 主に尿中に排泄(約600r)
体の中でつくられる尿酸の量  体の外へ排泄される尿酸の量
体の中でつくられる尿酸の量と体の外へ排泄される尿酸の量のバランスが崩れると、尿酸値が高くなるんですね。

A高尿酸血症と痛風の関係
痛風ってどんな病気?
痛風発作は痛風関節炎ともいわれ、尿酸の結晶が関節に沈着することで起こります。発作はある日突然起こり、腫れと激痛を伴うのが特徴です。
場所は足の親指の付け根が最も多く、痛むのは普通一度に1カ所だけです。発作は1〜2週間程度で治まりますが、根本にある高尿酸血症を放っておくと発作を繰り返します。

痛風発作を起こした足
関節炎の起こりやすい場所
足の親指の付け根 足首 足の甲 膝 手首 ひじ

痛風になりやすい人は・・・
激しいスポーツを好む 仕事会の熱血清 アルコール、特にビールが大好き 早食い・大食い 太っている

痛風患者さんの95%が男性で、元気で仕事も遊びもバリバリこなしているタイプの人が多いのです。 まるで自分!?

痛風の起こるしくみ
尿酸値が7.0r/dlを超えた状態が長く続くと、血液に溶けきらなかった尿酸が結晶化して、関節に沈着していた尿酸の結晶が関節の中ではがれ落ちると、白血球がそれを排除しようと格闘します。その結果、関節の炎症(痛風発作)が起きるのです。

高尿酸血症が続くと、関節などに積み木のように尿酸の血症が積みあがります。そして何らかのきっかけで崩れ落ちてしまった状態が、痛風発作です。高尿酸血症を治療しない限り、これを繰り返してしまいます。

ストレス 激しい運動 尿酸値の急激な変動

B高尿酸血症と痛風にはどんな治療をする?
 高尿酸血症と痛風にはどんな治療をするのでしょうか?

高尿酸血症だからといって、すぐに薬による治療が必要になるわけではありません。尿酸値が7.0mg/dLを超えている方はまずは生活習慣を見直しましょう。
ただし、次のような方は薬を飲むことがすすめられますので、主治医に相談しましょう。

●痛風発作を起こしたことがある、または痛風結節がある方
●尿酸値が8.0gm/dL以上で合併症のある方
●尿酸値が9.0mg/dL以上の方

ここでいう合併症とは、腎障害、尿路結石、高血圧、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)糖尿病、メタボリックシンドロームなどです。

治療の基本
高尿酸血症と痛風治療の根本治療は尿酸値6.0mg/dL以下を目指した尿酸値の継続的なコントロール。起きてしまった痛風発作の治療とは分けて考えます。

尿酸値6.0mg/dL以下を保つと、体に沈着している尿酸の結晶が溶け出し、痛風発作や合併症のリスクが減るといわれています。

高尿酸血症と風痛治療の進め方
痛風発作が起きたら、まずは痛みを抑える治療を行います。

痛風発作が治まってから、尿酸値を下げる治療をはじめましょう。発作が起きていない方はここからスタートですよ。

痛風発作治療薬(痛みを抑える薬) 痛風発作治療薬は、発作が起きたときにだけ飲みます。

尿酸降下薬(尿酸を下げる薬) 尿酸降下薬は少ない量から開始し、徐々に増やして3〜6ヶ月かけて維持量を決定します。

尿酸値 6.0mg/dL以下を目指しましょう。 高尿酸血症 下がった尿酸値をキープするため、治療を続けましょう。

尿酸値のコントロールと合併症の予防のため、並行してこれらもすすめていきましょう。 
尿路結石を防ぐ治療
合併症に対する治療
すでに行っている方は継続します。

B高尿酸血症と痛風にはどんな治療をする?
生活習慣の改善

「尿酸値が高い」と言われると、とかくプリン体の制限にばかり目が向きがちですが、大切なのは、尿酸値を上げやすい生活習慣全体を見直すこと。次の5つのポイントから、尿酸値を下げる生活のコツをつかみましょう。

