簡単ツボ療法




花粉症
花粉症の次期、街行く人や職場の同僚などの中にマスク姿を見かけるのはそう珍しいことではありません。風邪を引いているのかな?と思うと、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎というケースも多いようです。鼻水、鼻づまりなど花粉症の諸症状で悩まされているときは、ぜひツボ療法を試してみましょう。不思議とアレルギー体質の人に共通して背中の上部の一点で強い痛みを感じますが、これが首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上の位置する「大椎」で、指先でゆっくりと時間をかけてもみほぐすのが効果的です。鼻づまりの際には頭のてっぺん中央に位置する「百会」、目頭と鼻の根元の中間のくぼみに位置する「晴明」、小鼻の両脇に位置する「迎香」を指圧してみてください。また足の外くるぶしと膝のほぼ中央に位置する「飛陽」も、昔から鼻づまりに効くツボとして知られています。


ニキビ・吹き出物
「ニキビは青春のシンボル」などとはいってもニキビは悩みの種。また、吹き出物も、特に女性にとっては美容上からしても決して好ましいものではありません。これらの皮膚の異常に直接・間接的に作用するツボとして背中の第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肺兪」、第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」があります。さらに鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「養老」、手のひら側の手首の親指側に位置する「太淵」などのツボも非常に効果的です。ニキビや吹き出物のほか、じんましんや湿疹といった皮膚の疾患はアレルギー体質の人がかかりやすいため、同体質の改善に効果がある首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を刺激するといいでしょう。


腕・手の痛み
年齢とともに腕や手に痛み、しびれを感じるようになったら年を取った証拠。首の頸椎が老化してくると、手首が伸びない、物が握れないなどといった症状がでてくることがあります。そんな腕や手の症状に効果的なツボは、首の後ろ、左右外側へ指二本分に位置する「肩中兪」と鎖骨のくぼみに位置する「欠盆」、上腕の手のひら側の乳首と同じ高さに位置する「侠白」、肘のほぼ中央の親指側に位置する「尺沢」、肘の小指側に位置する「曲沢」があります。さらに、こぶしを握ると中指と薬指が手のひらの中間に位置する「労宮」、手首の関節の小指よりの端に位置する「神門」、肘を曲げてできる横しわの外側に位置する「曲池」、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」なども効果的です。若くても手首を激しく使う人の場合、手首の痛みやしびれが起こりますが、これは筋肉の疲労。この際も前述のツボを指圧するといいでしょう。


のぼせ
精神的な興奮や、自律神経の失調などの体調の変化が原因で起こる「のぼせ」。その他、高血圧症や更年期障害の症状として、血圧や血液循環に異常がある時にもみられます。頭と顔がのぼせ手足が冷えているのが特徴で、東洋医学では「上熱下寒」といい、天(頭)と地(足)のツボをそれぞれ刺激し、血の巡りを天地の境のへその位置に整えるようにします。天部では、頭のてっぺん中央に位置する「百会」、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、さらにその外側のくぼみに位置する「風池」などが有効。地部では、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」、さらに上へ指三本分からややふくらはぎよりに位置する「築賓」がよく効きます。そのほか、へそから指四本分下に位置する「関元」、へその左右外側へ指二本分、そこからさらに下に指一本分のところに位置する「大巨」なども下半身の血行をよくし、のぼせを抑える効果があります。ツボ療法と同時に「足浴」をすることも効果的。ご家庭で試してみてはいかがでしょう。


ストレス
忙しい日々が続いてからだと心にストレスを抱え込んでいませんか?過度のストレスは心臓病や脳卒中の引き金になりかねません。まずイスにゆったり腰掛けて目を閉じ、大きな息を吐きながら、親指をのぞいた四指でみずおちを5〜8秒押してください。さらにわき腹のあばら骨に沿って、指が骨の内側に入るように3〜4回繰り返して押し、続いてへそとみずおちの真ん中をグッと押すと効果てきめん。頭のてっぺんに位置する「百会」、背中の第七胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」、第九胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」のツボも効果的です。また足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」も有効。このツボ療法によって、体の緊張がほぐれ、神経の高ぶりも鎮まります。


