鹿茸カプセルで 元気いっぱい


鹿茸(ロクジョウ)は「温腎補陽(補陽)の役割」を持った動物生薬、オス鹿の未成熟なツノを指します。「元気がない・気力がない」などの症状(気虚)に、「寒がる・手足の冷え・腰や膝がだるい・インポテンツ」などが加わった場合(陽虚)に用いられます。古来から「疲労回復・虚弱体質・冷えが著しい体質」の治療に用いられて来た効能確かな素材で、近年では不妊治療への応用も試みられています。第三類医薬品に分類されていますから、通信販売も可能な医薬品です。

[鹿茸と、神仙思想の書]
 神仙思想と煉丹術の理論書『抱朴子』には「南山には鹿が多い。牡鹿一匹は、よく牝鹿百数匹と遊ぶ」と記事があります。神仙に続く道のために、鹿茸が利用されていたのかも知れません。ともかく、鹿の精が強いのは古来から知られている事でした。
 鹿茸は、腎陽を補う代表生薬。腎は「成長」「生殖」「泌尿器・便」の状態維持を行っており、全身に腎陽を巡らせています。腎を補うことで、穏やかでありながら根本からの治療が期待できます。冷え症状の激しいときは、大熱の性質を持った「附子や桂皮」を配合した処方との併用をお勧めします。

【薬味・薬性】 甘(鹹)・温   【帰経】 肝腎   【効能】 温腎補陽・強筋骨・健胃・生精補血

〔成分・分量〕 本品1日量6カプセル(1日分)は鹿茸3000rを含有
〔効能・効果〕 次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振
〔用法・用量〕 大人(15才以上) 1回2カプセル・1日3回服用  食前又は食間に服用
〔品    質〕  鹿茸は角を3等分し、先端からから根元に向け「上台」「中台」「下台」と呼びます。「上台」が最も品質良好品です。マツウラの鹿茸カプセルは、主に上台を使用しています。梅花鹿(日本名・シカ)及び、馬鹿(日本名・アカシカ)のオスで、皮膚を         被った角(袋角)を鹿茸と規定します。

鹿茸の薬理作用
 鹿茸の持つ薬理作用は、「心血管に対する作用」、「強壮作用」、「性ホルモン様作用」、「創傷に対する影響」などが認められています。鹿茸末は、成熟した健康なウサギに一定量経口投与して、投与後一定期間にわたって血球、特に赤血球数の増加が認められ、同時に血素量も平行して増量し、網状赤血球はすべてに増加しました。この現象は投与量にほぼ比例します。以上のことから鹿茸には動物の発育促進および造血機能促進作用があることがわかります。
 現代生活では「職場でのクーラーの効き過ぎ」、「汗をかく仕事をしない」、「体力の衰え」などにより腎の衰え、血の虚もよくみられます。「冷えによる夏ばて」、「クーラーが苦手」、「スーパーの食品売り場に行くのが辛い」、「夏場でも靴下、手袋をしている」など夏でも寒さを訴える方には、鹿茸の純末をカプセルに充填し飲みやすくした「鹿茸カプセル」をお試し下さい。

製品名              鹿茸カプセル
容量               28カプセル
希望小売価格(税抜)     12000円
標準仕切価格(税抜)     6600円
JAN               4987457100568
リスク区分            第三類医薬品



鹿茸 Cervi Parvum Cornu
精を生じ髄を養う、血を養い陽を益す、筋骨を強め健やかにする。

鹿茸とは
中国やシベリアに生息する大型の雄鹿の幼角です。
中国最古の薬物書である『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう:後漢時代)にも記述があり、古来より薬用人参とともに代表的な高貴薬として珍重されてきました。現在でも、滋養強壮には欠かせない生薬として、栄養補給を目的とした多くのドリンク剤やカプセル剤、丸剤などの医薬品に用いられています。

鹿茸の主な働き
●生殖機能を活発化
 男性、女性に関わらず、精力減退や不妊症を改善する働きがあります。
●全身機能を活発化
 造血作用や強壮作用があり、貧血の改善、疲労回復、胃腸機能の改善、成長や発育の促進、免疫機能の調整などの働きがあります。
●神経伝達を活発化
 神経の働きを改善し、疲労感、無気力、うつ症状などを和らげ、記憶力や注意力を高めます。
●心機能を活発化
 不整脈を改善したり、心臓の働きを高めて、虚弱体質な方の動悸や息切れを改善します。
●抗酸化力を活発化
 酸化によっておこる体内の様々な障害や老化現象を抑える働きがあります。


こんなときには鹿茸
鹿茸は<全身の元気を補う>代表的な生薬です。虚弱な体質、蓄積した疲労やストレス、病中病後、老化に伴う様々な症状の予防改善に広く応用されています。