尿酸値を下げる生活は、他の生活習慣病も併せて改善してくれます。まずは、生活習慣を見直しましょう。

尿酸値が高い人の生活改善のポイント
@食事の量を抑えて、体重を落としましょう。
Aアルコールを減らしましょう。
B水分を十分にとりましょう。
C適度な有酸素運動をしましょう。
Dストレスを上手に発散しましょう。

@食事の量を抑えて、体重を落としましょう。
肥満を解消すると、多くの人で尿酸値が下がってきます。尿酸値が高いからといって、食べてはいけないものはありません。いろいろなものを少しずつ食べて、食事全体の量(カロリー)を抑えましょう。

食事で気をつけるポイントは、次の3つです。

1 適正カロリーを守りましょう
1日に摂取する適正カロリーの目安
標準体重×25〜30kcal
★標準体重は、身長(m)2×22で求められます。

2 プリン体のとりすぎに注意しましょう
食べてはいけないものはないとはいえ、プリン体を多量にとると尿酸値が上ることに間違いはありません。ポイントは食べる量を頻度。魚卵や内臓などのプリン体の多い食品は「たまに」「少し」楽しんでください。

3 アルカリ性食品を積極的にとりましょう
尿酸値が高いと尿が酸性になり、尿酸が溶けにくくなって尿路結石ができやすくなります。野菜、海藻、牛乳などのアルカリ性食品を積極的にとるとともに、水分を十分にとりましょう。

3 高尿酸血症と痛風にはどんな治療をする?

プリン体の多い食品(食品1人前に含まれるプリン体の量とカロリー) 1日に摂取するプリン体の量は400mgを超えないようにしましょう。

    分類         食品名と1人前の分量    1人前に含まれる量
                                    プリン体(mg)          カロリー(kcal)
プリン体が極めて多い  鶏レバー 80g        249.8                  88.8
食品            マイワシ干物 80g(2尾)  244.5                  154.4
               あん肝(酒蒸し) 15g    59.9(100gあたりでは399.2)   66.8
プリン体が多い食品   豚レバー 80g        227.8                  102.4
               牛レバー 80g        175.8                  105.6
               牛ひれ肉 200g       196.8                  266〜446
               カツオ   80g(刺身5切) 169.1                  91.2〜132
               マイワシ  50g(1尾100g) 105.2                 108.5
               大正エビ  50g(2尾)    136.6                 47.5
               マアジ干物 60g(中1尾90g) 147.5                100.8
               サンマ干物 90g(1尾130g) 187.9                 234.9


尿をアルカリ化する食品と酸性化する食品

尿をアルカリ化する食品
 海藻類  ひじき・わかめ・こんぶ
 きのこ類 干ししいたけ
 豆類 大豆
 野菜類 ほうれんそう・ごぼう・にんじん・キャベツ・大根・かぶ・なす
 いも類 サツマイモ・里芋・じゃが芋
 果実類 バナナ・メロン・グレープフルーツ

尿を酸性化する食品
 卵類 卵
 肉類 豚肉・牛肉
 魚介類 サバ・アオヤギ・カツオ・ホタテ・ブリ・マグロ・サンマ・アジ・カマス・イワシ・カレイ・アナゴ・芝エビ・大正エビ
 穀類 精白米

Aアルコールを減らしましょう。
ビールにプリン体が多いというのは有名な話ですが、ビールに限らずアルコールそのものが尿酸値を上げる原因になります。プリン体の量はお酒の種類によって違いますが、たくさん飲んだら一緒です。尿酸値の高い人はなるべくお酒を控えましょう。