肥満
標準体重({身長ー100}×0.9)に比べ+20%以上を肥満といい、減量を必要とします。摂取カロリーを制限する食事療法、適度に体を動かす運動療法に加えてツボ療法で全身の機能を整えましょう。指圧マッサージ、灸とも効果は大。ツボとしては頭のてっぺん中央に位置する「百会」、へそから指四本分下に位置する「関元」、背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、第十二胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「胃兪」、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎兪」が効果的です。また足の膝下外側のくぼみから指三本分下に位置する「足三里」、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」のツボもよいとされています。






家庭で簡単ツボ療法
もくじ
@めまい・立ちくらみ  Jカサカサ肌
A動悸・息切れ     K高血圧症
B胸・脇の痛み     L低血圧症
C髪の悩み       M倦怠感
D視力低下       N自律神経失調症
E鼻血          O糖尿病
F難聴・耳鳴り     P痔の悩み
G歯痛          Q夜泣き・かんの虫
H口内炎         R乗り物酔い
I美容          S二日酔い

ツボの押し方の基本
ツボを押す時は、強すぎず、ほどよく気持ちのいい刺激で3〜5秒押すのが効果的です。
【押す】
親指のはらを使って押す方法です。
【押す】
人差し指のはらを使って押す方法です。
【押す】
中指のはらを使って押す方法です。
【もむ】
手のひら、指全体を使ってもみほぐす方法です。
【たたく】
こぶし、手のひらを使い軽く「トントン」たたく方法です。


めまい・立ちくらみ
頭がクラクラする、フラフラする、周囲が回っているよぷな感じがする・・・それが、めまい・立ちくらみ。どちらも内耳の平衡感覚をつかさどる部分の異常で、軽い症状の場合は耳の回りのツボ療法を試してみてください。まず、耳の後ろにある「竅陰」と耳たぶの下にある「翳風」をチェック。「竅陰」とは耳の陰という意味で、その名の通り外耳孔のすぐ後ろ、乳用突起の上方のくぼみに位置します。「翳風」は、ちょうど乳用突起と下あごのくぼみのところ。少し強めに押すと、ズーンと周囲に響きます。この両方のツボを左右の親指で響くようにゆっくり押してこねるように指圧すると効果大。さらに、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」や外くるぶしの前に位置する「丘墟」も併せて刺激するといっそう効き目があるでしょう。


動悸・息切れ
動悸が激しい、息切れがする、この2つの症状は似通っていますが、同じものではありません。息切れは肺の酸欠で起こり、動悸は心臓の働きに異常があったストレスで起こります。息切れの特効のツボは背中の第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「肺愈」で呼吸器系の働きを」盛んにします。その真下、第五胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「心愈」は循環器系の機能を高め、鎖骨の外側のくぼみから指一本分下に位置する「中府」と前腕の掌側で、肘から手首まで3分の1降りた、やや親指よりに位置する「孔最」は息切れの名穴です。動悸のツボは背中にある第五胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「心愈」のほか、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」と内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」を補助穴として押さえておけば効果があるでしょう。不安や怒り、イライラなどが続いた際に起きるのが動悸・息切れ。いずれにせよ、精神的な疲れが最大の“敵”なのでは?