慢性疲労 精力減退 食欲不振 排尿障害 冷え症
不妊症 こうねんき障害 耳鳴り・めまい 貧血 物忘れ 動機・息切れ
虚弱体質 ストレス 病中病後 老化 肉体疲労


鹿茸のお薬
鹿茸はそのまま粉末にして服用するのが、最も効果的といわれています。それは、鹿茸が高価であることと、煎じ液に溶け出さない有効成分も含まれているからのようです。
飲みやすさや、服用量を簡単に調節できるという点で、加熱滅菌された100%純粋な粉末を使用したカプセル剤が便利でしょう。

また、鹿茸の特徴を活かしつつ、他の生薬と組み合わせて、それぞれの薬効を加えた生薬製剤やドリンク剤もあります。特に相性の良い生薬には、薬用人参、地黄(じおう)などが挙げられます。

鹿茸の安全性
鹿茸は、安全な生薬としてお子様から高齢者まで幅広い年代層で服用が可能です。
ただし、鹿茸の特徴として、元気旺盛な方、高血圧の方、発熱している方、感染症にかかっている方、虚弱でないお子様には適しません。
また、多量に服用すると、まれに鼻出血や頭痛を生じることがあります。
このような症状が現れた場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

鹿茸の服用量
成人1日1〜3グラムが適量です。煎薬ではあまり使用されず、粉末をそのまま利用したカプセル剤や丸剤などが用いられます。通常は少量より服用し、徐々に増量するとよいでしょう。
鹿茸は、滋養強壮作用のある他の素材に少量配合して利用されることも多い生薬です。





自然治癒力アップ!
鹿茸カプセル 28カプセル(医薬品)

鹿茸(ロクジョウ)は高麗人参と並び「元気をつける高貴薬・老化予防の妙薬」として知られています。
(効能:補陽温腎・生精補血・強筋骨・健胃)

こんなかたにお勧めください
・元気が出ないかた(身体疲労、精神疲労) 
・低体温症・冷えが著しく強い方
・不妊治療、男性更年期の補助医薬品として
・小児の発育促進と体力強化
・高齢者の体力低下、認知症にならないための予防服用(補腎効果による)

[効能・効果]
次の場合の滋養強壮:虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振

[成分・分量]
 本品は梅花鹿または馬鹿のまだ角化していない袋角(鹿茸)の上台を粉末化し服み易いカプセル剤としたものです。
本品1日量6カプセル中 鹿茸(ロクジョウ)・・・・3.000mg
添加物:カプセルにゼラチン、ラウリル硫酸Na、赤色102号を含有します。

[用法・用量]
大人(15才以上)1回2カプセル1日3回  左記の量を食前又は食間に服用して下さい


鹿茸について
 鹿茸(ロクジョウ)とは、オス鹿の頭上の角を指します。ただし骨化した硬いもので無く柔らかく細かい毛が残る幼角を用います。鹿茸は「成長(生長)」「生殖」に関わる生理機能を強力に補う生薬です。

有効成分は

ロクジョウ(鹿茸)の薬性
薬理作用    補陽温腎  生精補血  強筋骨  健胃
性味        甘・鹹 、 温
帰経         肝、腎

@身体や神経の衰弱の症状に用いる
  長期に渡る体疲労、こころが疲れた時(精神疲労・神経衰弱)、頭がふらつく
A生殖機能に関わる症状に用いる
  不妊症(虚寒によるもの)、男性更年期(インポテンツ含む)
B生長発育に伴う症状に用いる
  筋肉や骨格の発育不良、小児の発育不良、運動能力の発達不良など
C高度の貧血(気血両虚)・血液循環改善の症状に用いる


 鹿茸は「補陽(生命が作るぬくもりの補充)」の代表生薬です。陽を補うと言えば主に「腎の陽気」を考えるもので、腎は体調・生殖・排便排尿の状況を左右し「ひとが持つ生命の力を左右し、抗老化の防波堤となる臓器」と言えるもの。より一層の高齢化社会を目前に、鹿茸製剤が果たす役割は大きくなると考えられます。








牛黄…なんで?
牛黄ってどんなもの?
 牛黄は牛の胆のうにできた結石(胆石)です。滅多に取れるものではないため、とても貴重な薬として、古くから使われています。

胆石なんて品質は大丈夫なの?
 長年の経験を生かし、五感による選別や、科学的な面から、品質管理を行い、安定した製品を供給しています。

効きが早いってホント?
 漢方薬はゆっくり効くイメージがありますが、牛黄は動物ならではの即効性が魅力です。

何に効くの?
 主に解熱、鎮痙、強心作用があります。その他、風薬やドリンク剤など、幅広く使われています。

どんな人にいいの?
●疲れがたまりやすい方
●夏に弱い方
●精力に自信のない方
●動機・息切れのしやすい方
●二日酔いになりやすい方におすすめです。




んっ!?と感じたら…

ウチダの牛黄カプセル
疲れきった現代人にこそ!!