Check!
アルコールが増えると、摂取エネルギーも増える上に、痛風のリスクも高まります。量を考えて飲みましょう。

尿酸値を上げない1日の飲酒量の目安
ビール500ml 焼酎25度120ml ウイスキーまたはブランデー40度 60ml 日本酒 180ml ワイン 180ml

B水分を十分にとりましょう。
尿酸は尿から排泄されるため、尿の量が増えれば、体内の尿酸が体の外へ出やすくなります。心不全や腎不全で水分制限の指示を受けているような場合を除いて、1日2Lを目安に積極的に水分をとりましょう。

Check!
果糖や砂糖を含む甘いソフトドリンクは肥満につながる上、痛風のリスクを高めるので、飲みすぎに注意しましょう。

水やお茶でまめな水分補給
1日2L以上を目安に

C適度な有酸素運動をしましょう。
肥満の解消、尿酸値の高い人に合併しやすい生活習慣病の予防のためにも運動することがすすめられます。ただし、激しい運動は、かえってエネルギーの燃えかすである尿酸が増え、尿酸値を上げる原因になるので要注意。ウォーキングのような軽い有酸素運動を継続して行うのが効果的です。毎日の生活習慣に取り入れる工夫をしましょう。

尿酸値のためによい運動(例)
自宅から最寄り駅まで毎朝10分間の早歩きから始めてみます。

尿酸値のために悪い運動(例)
過度な筋肉トレーニング
肩で息つくような激しい運動

Check!
どんな運動もやり過ぎは逆効果。ご自身の標準体重を目標に、週3回程度の軽い運動を継続して行いましょう。

Dストレスを上手に発散しましょう。
痛風になる人には、せっかちで行動的な人が多いといわれています。食事をすれば早食いに大食いで、仕事はバリバリこなし、プライベートもじっとしていない…思い当たる方はいませんか?こうしたタイプの方はストレスにさらされやすく、ストレスは尿酸値を上げるといわれています。
尿酸値を下げるためにも、ストレスを解消することが大切ですが、そのストレス発散法が飲酒や過食では、逆に尿酸値を上げる結果となってしまいます。
十分な睡眠、適度な運動など、体に優しい自分なりのストレス解消法を見つけてください。

○ のんびりリラックス…
× ストレスたまったから、パーッと飲みに行くぞ〜。

Check!

暴飲暴食、激しいスポーツは体へのストレスになります。
のんびりリラックスを心がけましょう。

痛風発作(急性関節炎)の治療
痛風発作が起きたら、激痛を和らげるために関節の炎症を抑える治療を、発作が起きている間だけ行います。

痛風発作のときの薬の使い方
前兆期 痛風発作を抑えるためにコルヒチンを1錠服用

極期 関節の炎症や痛みを抑えるために、非ステロイド抗炎症薬を短期間だけ大量に服用

回復期 痛みが持続する場合は、非ステロイド抗炎症薬の通常量を服用

1 関節の違和感やむずむず感など発作の前触れがあるときに服用すると、発作を予防したり、軽減します。
2 非ステロイド抗炎症薬が効かなかったり、使用できない場合には、ステロイド薬を使用します。

市販の痛み止め(アスピリンなど)を服用した場合に、かえって症状が悪化することがあるので、自己判断で服用しないようにしましょう。

発作が起きたときの対処法
痛風発作が起きたら、患部を心臓より高くして冷やしましょう。温めたり、もんだりすると逆効果です。無理に歩き回るもの禁物です。

発作の対処法
冷やす
患部を心臓より高くします

尿酸値を下げる薬は発作が治まってから
痛風は尿酸値が高いために起きる病気ですが、発作の治療に尿酸値を下げる薬は使いません。痛風発作は、尿酸値が上ったときだけでなく、急に下がっても起きやすいのです。発作中は尿酸値をなるべく変動させないことが原則。発作が治まってから、尿酸値を下げる治療を始めます。

Check!
ただし、すでに尿酸値を下げる薬をきちんと服用している方が発作を起こした場合は、そのまま薬を続けてください。

高尿酸血症の治療
痛風発作が治まったら、まるで病気が治ったかのように見えますが、根本にある高尿酸血症は何も解決していません。ここからが本当の治療の始まりです。高尿酸血症の治療で、体内にたまった尿酸を溶かしだして、痛風発作や恐い合併症を予防しましょう。
尿酸値を下げる薬(尿酸降下薬)は、次のタイプがあります。