胸・脇の痛み
老化現象などによる脊椎やその周辺にある筋肉、靱帯の変形で神経痛は起こります。深呼吸したり声高に笑ったりしただけで胸や脇腹に響くような急な痛みを感じたら、肋間神経痛を疑ってみる必要があるでしょう。また、狭心症の場合は、胸の真ん中やみずおちの奥に強い痛みを感じます。痛みは苦しく辛いものですが、ツボ療法で和らげることができます。まずは痛みのある肋間に沿って指先が肋骨に必ず入るように手のひらと親指以外の四指で軽くマッサージします。次に、脇腹のほぼ中心に位置する「帯脈」、乳首の外側肋骨間に沿ったところに位置する「天谿」、背中の第四胸椎棘突起下より左右外側へ指四本分に位置する「膏肓」を対象に指圧してみましょう。手のひらの面の中央で手首と肘の中間に位置する「げき門」も効果的です。


髪の悩み
年齢とともに、抜け毛が多くなったり、白髪が増えたり、髪の悩みは尽きません。また若い人でも髪の薄さを気にしている方も多いことでしょう。ツボ療法で体調を整えることで、髪の悩みを解消しましょう。頭のてっぺん中央に位置する「百会」、首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」、さらにその外側のくぼみに位置する「風池」、背中の第三胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「肺愈」、さらに腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎愈」のツボを試してみてください。さらに、みずおちとへそを結んだ線の中央「中かん」、へそから指三本分下に位置する「関元」などのツボも効果があります。頭髪が薄いという場合などは遺伝的な問題もありますが、体調を整えることが第一と考え、おおらかな気分でツボ療法を続けましょう。


視力低下
目は健康の窓−。心身の疲労がたまると、目にも影響が現れてくるものです。その目を活性化させるツボをいくつか紹介しましょう。内目尻と鼻の根元の中間のくぼみ「晴明」。「晴明」とは目をはっきりさせるという意味で、人差し指で目頭あたりを探ると分かる上下に走る細い筋の上を、ゆっくりと戻すといった動作を3〜4回繰り返しマッサージします。また、目尻の外側でややくぼんだ所に位置する「太陽」というツボは、目の充血や眼痛、夜更かしのショボショボ目などに効果的です。そのほかにも、眉毛の内端のくぼみに位置する「攅竹」、瞳の中心の真下で小鼻の脇に位置する「風池」、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」というツボが昔からよく効くとされています。


鼻血
鼻血は、鼻を強くかんだり、鼻を強く打ったりしたときに鼻粘膜が傷ついて起きるケースがほとんどですが、高血圧や動脈硬化、のぼせなどが原因で起こる場合もあります。そんな際にはツボ療法を試してみてください。頭のてっぺん中央に位置する「百会」、小鼻の両脇に位置する「迎香」、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」などがあります。そのほか、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位地する「天柱」、首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」、首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」、背中の弟三胸椎棘突起下に位置する「身柱」などのツボも効果的です。しかし、これらのツボを押さえて止まったとしても、根本的な原因がわからず、出血が度重なる場合は医師に診てもらうことが肝心です。


難聴・耳鳴り
ふつうに生活していて、ある朝、ちょっと耳が聞こえづらかったり、耳鳴りがするということはありませんか?心身の疲れや肩こりなどが原因で起こる耳の異常にはツボ療法がよく効きます。たとえば、「聴宮」は耳の小さな突起・耳珠のすぐ前のくぼみにあるツボで、特に耳鳴りに効果的。「角孫」は耳先のすぐ上、「翳風」は耳たぶ下。そのほか、首の後ろ髪の生え際にある二本の太い筋肉の左右外側に位置する「天柱」や首の後ろの中央のくぼみと耳の後ろの骨を結んだ線の中間で左右外側に位置する「風池」、足の甲に位置する「臨泣」なども有効なツボとして知られています。コツとしては念入りに指圧すること。指圧していると、耳鳴りが高くなったり低くなったりすることがありますが心配ありません。先にあげた「天柱」や「風池」などを念入りに押していると、同症状は治まるでしょう。