効きが早い!!
 牛黄は速効性が魅力。

携帯に便利!!
 持ち運びやすい小包装。

飲みやすい!!
 小さいカプセルだから飲みやすい。




牛黄カプセル
●成分・分量
本品1日量(2カプセル)中、ゴオウ200r
(カプセルの添加物として黄色5号・ラウリル硫酸Naを含有する)
●効能・効果
 解熱、鎮痙、強心
●用法・用量
 次の1回量を1日2回、朝晩に服用する。

年齢             1回量
成人(15歳以上)   1カプセル
 15歳未満       服用しないこと


使用上の注意
  してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなる)
本剤を服用している間は、他の強心薬を服用しないこと

相談すること
1.次の人は服用前に医師又は薬剤師に相談すること
 (1)医師の治療を受けている人 (2)妊娠又は妊娠していると思われる人
2.次の場合は、直ちに服用を中止し、この文書をもって医師又は薬剤師に相談すること
 5〜6日間服用しても症状がよくならない場合」








秘薬 牛黄の魅力

牛の胆嚢などにできた結石、すなわち胆石です。牛1000頭に1頭の割合でしか発見できない大変貴重品です。

牛黄は転ばぬ先の知恵 転んだ後の杖!!

スラスラと流れるべき血が何かの原因によってスムーズに流れなくなると細い血管にうっ血が起こります。
生体にとって、これは多くの生活習慣病の原因になり、日々の生活に支障をきたすことは言うまでもありません。
老化はだれにでも平等に訪れます。
しかし、それを健康な体で迎えられるかどうかは、人それぞれの努力によって異なります。老化現象は血液の流れがスムーズなのか悪いのかによって起こると言っても過言ではないでしょう。
牛黄は強心薬として、血液の流れをスムーズにして、様々な病気の予防と回復に、優れた効き目を発揮します。
是非、ご家族の救急薬として常備してください。


牛黄の働き

   作用                   働き             こんな症状に
強心作用              心臓の働きを高める      どうき、息切れ、むくみ、めまい
赤血球新生促進作用       貧血を改善する         貧血、たちくらみ、血色不良
解熱作用              熱を下げる            風邪などによる発熱
鎮静作用              神経を和らげる         イライラ、不眠
鎮痙作用              けいれんを鎮める        腹痛、さしこみ
肝臓保護作用           肝臓の機能を助ける      疲労倦怠感、二日酔い、悪酔
利胆作用              胆汁分泌を盛んにする     消化不良、さしこみ、腹部膨満感
血圧降下作用           高い血圧を下げる        肩こり、首筋のこり、頭痛、めまい、のぼせ
末梢神経障害改善作用     しびれ感の改善         手足のしびれ
抗炎症作用            炎症を抑える            のどなどの腫れや痛み
抗ウイルス作用          ウイルスのかっせいを弱める  風邪の諸症状の緩和
抗酸化作用            細胞や脂質の酸化を抑える   末梢血行障害(手足の冷え、手足のしびれ)






牛黄

牛黄は神農本草経に出典されています。長期的に服用しても害が無いとされる上品に記載されています。

起源  ウシ科の動物。   牛黄は黄牛或いは水牛の胆嚢、胆管または胆管中の結石です。
                 牛の結石と言うと抵抗がある患者さんがいらっしゃるかもしれませんので、ある先生は『牛の有り余るエネルギー』と言って説明されています。
                      中薬大辞典  上海科学技術出版より

牛は新石器時代にはシリアやエジプトですでに家畜化されていました。

牛黄の事は世界で5世紀 北インドで成立した、大乗仏教の主な経典「金光明経」にも「瞿盧折娜」(くろせつな)という名前で記載。サンスクリット語で「ゴロカナ」と読みます。

胆石は胆管・胆脳・肝臓に出来る石や胆泥の事を言います。原因には脂肪の多い食事、肥満、高齢、遺伝などがあります。人間と胆石の付き合いはとても古く、紀元前1500年のミイラからも胆石が発見されています。戦前の日本人の結石はカルシウムを含んでいるビリルビン結石が多く、時代の流れと共に食文化も変わり、高脂肪な食生活に徐々に変わっていきました。これに伴って、ビリルビン結石よりもコレステロール結石(胆汁中に溶けきれなくなったコレステロールが析出してできた結石)の割合が高くなって、現在では日本人の70%がこのコレステロール結石になっているそうです。ウシの胆石は1000頭に1頭程度、1`集めるのに40000頭のウシが必要ですが、日本人は10人に1人の割合で胆石を持っていると言われています。これからも現代人がいかに飽食かが分かります。