分類      尿酸生成抑制薬      尿酸排泄促進薬
主な薬   フェブキソスタット      ベンズブロマロン 
       アロプリノール        プロベネシド
                        ブコローム

特徴    尿酸が体の中でつくら   尿酸を体の外へ出しやすくする薬です。
       れるのを抑える薬です。

尿酸降下薬を服用しているときの尿酸値の目安

尿酸値 6.0mg/dL↑ 服薬を徹底するまたは薬を増量する
     6.0mg/dL ↓理想的

Check!
痛風発作を起こしたことがある、または高血圧の方は、尿酸値6.0mg/dL以下をめざしましょう。

高尿酸血症の治療はあせらず、根気よく
尿酸値はゆっくりさげましょう。
血液中の尿酸の濃度が急激に下がると、関節などに沈着していた尿酸の結晶が一気に溶け始めることがきっかけで、痛風発作がおこることがあります。尿酸値を下げる薬を服用する際は、発作を防ぐために、医師の指示に従い段階的にゆっくり尿酸値を下げていきましょう。

尿酸値はしっかりさげましょう
尿酸値を目標値まで下げたら、その値をしっかり維持しましょう。尿酸値を6.0mg/dL以下に保てば、痛風発作は起こらなくなります。そして、そのような尿酸値を下げる生活習慣を続けていくことが、心筋梗塞や脳卒中のような様々な合併症を予防することにもなるのです。

医師の指示に従い、定期的に受診しましょう。
薬を服用する際は医師の指示に従い、自己判断で薬を減らしたり止めたりしないようにしましょう。
高尿酸血症や痛風の治療は継続することが大切です。定期的に診察を受けながら、根気よく治療を続けましょう。






やさしくわかる人口股関節置換術

■ はじめに
 関節に疾患を抱えている人は日本国内で3,000万人を超えると推定されています。
しかしこれほど多くの人が罹患(りかん)しているものの、関節疾患の多くは比較的ゆっくりと症状が症状が進行する慢性型のため、「加齢」という理由で見過ごされてしまうこともあります。その結果、疾患の度合いが進んでしまうと関節に強い痛みや熱が発生したり、あるいは歩く・座る・立つといった基本的な動作が制限されてしまう事態になりかねません。
 これらの関節疾患を治癒させるため、整形外科手術や製薬といった医学が展開を続けてきました。本冊子でご紹介する『人工関節置換術』も、この医学のひとつです。主に変形性股関節症や関節リウマチ、骨頭壊死等の関節疾患を治療する方法として、国内でも毎年たくさんの手術が行われています。
 本冊子では『人口股関節置換術』について、手術前から手術後までの流れも含め、わかりやすくご紹介しています。関節疾患に悩んでいる方が、1人でも多く痛みから解放され、アクティブな生活を取り戻されることを心から願ってやみません。

セルフチェック
該当する項目すべてにチェックをつけてください。

1.膝が常に重く感じる
2.動き始め、歩きはじめにももの付け根が痛む
3.運動をした後、ももの付け根やお尻の横が痛い
4.家族あるいは親戚に股関節の病気を抱えている人がいる
5.歩くとき、左右に体がゆれる
6.スカートやズボンの丈が左右で合わない
7.段差があると、上りづらい
8.小さいころからあぐらがかけない、または正座ができない
9.靴下をはきにくい
10.寝返りを打つとももの付け根の関節が痛い

1.-2点  2.-1点  3.-2点  4.-1点  5.-2点  6.-1点  7.-2点  8.-1点  9.−2点  10.−1点

6点以上の方は…
関節疾患の可能性があります。
関節疾患は他の病気と比べ、症状の進行は比較的ゆっくりしていますが、疾患の程度が軽いほど治療法の選択幅は広くなりますので、ぜひ早めに医療機関の受診をされるようお勧めします。