歯痛
本人は本当に辛いのに、他人にその痛さがなかなかわかってもらえないのが歯痛です。虫歯や歯槽膿漏などの疾患がないのに疲労や寝不足、頭痛、神経痛などで歯が痛んだとき、下歯なら口の端の斜め下の「大迎」、上歯なら瞳の中心の真下で小鼻の脇に位置する「四白」、耳たぶ下の「翳風」とともに少し強めに30秒〜1分間ぐらい痛む歯の方へ向かって指圧すると効果的。一方虫歯などで急に歯が痛みだしたら、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」を指の先で小さく「の」の字を書くように力をこめて揉むと痛みが和らぎます。さらに肘を曲げてできるしわの外側に位置する「曲池」、そのしわのあたりと親指の付け根を結んだ線の中央に位置する「温溜」のツボも、知っていると緊急の時に役立つでしょう。しかし、歯・歯茎そのものや内臓の疾患の場合は、できるだけ早く専門医の診断を仰ぐのが肝心です。


口内炎
口の中にブツブツができたり、ただれて食事の際にしみたりするのが口内炎の症状。口内炎ができてしまったら、手の甲側の親指と人差し指のくぼみに位置する「合谷」のツボを反対の手の親指で強く刺激してみてください。肘を曲げてできるしわの外側に位置する「曲池」も口内炎によく効くツボです。胃腸の調子を整えるツボとして、みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」、膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」を押すのも効果が得られます。口内炎にはビタミン欠乏症やウィルス性のもの、またアレルギーが関連するものなどさまざまな原因がありますから、どの原因による症状かを見極めることも大切です。


美容
女性が美しさを保つための基本は、なんといっても心身の健康。相撲力士の体調の善し悪しを、肌の色艶で判断することからも分かるでしょう。東洋医学では、肺は皮膚と関係が深い臓器といわれ、背中の弟三胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肺愈」は美容に効果があるツボの一つ。「肺愈」を押すことで肺によい“気”が送り込まれます。腰の第一腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「三焦愈」は、左右のツボに親指を当て、そこを支点に身体を持ち上げるように圧をかけると、全身のエネルギーバランスを整えることができます。そのほか、胸部の中心線と左右の乳首を結んだ線が交わるところに位置する「だん中」、みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」などが効果的と言われています。


カサカサ肌
女性にとっての肌とは、男性が想像する以上にデリケートなもの。若さのバロメータとして、カサカサやシミはできるだけ無縁でありたいものです。東洋医学では、皮膚は体を守るバリアだと考えられています。カサカサ肌に代表される肌荒れの対処法の一つとして、ツボ療法を試してみるのもいいでしょう。よく効くツボとして、上半身では首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」、みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」が有効です。さらに、手では手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「足三里」などを押さえてみるのも効果的です。肺や大腸などの不調によっても皮膚のトラブルは起こりますから、日常生活にも十分注意しましょう。


高血圧症
中年と呼ばれる年齢になると、総合検診などで医師から「血圧が高い」と診断されることも。そんな方たちが日常よく悩まされるのが、頭痛やめまい、肩凝り、不眠、便秘、手足の冷え、動悸、疲れやすいなどの症状です。高血圧症によって起こるこれらの症状には、ツボ療法が効果的。まず、背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「厥陰愈」は血液循環を良くします。更に体調を整えるには、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎愈」を、胃腸機能をつよめるためにへその左右外側へ指二本分、そこからさらに下に指一本分のところに位置する「大巨」を、肝臓・腎臓・脾臓の働きを良くするために内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」を指圧するといいでしょう。また、頭痛の場合には頭のてっぺん中央に位置する「百会」のツボを強くゆっくり刺激すると、すっきりするはずです。