胆石は人間だけに出来るものではなく、獣類にも出来ます。『神農本草経』には獣類の胆石の総称として「鮓荅」(さとう)と記載されていて、それぞれの動物の種類によって、牛は「牛黄」、鹿は「鹿玉」、犬は「拘宝」(こうほう)、馬は「馬墨」として、それぞれ薬用としていたようです。日本でも奈良時代?の「大宝律令」には牛を殺した際、牛黄が見つかったら、政府に献上するように書かれています。

ちなみに、胆嚢の結石は「胆黄」 胆管「管黄」 肝管「肝黄」といいます。


牛黄の採取 
一年中。 ウシを屠殺する時、ウシの胆嚢、胆管および胆管中に硬い塊がないか注意し、もしあったらそれが牛黄なので、直ぐに胆汁をろ過して牛黄を取り出します。(時間がたつと胆汁がしみ込んで黒く変化する。)外側の薄い膜をきれいに除き、灯心草などでくるんでから、更に外側を白い布か唐紙で包み、涼しい日陰において陰干しします。干す時に風や日光に当てたり、火であぶったりするのを避けるよう気を付けます。

1回 0.1gから0.5g 耳掻き一杯程度を参考にして下さい。 ちなみに、中国は3〜10g(1日) 1回 1〜3gを用いるそうです。

選品
表面に光沢があり、きめが細かく軽くてもろく、断面の層紋は薄くて整然とし、白い膜が無く、味はまず苦く後に甘く、清らかな香りがして、涼しげなものが良品とされます。

三角や四角のものが有り、光っている物もあれば黒く光り、膜のあるものもある。この膜を「烏金衣」と言い、割ると層になっている。中の白い物はコレステロールの層です。

性味 苦甘 凉   帰経 心・肝

薬効と主治 
心を静める、 去痰する、 胆を利す、 心を鎮める。 熱病による、 意識不明、 譫語(セン・ト・たわ言) 癲癇(てんかん)発狂  小児驚風(ひきつけ) 抽ちく(ちゅうちく)←ひきつけ、 歯槽膿漏、 陰頭腫痛、 疔毒、 疔瘡(腫れ物の一種)等に使用する。

『強心作用・血流を改善・赤血球新生促進作用・解熱・血圧調整・鎮静・抗炎症・鎮痙・利胆作用』

血液の澱んだところにお血の症状が出る。赤血球は末梢血管より大きいので変形してつるっと通る必要がある。牛黄には赤血球の変形能を高める、新薬トレンタールのような作用があるようです。漢方では地黄・牛黄にその作用があると言われています。

           
柴胡剤と使用すると心氣を鎮め、肝障害に有効 牛黄単味より効果があるとのこと。

肝鬱(ストレス)に 胃腸虚弱・子供の夜尿→柴胡剤飲み辛い→小建中湯と牛黄を併用親も一緒に牛黄を飲む

肝の病、脾に及ぶ 精神的ストレスが掛かると 脳・心→肝→消化器というように消火器をやられている人に牛黄を使うと良いとのこと。

赤ちゃん  夜泣き・かんのむし→ 赤ちゃんのベロに塗ってあげる。
       育児は親も疲れる→ 一緒に飲む

牛黄単独でも充分効果は期待できるが、何かと一緒に併用した方が良い。しかし最近の患者はビタミン剤や、アミノ酸、医師の薬(降圧剤)等をたくsん飲んでいる。この場合は単独でも良い。

舌下吸収をすると効果が早くでやすい。


牛黄の利点
@副作用が少ない 神農本草経・上品
A健康保険に無い(医者には出せません)
B効果が割と早く実感できる チラシを5万枚巻くより、効果的な場合もある。関西では対象者にサンプリングをする事が多い。10〜20%の反応があるとの事です。


『神農本草経』 上品 味は苦 気は平

  「牛黄味苦平。 主驚癇(小児の引きつけ・発作) 寒熱。 熱盛狂痙。 除邪逐鬼」

牛黄の味は苦く、気は平。 主として急に驚きひっくり返るような驚癇病や悪寒と発熱を伴なう寒熱病、発熱が異常に盛んで狂ったようになったり痙攣を起こしたりする病を治す。

『名医別録』

  「小児の百病、諸癇熱で口が開かないもの、大人の狂癲(きょうてん)を療ず。
久しく服すれば身を軽くし、年を増し、人をして忘れざらしむ。」などと記載

「人をして忘れざらしむ。」他の古典でも「健忘」という記載があり、ボケの予防や治療に効果がある事を示している。牛黄の血流改善に効果があると思われる。


現在の中国では開竅薬として考えられている。開竅薬とは、閉じている孔を開く事を本来の意味とし閉証(病邪の勢いが強く体内に留まり、臓腑の機能が閉塞して、意識障害などを生じる)を治す薬に分類され、高熱による意識障害や痙攣、脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害による意識障害に用いられる事が多い。