3点以上の方は…
関節疾患予備軍です。
関節疾患は他の病気と比べ、症状の進行は比較的ゆっくりしていますが、疾患の程度が軽いほど治療法の選択幅は広くなりますので、症状が続くようであれば医療機関の受診をされるようお勧めします。

2点以下の方は…
関節疾患の心配はないでしょう。
軟骨や骨、筋肉を健やかに保つためにも、適度な運動をバランスの良い食生活を心がけましょう。


股関節のしくみ
ボールの表面と受け皿の内側は、弾力のある軟骨で覆われています。

股関節は球関節(ボールと受け皿の関節)として知られており、大腿骨(太ももの骨)の丸い骨頭(ボール)が骨盤の臼蓋(受け皿)に組み合わさってできています。
 ボールと受け皿の表面は軟骨でおおわれ、股関節のまわりは筋肉や腱に囲まれて補強されています。
 こうした組織が股関節を支え、安定した動きを与えています。

痛みのもとになる疾患は?

股関節が痛む主な原因として、次に挙げる関節疾患があります。

■変形性股関節症
 うまれつき股関節がずれていたり(先天性股関節脱臼)、骨盤の発育不全(臼蓋形成不全)などがあるとき、体重の負荷で軟骨が磨り減りやすくなり、骨頭と臼蓋がこすれあうため、痛みや運動障害を招く病気です。

■関節リウマチ
 関節リウマチのような関節炎では、関節の中にある膜が炎症を起こします。炎症により放出された化学物質が関節の軟骨や骨を破壊し、痛みや腫れを引き起こします。

■骨頭壊死
 大腿骨(太ももの骨)の骨頭が、血流障害のために、脆くなってつぶれてしまう疾患です。

■外傷
 事故などの衝撃が原因で、股関節脱臼や骨折を引き起こすと後遺症として関節疾患になる場合があります。

治療法は?
 股関節の病気では、程度が軽い場合は、投薬や理学運動療法といった保存的療法で症状を和らげることができます。
 ただし、痛みが継続する場合や、歩行能力の回復が見込めない場合、また関節リウマチが進行した場合には、人口股関節置換術などの手術療法が必要になります。





腰痛・関節痛などの痛みでお困りの患者さんへ

痛みを上手にコントロールしながら、ロコモティブシンドロームを予防しましょう。

ロコモティブシンドロームとは?

運動に関る骨、関節、筋肉、神経などが衰えてしまい「立つ」「歩く」などの動作に支障を来し、要介護や寝たきりになること、またその危険性が高い状態をいいます。
加齢とともに増加するため、早めに予防対策をはじめましょう。

ロコモティブシンドロームの症状は?
骨や関節、筋肉などの障害は、要介護や寝たきりと深く関係しています。
「腰が痛い、ひざが痛い」などの症状は骨や関節筋肉などの加齢シグナルです。要介護や寝たきりにならないために、これらのシグナルを見過ごさないようにしましょう。

ロコモティブシンドロームの原因は?
ロコモティブシンドロームの原因は、加齢、運動不足などによる「筋力の低下」、「バランス能力の低下」、「骨や関節の病気」です。
ロコモティブシンドロームの方とその予備軍は、全国で推定約4,700万人で、高齢化に伴いさらに増加すると予想されています。

ロコモティブシンドロームの予防は、骨や関節、筋肉などを適度に使い、機能を保つことが大切です。

病気による関節や骨の変形・痛みなどがあるときには、痛み止めをきちんと飲み、できるだけ日常生活を制限なく送ることが大切です。

痛みをコントロールしましょう!
腰痛や関節痛などがある場合は、我慢せずに痛み止めを服用しましょう。痛みが楽になると「立つ」「歩く」などの動作がスムーズになり、日常生活を制限なく送ることができます。また、動くことで筋力の低下を防ぎ、ロコモティブシンドロームの予防へとつながります。

胃の不調をかんじることはありませんか?