低血圧症
朝になかなか起きれない、だるい、めまいがするなど、血圧の低い人には病気とはいえないまでも様々なつらい症状が現れます。こうした低血圧症に効くツボとしては、まず腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「腎愈」があげられます。さらに、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」は、冷え症や月経不順などに効果的。頭が重たく感じられるときには頭のてっぺん中央に位置する「百会」を、食欲不振や便秘ならへその左右外側へ指二本分、そこからさらに下に指一本分のところに位置する「大巨」を指圧します。手首の甲側の関節の中央に位置する「陽池」は、手の冷えに効くとともに元気をつけるツボ。背中の第四胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「厥陰兪」は体の冷えを抑えてくれます。特に「厥陰兪」から「腎兪」の間にできたコリを取ることが、低血圧からくる症状を解消することだといえるでしょう。


倦怠感
だれにでも、原因ががっきりわからない体のだるさ、疲れやすさを感じるときがあるでしょう?ですが、あまりにも頻繁だったり、長く続くようだったら、ちょっと心配です。漢方、東洋医学では、こうした腎気(精力)が欠乏した状態を“腎虚”と呼んでいます。“腎”とは両親より受け継いだ体力を維持する臓器を意味し、この働きを活性化させるツボの代表的なものが、腰の第二腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分のところに位置する「腎兪」です。また、腰の第一腰椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「三焦兪」もエネルギーをt取り入れるツボとして“腎虚”の解消に効果があります。疲れすぎて体全体が重くだるい時、寝疲れないときなどは、足の裏で足指を曲げると最もくぼむ所に位置する「湧泉」をよく揉むとよいでしょう。「湧泉」は生命の泉が湧くところとされ、昔から疲労回復によく用いられています。そのほかにも疲労回復には、「中かん」、「気海」、「陽池」などのツボが効果的です。


自律神経失調症
はっきりとした病状ではないのだけれど、だるいとか頭が重いとか、どうも体調がすぐれない…という症状の時“自律神経失調症”と診断されることがあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、この機能がうまく働かないと不眠や動機、食欲不振などの原因になることも。両耳の後ろの突起した骨の下端から指一本分後ろに位置する「完骨」 を刺激することで全身の疲労を取り除くことができます。背中の第七胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膈兪」は呼吸や消化吸収、血液循環などをつかさどるツボ。背中の第五胸椎棘突起下から左右外側へ指二本分に位置する「心兪」はその名の通り精神活動の中枢に影響を与えるツボです。そのほか、膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」と呼ばれるツボは、万病に効くといわれています。


糖尿病
日本で糖尿病にかかっている人は、100万人とも200万人ともいわれています。中高年の病気と思われがちですが、近頃では10代、20代の患者も増えているので要注意。さて、 糖尿病は膵臓で作り出すインシュリンの不足から起こり、だるさや疲れに始まって、進行するとやせたり性欲が減退したり、さらに進むと視力の障害にいたる病気です。だるさや無気力などには、背中の第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、腰の第二腰椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「腎兪」、さらに第二仙椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「膀胱兪」、胸の第九肋軟骨付着部の下際「期門」、へそから指六本分下に位置する「中極」、左右外側へ指五本分よりやや上に位置する「大巨」が効果的。頭重には頭のてっぺん中央に位置する「百会」、やせてきたら首の後ろの根元、第一胸椎棘突起上に位置する「大椎」を指圧してみましょう。足にも、向こうずねの内側の膝下の「地機」、内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」、親指の付け根内側の「大都」といったツボがあり、簡単に指圧やマッサージが行えるのでぜひ試してみてください。