9個の穴を開く 両目・両耳・鼻孔・口・尿道・肛門  開竅については射香も強い。

温病に例えば原因は良くわからないが熱が下がらないとか温病、熱があって寒気は無いが、のどが痛いような時→銀翹散を使うが、今場合も牛黄があると症状が悪化した時にもきれいに治せるというような位置を牛黄が持っている。ロシアの発表によると喘息や蕁麻疹などのような過敏性の病気にも牛黄は効果があるとの発表。(東京理科大・永沢元夫教授)

牛黄は胆汁の分泌を促進する。故に胆嚢炎、胆石症に効く

肝炎について、急性期はできるだけ使わないように

急性期には肝臓充血状態、牛黄を使うと逆にGOT・GPTに良くない。
慢性期では牛黄が必要。炎症の消除に一番良い(以上、関東お血研究会 盛先生)


高脂血症 牛黄の胆汁酸が含まれる。この胆汁酸はコレステロールを溶解できる。
故に降コレステロール作用を持つ     以上、 関東お血研究会・盛先生

片仔こう  田七85 蛇胆7 牛黄5 射香3% 肝臓病の特効薬です

熱病の意識障害や熱性痙攣、脳卒中、腫れ物、口内炎、精神不安、などには犀角、射香、朱砂などと配合する。(安宮牛黄丸)

牛黄 輸入量
豪州100kg 南米800kg 計900kg
そのうち薬局様で使用されている量は  豪州60kg 南米200kg 計260kg
他は製剤原料として使われています。  ウチダ薬局様出荷  豪州20kg 南米30kg

東大寺  二月堂 お水取り 3月8日〜3月10日
牛黄本印という印刷物をお守りとして1200年前から出している。皇室も毎年愛用していて、このお守りには墨と香水と牛黄が入っている。

田中角栄ゴルフ好き 牛黄をゴルフのラウンド中に舐めていた。→周りの人が「それ何だ?」と噂になり、→3000人ぐらいに広まる。

枕が高くなる人も心臓に心配があり、こういう人にも牛黄は良いとの事。→循環器系(特に心臓)が弱い人は徐々に枕が高くなっていく傾向にある。全身に血液を回すため。

心不全の早期に→夜間小便が少ない。心臓の収縮機能が弱くなる。腎臓に血液が行かなくなるために小便が出なくなる。
長嶋茂雄 イビチャ・オシム(サッカー、元・日本代表監督)など顔が赤らっぽい人は脳梗塞や心筋梗塞になる可能性が高い。 →キュウ先生







2 全身性の症状と異常
自律神経失調症・不定愁訴症候群

●病気でない病気も多い
「のぼせ・めまい・イライラ・不眠・下痢・肩こり・腰痛・食欲不振・疲れやすい・だるい」などの多彩な症状が自覚される場合、いくら検査をしても体にははききりした異常・病変が見つからないことがよくあります。
 西洋医学的には、こうしたケースを「不定愁訴症候群」と呼んでいます。また、この中には自律神経の働きが乱れているケースもあり、この場合は「自律神経失調症」とも呼ばれます。
 自律神経というのは、全身の内臓や血管、その他の器官や組織に網羅されており、それらの働きを調節・コントロールする役割を果たしています。
  通常は、外部の影響や刺激、その時々の精神状態や身体状態などに応じで自動的に機能し、人間が環境の中でうまく適応していけるようにしていますが、何らかの原因でその働きが乱れるとさまざまな不定愁訴が現れるようになります。これが「自律神経失調症」と呼ばれるものです。
 女性の閉経前後におこる「更年期障害」などでもさまざまな不定愁訴(漠然としたさまざまな自覚症状)が見られます。この場合は、女性ホルモンの変動・乱れなどが関与しています。

ちなみに、自律神経中枢はホルモン中枢と隣接しているため、ホルモン系の変動がおこると、自律神経系にも影響が及びやすいのが特徴です。
 逆に、自律神経系の乱れが長引くとホルモン系にも影響が及びやすくなりますから、「自律神経失調症」といえども軽視できません。

●自律神経系に効く処方が多い
 漢方では、自律神経失調症的な状態を「気・血・水」の変調による全身バランスの乱れ、あるいは一種の「未病状態」(半病状態)としてとらえます。
 そして、「気・血・水」を是正・」改善する効果がある処方や、柴胡を配合した各種の柴胡剤などで治療します。


◆自律神経失調症・不定愁訴症候群に用いる主な処方チャート◆

主要症状
冷え・のぼせ・イライラ・不眠・うつ・頭痛・めまい・肩こり・便秘・腰痛・下痢・残尿感など


あなたの体力は?              あなたの症状は? 