腰痛、関節痛などに対し一般的によく使われる痛み止めは、痛みだけでなく熱や腫れも抑える効果がありますが、胃を荒らすことがあります(消化管障害)。下記の消化管障害の危険因子に該当する方は特に注意が必要です。

痛み止めによる消化管障害
危険因子
○65歳を超える高齢の方
○痛み止めの服用量が多い方
○胃・十二指腸潰瘍の経験がある方
○ステロイドなど、痛み止め以外に胃を荒らしやすいお薬を服用している方

危険度
高い 胃・十二指腸潰瘍による吐血の経験がある方
    左記の4つのうち、3つ以上当てはまる方

やや高い 裂きの4つのうち、1〜2つ当てはまる方

低い 左記の4つのうち、1つも当てはまらない方


○心配な方は早めに医師に相談しましょう。
○従来の痛み止めに比べて胃を荒らしにくいものもあります。


日常生活で適度な運動を!
ロコモティブシンドロームを予防するために、筋力やバランス能力を日頃から鍛えておきましょう。
自分のレベルにあった運動(開眼片脚立ち、スクワットなど)を日常に取り入れるとよいでしょう。

運動の方法
@開眼片脚立ち
 左右1分間ずつ1日3回行いましょう。

転倒しないように必ずつかまるものがある場所で行いましょう。

床に置かない程度に片足を上げます。

Aスクワット※1
深呼吸をするペースで5〜6回繰り返します。1日3回行いましょう。
安全のために椅子やソファーの前で行いましょう。

Bその他、ストレッチ※2、ウォーキングなど、無理のない範囲で積極的に運動を行いましょう。

※1:上半身を伸ばした状態で膝の曲げ伸ばしを行う運動。ふとももなど下半身をきたえるために行います。
※2:全身の筋肉と関節を伸ばし体をほぐす運動。体を動かす前の準備運動の役割もあります。





骨の健康が気になる方へ
私たちの身体を支える大切な骨。ちょっと目を向けてみませんか?

 骨は、私たちの身体を支える大切な存在ですが、そのほかにもカルシウムを貯めておく、血流の成分を作るなど様々な役割を担っています。
 骨では、古い部分が壊され(骨吸収)、新しく作り直される(骨形成)という新陳代謝がたえず行われています。通常は、これらのバランスが保たれていますが、女性では閉経を機に、骨の形成に重要な女性ホルモンが低下するため、骨の量が減ってしまう骨粗鬆症が起きやすくなります。

 壊す=作る → 壊す>作る

 骨粗鬆症が進行すると、骨折しやすくなったり、腰痛になったり、背中が丸くなって食べ物をうまく消化できなくなるなど、毎日の暮らしに大きな影響をもたらします。
 しかし、骨粗鬆症はこうした状態になるまで発見されにくいのも事実ですから、早めに検査を受けることが大切です。

こんな場合は要注意?!
 ・若い頃よりも身長が4cm以上低下した
 ・体重が(年齢−5)sよりも軽い
 これらは骨粗鬆症の一つの目安になります。
 当てはまる場合は一度検査を受けてみましょう。

骨の健康チェック
骨の健康が気になる方は、下記の質問にお答えのうえ、医師・看護師にご相談ください。

Q1 年齢は?  ......歳
Q2 身長は?  ......p
Q3 体重は?  ......s
Q4 50歳以降に骨折したことはありますか?             □はい
Q5 母親が骨折したことはありますか?                □はい
Q6 タバコを吸いますか?                         □はい 
Q7 一日に日本酒2合(ビール350ml缶3本)以上飲みますか?  □はい
Q8 ステロイド薬を使用したことがありますか?             □はい
Q9 関節リウマチと診断されていますか?                □はい