痔の悩み
人はなかなか相談しにくい時の悩みですが、日本人の約30%は痔疾を患っているようです。原因には疾患や便秘・肛門の筋力低下、肝臓の疾患、冷えや飲酒・食生活など様々な要素が関係するので、ツボを使った全体療法を行い、体質改善を行うことが肛門のうっ血や痛みの除去につながります。切れ痔(裂肛)やイボ痔(痔核)は軽いうちなら便秘の予防や治療に努め、正しい薬を服用すれば治るので、恥ずかしがらずに早めに受診することが大切です。便秘だけでなく下痢も要注意。下痢でも肛門がうっ血しやすくなり、肛門のくぼみが細菌感染を起こして「痔瘻」になる心配があります。痔の三大特効ツボとして、頭のてっぺん中央に位置する「百会」、尾骨下端と肛門の間にあるくぼみの「長強」、その左右外側に指半分幅に位置する「会陽」といったツボが一般的に知られています。特に「百会」は全身を駆け巡る百脈が会するという重要なツボで、いわば経絡の集合点。さらに、このツボは肛門を経て背部の中心、頭の頂上から口中に至る督脈という経絡に属し、痔とは直結した治療点なのです。この「百会」と「長強」を中心に灸を数多くすえるのが痔の治療ポイントです。人の全身を整える健康長寿の要にツボあり。軽い痔ならお風呂で「長強」と「会陽」のあたりをマッサージするだけでも効果があります。


夜泣き・かんの虫
“夜泣き”あるいは“かんの虫”という言葉はよく聞きますが、もともと東京は早稲田にある『穴八幡神社』は虫封じの神様に起因しているそうです。特に“かんの虫”などという虫がいるわけではありませんが、乳幼児の夜泣きや引きつけに対して昔の人々がそう名付けました。しかし、神様にお参りしても効かないのなら、ツボ療法もおすすめの一手です。ただツボをあまり強く刺激しすぎないように。効果的なツボとしては、膝下の外側のくぼみから指四本分に位置する「足三里」、みずおちとへそを結んだ線の中央に位置する「中かん」、へそから指三本分下に位置する「関元」、背中の第三胸椎棘突起下に位置する「身柱」、第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、第十二胸椎棘突起下から左右両側へ指二本分に位置する「胃兪」などが有効なツボとして知られています。ツボ療法に効き目があるのは確かですが、ご両親の愛情も大切。心しなくては。


乗り物酔い
乗り物、特に自動車に乗った際に吐き気などをもよおすことがあります。バスなどの場合には、「一番前の座席に座った方がいい」とも言いますが、それは精神的・気分の問題もあるようで。怖いのは、脳卒中や脳腫瘍、メニエール病など。通常の場合、一番多いのは胃に原因がある可能性が強く、その時にはツボ療法が役立ちます。背中の弟三胸椎棘突起下に位置する「身柱」、第十一胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「脾兪」、第十二胸椎棘突起下から左右両側へ指二本分に位置する「胃兪」、のど仏真下のくぼみから左右外側へ指二本分に位置する「気舎」、向こうずねの内側で内くるぶしから指三本分からややふくらはぎよりに位置する「築賓」なども胃腸の消化に異常がある場合に効果的なツボです。例えば、出掛けの際にツボを押さえることで、「今日は乗り物酔いしない」と思ったら、多分(?)酔ったりしませんよ。ご安心あれ。


二日酔い
ついつい調子に乗って飲み過ぎて、翌日は頭ガンガンの二日酔い。「もう酒やめた!」と思いながらも、3日もするとまた飲んでしまう・・・酒飲みの宿命でしょうか。二日酔いで苦しいときには、頭のてっぺん中央に位置する「百会」、みずおち中央に位置する「巨
闕」、胸の第九肋軟骨付着部より左右外側に位置する「期門」、へそから指三本分下に位置する「関元」、背中の第九胸椎棘突起下より左右外側へ指二本分に位置する「肝兪」、手の甲側の親指と人差し指の間のくぼみに位置する「合谷」と足の内くるぶしから上へ指四本分に位置する「三陰交」のツボが効果的です。朝起きて気分が悪かったら、ふとんの中でこれらのツボを1つずつ親指を除く四指でゆっくり押し込むように指圧しましょう。また、酒を飲み過ぎたら、ぬるめの湯に入って、上がる時にひざの下に水をかけても、二日酔いの予防になります。二日酔いは肝臓の機能が弱まっている時に起こりやすいので、週2日以上は“休肝日”を設けるようにしたいものです。






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