ない 胃腸も弱い(虚証)    不眠症が目立つ・動悸・微熱        加味帰脾湯 柴胡桂枝乾姜湯
                   興奮しやすい・ひきつけ・夜泣きの小児  抑肝散・小建中湯  柴胡清肝湯
                   よく汗をかく                  桂枝加竜骨牡蠣湯
                   腰痛・下腹部痛が目立つ          温経湯


ふつう(中間証)         手足や腰が冷え、突然に上半身がほてる   加味逍遙散・四逆散
                   生理・出産に関係した神経症状         女神散
                   唇が暗紫色で、肌荒れ、むくみがある     桂枝茯苓丸
                   動悸・のぼせ                   温清飲・半夏厚朴湯

比較的ある 胃腸も丈夫    みぞおち辺りの苦満感が強い        柴胡加竜骨牡蠣湯
(実証)              便秘傾向が強い・のぼせ           大承気湯
                   月経不順・下腹部痛が目立つ        桃核承気湯 大黄牡丹皮湯



西洋薬には、不定愁訴症候群や自律神経失調症によく効く薬があまりないのですが、漢方はこの分野が得意で、患者さんのタイプや状態に応じてさまざまな処方を選ぶことができます(西洋薬を使わずに、漢方だけで治療することも多い)。
たとえば、体力がなく胃腸も弱い人で、不眠症で動悸などがあれば加味帰脾湯その他の処方が使われます(チャート図参照)。
またふつうの体力の人で、手足や腰が冷え、突然上半身がほてったりする時は加味逍遙散などを用います。この場合、「肌の荒れ・唇が暗赤色」などの「お血」症状が見られれば桂枝茯苓丸が効果的です。
比較的体力があって胃腸も丈夫な人で、便秘がちでのぼせがあれば大承気湯、みぞおち辺りの苦満感が強ければ柴胡加竜骨牡蠣湯などを用います。

肥満と痩せ
◎過食と運動不足に注意
 一般的に、人間の体重の60%は水分で、その他に固形物が22%、脂肪が18%存在するとされています。
 体内の脂肪が18%を超え、体重が標準体重の20%以上増えている場合、西洋医学では「肥満症」と診断します。
 標準体重は、男性は「身長cmー110cm」、女性は「身長cm−105cm」で算出しますから、たとえば身長160cmの女性で体重が66kg以上あるような場合は肥満症ということになります。
 肥満症の多くは過食と運動不足が原因で(消費カロリーより摂取カロリーの方が多い)、放置すると糖尿病や高血圧、心臓病、肝臓病、痛風などのさまざまな成人病の誘因となります。
 当然、肥満度が高いほど死亡率も高く、中度肥満で普通の人の2倍、重度肥満で3倍の死亡率となっています。

◆肥満症に用いる主な処方◆

  証     目安となる症状                   処方名
 実証     血色がよくて太鼓腹、便秘やのぼせ       防風通聖散
 実証     みぞおちのつかえ・胸脇苦満           大柴胡湯
 実証     固太りで、精神的に興奮しやすい・のぼせ    桃核承気湯・通導散
 実証     便秘・腹部膨満が強く、精神病を伴う       大承気湯・大黄牡丹皮湯
 虚証     色白で水太り。多汗や下肢のむくみ       防已黄耆湯・九味檳榔湯

◎減食療法に漢方薬を併用する
 このため、最近では肥満そのものを「病気」ととらえ、治療の対象としています。この場合、西洋医学でも漢方医学でも、肥満治療では減食療法が主体になります。
 西洋医学の肥満治療薬は、減食療法の補助的な役割を果たす程度ですが、漢方薬の場合は、減食療法に併用することで肥満に伴うさまざまな症状を改善したり、体調を維持していろいろな病気を予防する効果が得られます。
 肥満に使う代表的な漢方薬は、「食毒」の薬である防風通聖散で、血色が良く太鼓腹・便秘・のぼせを伴う人などに用います。同様の「実証」タイプで、みぞおちのつかえや胸脇苦満が強ければ大柴胡湯なども使います。
 また、固太りタイプで、精神的に興奮しやすいような人には桃核承気湯、色白で水太りした「「虚証」タイプの人で、多汗や下肢のむくみなどがある場合は防已黄耆湯を用います。

◎胃腸虚弱には人参配合処方
 一方、体に特別な異常や病気がないのに、体質的にやせ型で、元気がないという人も少なくありません。
 一般的に、やせ型タイプの人は神経質で胃腸の働きが弱いだけでなく、体力がなくて、病気に対する抵抗力も弱い傾向があります。
 漢方は、こうしたタイプの治療も得意としています。適切な処方を用いれば、胃腸の働きを強化して食欲を増進させ、体の抵抗力も高めます。
 胃腸が弱く、食欲不振などがある場合は四君子湯や六君子湯、疲れやすく全身倦怠感などを伴う場合は補中益気湯などを用います。
 また胃腸虚弱に加えて、皮膚の乾燥傾向・顔色不良などの「血」の不足傾向が見られる場合は十全大補湯などを用います。