骨の健康を保つために....
1 適度な運動を
 適度な運動は、骨を丈夫にします。1日30分程度のウォーキング、水泳などがお勧めです。

2 食事にも気をつけて
 乳製品や小魚、大豆など、カルシウムを積極的にとりましょう。塩分やたんぱく質のとりすぎに注意し、薄味でバランスの良い食事を心がけましょう。魚や卵、きのこなど、ビタミンDを多く含む食品も忘れずに。

3 禁煙を心がける
 タバコはカルシウムの吸収を妨げます できるだけ禁煙しましょう。

4 お酒は適量を
 アルコールもカルシウムの吸収を妨げます 適量を心がけましょう。

5 定期的なチェックも忘れずに
 40歳くらいまでに一度、50歳を過ぎたら年に一度は骨検診を受けましょう。





製品効能:腹痛、側胸部痛、神経痛
ストレス起因の心身不調、漢方の抗ストレス薬
 柴胡疏肝湯
【希望小売価格】48包5,000円(税別)、300包・500gオープン価格  【規格】48包、300包、500g
【効能・効果】体力中等度で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに頭痛や肩背がこわばるものの次の諸症:腹痛、側胸部痛、神経痛
【用法・用量】大人(15才以上)1回1包(2.0g)、8歳以上15歳未満 1回2/3包  4歳以上7歳未満 1回1/2包、 2歳以上4歳未満 1回1/3包 2歳未満1回1/4包 を 1日3回食前又は食間に服用してください。
【成分・分量】本品6g中(1日服用量)
 サイコ(柴胡) 3.00g 苦、微寒(解表、解熱、疏肝解鬱、升拳陽気)
 シャクヤク(芍薬) 3.00g 酸・苦、微寒(補血、緩急止痛)
 コウブシ(香附子) 2.25g 辛、微苦、平(疏肝理気、調経止痛)
 センキュウ(川キュウ) 2.25g 辛、温(活血行気、きょ風止痛)
 キジツ(枳実) 2.25g 苦酸、微寒(行気、消積)
 カンゾウ(甘草) 1.50g 甘、平(補脾益気、清熱解毒)
 セイヒ(青皮) 1.50g 苦・辛、温(疏肝、理気、消積)
【効能・効果】
 ・疏肝解鬱
 ・理気止痛
 ・活   血
※ 本来の柴胡疏肝湯は〔柴胡・芍薬・香附子・枳殻・川きゅう・ 甘草〕の組成ですが、日本では「枳殻を枳実に変更」し、さらに「青皮を加えたもの」が、エキス製造を許可されています。

マツウラ
 柴胡疏肝湯の必要サイン 
ストレスをきっかけとした、心身の不調
 ※イライラしがち(怒りの感情)
 ※下痢と便秘をくり返す
 ※生理前症候群

柴胡疏肝湯の元となる基本処方 四逆散(傷寒論)
 柴胡 苦、微寒(解表、解熱、疏肝解鬱、升拳陽気)
 芍薬 酸・苦、微寒(補血、緩急止痛)
 枳実 苦酸、微寒(行気、消積)
 甘草 甘、平(補脾益気、清熱解毒)

【製品訴求点】 現代生活は「ストレス過多社会」と言って良い程、この処方はストレスによる様々な体調不良を治療する、いわば「漢方の抗ストレス薬」です。気の循行停滞(気滞)による、「肝気鬱結」の症状緩和に用いられます。
【肝気鬱結】 ゆううつ感、情緒不安定、ヒステリック、ため息が多い、胸脇部苦満、排便がすっきりしない、下痢と便秘が交互に来る、胸苦しい、腹鳴、残便感、月経前に乳房が張る・月経痛・月経不順・無月経など(生理前に不快症状)