◆痩せに用いる主な処方◆

  証      目安となる症状                    処方名
 虚証      胃腸虚弱で、食欲不振、胃部の振水音       四君子湯・六君子湯
 虚証      四肢の冷え、下痢・軟便                人参湯・真武湯・啓脾湯
 虚証      皮膚乾燥、血色不良、貧血、四肢の冷え      四物湯
 虚証      皮膚の乾燥傾向、顔色不良、神経性食欲不振   十全大補湯・帰脾湯
 虚証      胃腸虚弱、全身倦怠感、疲れやすい         補中益気湯・清暑益気湯


高血圧・低血圧

◎血圧が病的に上昇する
 血圧の高低は、動脈壁にかかる血液の圧力が、水銀血圧計の水銀柱を何ミリメートル押し上げる力があるかを測れば判ります。その圧力は、「ミリメートル水銀柱=mm/Hg」と表され、血圧の高低を示す単位となっています。
 通常は、心臓が収縮した時に血圧が最も上昇します。この時の血圧を「収縮期血圧(最大血圧)」と呼びます。反対に、心臓が拡張した時には血圧が最も下がります。この時の血圧は「拡張期血圧(最小血圧)」と呼びます。
 健康な成人なら、最大血圧は140mm/Hg以下、最小血圧は90mm/Hg以下とされていますが、なかには何らかの異常が発生して血圧が病的に上昇し、元に戻らなくなることがあります。
 最大血圧が160mm/Hg以上で、最小血圧が95mm/Hg以上の状態を慢性的に示す場合は、「高血圧」と診断されます。また、正常血圧と高血圧の中間状態にある場合は、「境界域高血圧」は、漢方でいう「未病」(半病状態)ともいえます。

血圧の変動要因
@心拍出量(心臓が送る量)
A血管抵抗(末梢血管)
B血液の粘稠度
C血管の弾力性
D体内血液量(大量出血)
Eその他(神経系など)


◎原因不明の高血圧が多い
 高血圧は、腎臓病などの何らかの身体病の影響で発生することもありますが、大半は原因がはっきりしません。
 このような原因不明の高血圧は「本態性高血圧」と呼ばれます。日本人の場合、高血圧の90%以上が「本態性高血圧」とされています。
 また何らかの病気の影響でおこった高血圧は、「二次性高血圧(続発性高血圧)」と呼ばれます。
 高血圧症になると、しばしばイライラ・耳鳴り・手足のしびれ・動悸・息切れ・顔や手足のむくみ・不眠・多汗などの症状を訴えます。しかし、ほとんど自覚症状がなく、本人が気づかないケースも珍しくありません。
 また高血圧を放置すると、血管が徐々に侵されて心臓発作や脳卒中などの危険な合併症をひきおこします。
 そのため、高血圧の治療では、何よりもまず血圧を素早く強力に下げることが優先されます。特に、中等症や重症の高血圧なら、強力に血圧を下げる西洋薬の降圧剤が欠かせません。

高血圧の種類
本態性高血圧・・・原因不明の高血圧。 高血圧の大部分がこのタイプ
二次性高血圧(続発性高血圧)・・・なんらかの器質的原因(身体的異常)による高血圧
若年性高血圧・・・30〜40才以下の人の高血圧。本態性、二次性のものなどがある
老人性高血圧・・・60才以上で発症する高血圧。多くは老化による
悪性高血圧・・・・・血圧が急激に上昇し、血管障害も急激に進行する危険な高血圧


◎漢方薬は徐々に血圧を安定化
 漢方薬には、血圧を素早く強力に下げる処方がありません。しかし、漢方薬は高血圧に伴うさまざまな症状を強力に改善し、患者さんの心身の状態を良好にする効果を持っています。
 従って、中等症や重症の高血圧の場合は、西洋薬の降圧剤に漢方薬を併用する形になります。
 高血圧で多用される漢方薬は、比較的体力があって胃腸も丈夫な「実証」タイプには、精神不安があって、のぼせ症で便秘があれば三黄瀉心湯、肩こり・耳鳴りなどがあってみぞおちが硬く便秘するものには大柴胡湯などを用います。
 体力がふつうなら(中間証)、不安感があってのぼせや胃のつかえがあれば黄連解毒湯、また体力がなくて胃腸が弱い「虚証」タイプには、冷え性・貧血傾向などがあって排尿回数の増加と尿量の減少があれば七物降下湯などを用います。
 なお「境界型高血圧」では、まだ降圧剤を用いず、主治医の指導を受けながら食事療法(減塩・体重管理など)を行うことが少なくありません。
 この場合も、前述の漢方薬の併用をお勧めします。漢方薬を上手に服用すれば、本格的な高血圧になるのを防ぐ効果も期待できます。