 柴胡疏肝湯は、ストレスによる心身の不調の代表的治療薬です。ストレスによる機能障害を起こしやすい臓は「肝」で、その治療は柔肝を基本とします。本処方中に含まれる「柴胡+芍薬」の組合せが、その中心的役割を担います。治療にはさらに気を巡らす理気薬の存在が不可欠、「気病の総師・女科の主師」と呼ばれる香附子が心身の状況回復に助力し、不快症状を早期治療へと導きます。
 ストレスに耐えられる許容範囲は人により異なりますが、「深夜まで起きている」「目の酷使(パソコン・テレビ・携帯ゲーム)」などの現代生活習慣が、耐ストレス力を低下させている事を御認識ください。

《柴胡+芍薬の組合せを持つ抗ストレス薬・他処方》
 大柴胡湯  : 清熱・瀉下に働く大黄の配合あり。のぼせ・イライラが著しく、便秘がちな場合に用いる。便通が戻り不快症状が和らげば、柴胡疏肝湯等に切り換え。短期使用で病状を観察。
 加味逍遥散 : 感情が高ぶった後で、疲労感を持つ場合等に。血の道に働く生薬・当帰の配合があるために女性専用のイメージを持たれるが、男女を問わず使用出来、継続服用も可能。


抗ストレスの漢方処方! 柴胡疏肝湯
 現代はストレス社会、精神的なイライラや情緒不安定でお悩みの方は多数に及びます。継続的に@〜Cの症状でお悩みなら、それは心身の病的変化。柴胡疏肝湯の服用でストレスを和らげ、心と身体を守りましょう。

【用い方の目安】 〜ストレスを起因とする〜
 @情緒不安定(怒りやすい、イライラ、ゆううつ感)
 A生理前症候群(生理的に不快症状が起こる)
 B胸脇部が張って苦しい(胸苦しい、口苦)
 C胃腸・排便の不調(下痢・便秘の反復、膨張感、おなら・ゲップ多発、残便感)

《マツウラ柴胡疏肝湯の製品データー》
【効能・効果】 腹痛、側胸部痛、神経痛
          (体力中等度で、胸腹部に重苦しさがあり、ときに頭痛や肩背がこわばる者)
【成分・分量】 本品6.0g(大人1日服用量)には下記生薬より製したエキスを含有します。
          柴胡・芍薬 各3g/枳実・香附子・川きゅう各2.25g/甘草・青皮 各1.5g

※製品効能が限定されていますが、心身の不調治療(肝気鬱結)には不可欠な製剤です。
※配合生薬は7種類。配合生薬が少ない方の処方で、速効性が期待出来ます。
※生理前症候群の治療処方としても知られますが、男女の区別なく心身不調に用います。
※柴胡疏肝湯の服用により快方に向かえば、根治のため血虚の手当てを考慮します。

《ストレス対応のための生薬配合》
 心身のストレス対応には、「柴胡+芍薬」の組合せが不可欠です。
 それを含む基本処方は四逆散(柴胡・芍薬・枳実・甘草)で、気薬の配合を増し治療効果を高めた製剤が柴胡疏肝湯です。柴胡と芍薬の配合を持つ他2処方との使い分けを記します。

・大柴胡湯(柴胡・芍薬+枳実・大黄・黄ごん・半夏・生姜・大棗)
 清熱・瀉下効果を示す大黄の配合により、「のぼせ・イライラ・上部の熱感が著しい場合、便秘傾向の場合」に用います。イライラ起因の心身不調(肝気鬱結→肝火)が長引けば、高い確率で「眠れない・気持ちのあせり」が現れます(心肝火旺)。大柴胡湯は短期投与を基本とし、便通が戻り熱症状が緩和すれば、柴胡疏肝湯や加味逍遥散に転方します。

・加味逍遥散(柴胡・芍薬+牡丹皮・山梔子・薄荷・当帰・白朮・茯苓・甘草・生姜)
 「感情が高ぶったあと、疲労感を持つ様な場合」に、補剤・当帰の配合があるため“婦人薬”のイメージでも捉えられる事がありますが、男女を問わず使用していただきたい製剤。肝気鬱結治療の速効性においては、柴胡疏肝湯がリードしています。







Ads by Sitemix