◆低血圧症に用いる主な処方◆

  証        目安となる症状                    処方名
 虚証        貧血気味で、疲れやすく、食欲不振        補中益気湯
 虚証        冷え症・貧血で、排尿回数が多く、尿量減少   当帰芍薬散
 虚証        頭痛・のぼせ・立ちくらみ・尿量減少        苓桂朮甘湯・半夏白朮天麻湯
 虚証        頭が重く、神経質                   半夏厚朴湯・呉茱萸湯


◆高血圧に用いる主な処方チャート◆

主要症状・・・頭痛・頭重・めまい・肩こり・のぼせ・動悸・イライラ・便秘・胃のつかえなど

あなたの体力は?・・・ない 胃腸も弱い(虚証)・・・あなたの症状は?・・・老人で夜間排尿回数が多く、喉が渇く・・・八味地黄丸
                                             冷え症・貧血・排尿回数多く、尿量減少・・・七物降下湯

あなたの体力は?・・・ふつう(中間証)・・・あなたの症状は?・・・不安感・のぼせ・胃のつかえ・・・黄連解毒湯
                                       朝方の頭痛・頭重・耳鳴り・のぼせ・・・釣藤散

あなたの体力は?・・・比較的ある 胃腸も丈夫(実証)・・・あなたの症状は?・・・肥満体で、便秘する・・・防風通聖散 桃核承気湯
                                              ・・・ 神経症状が目立ち、動悸・不眠・便秘・・・柴胡加竜骨牡蠣湯
                                              ・・・ 肩こり・耳鳴り・みぞおち硬く便秘する・・・大柴胡湯・続命湯
                                              ・・・精神不安・のぼせ症・胃のつかえと便秘・・・三黄瀉心湯・大承気湯


◎起立性低血圧は虚証のサイン
 一方、低血圧の場合は、高血圧とは反対に「虚証」や「陰証」傾向の人に多く見られます。
 低血圧も、ほとんどの場合原因が不明ですが、高血圧のように心臓発作や脳卒中などの合併症をおこす危険性はありません。
 ですから、たとえ低血圧でも毎日の生活に支障がなければ特に治療する必要はありません。
 しかし、寝起きが悪い・めまい・頭痛・手足の冷え・肩こりなどの症状が強いような時は、漢方薬での治療をお勧めします。
 貧血気味で食欲不振ならば補中益気湯、冷え性・貧血で排尿回数が多く、尿量現象なら当期芍薬散、頭が重く、神経質なら半夏厚朴湯などを用います。



糖尿病
◎血中のブドウ糖値が高くなる
 人間は、食物から摂取したブドウ糖を筋肉細胞の中に取り込んで運動のエネルギー源にしています。
 通常、ブドウ糖は血液にとけて血糖という形で全身に運ばれていますが、これを筋肉細胞が利用するためには、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きが欠かせません。
 ところが、膵臓の障害でインスリンが分泌されなくなったり、たとえ分泌されても作用が低下することがあります。こうした状態になると、血液中のブドウ糖を適切に利用できなくなり、血液中のブドウ糖の量が異常に増えてしまいます。
 これを放置しておくと、余分なブドウ糖が尿とともに排出されるようになります。(尿糖)。その結果、全身の新陳代謝が異常な状態になり、さまざまな障害が発生します。
 こうした病的状態を「糖尿病的代謝状態」といい、この状態が認められれば正式に「糖尿病」とみなされます。

◎危険な合併症に注意
 高血糖の状態を放置しておくと、徐々に全身の血管が損傷されてゆき、動脈硬化も促進されます。
 そのため、眼球網膜の血管が出血し(糖尿病性網膜症)、最悪の場合失明します。
 腎臓の毛細血管も障害され、腎障害がおこって最後には人工透析が必要になります(糖尿病性腎障害)。
 また、神経細胞がおかされたり、血行障害がおこることも多く、手足のしびれや神経痛などの障害が現れます(糖尿病性神経障害)。
 そのほか、心臓や脳の血管も障害されやすくなり、心臓病や脳卒中がおこりやすくなります。
 糖尿病を放置すると、糖尿病そのものの障害に加えて、こうしたさまざまな合併症の危険性が高くなるため十分な注意が必要です。

◎血糖値を下げることが先決
 糖尿病の合併症を防ぐためには、何よりも血液中のブドウ糖の量を正常状態に近づけること、つまり血糖値を下げることが欠かせません。
 この場合、膵臓からインスリンがほとんど分泌されなくなっている人は、インスリンを毎日注射して外部から補給しなければなりません。このようなケースは、「インスリン依存型糖尿病(T型糖尿病)」と呼ばれます。
 また、インスリンは一応分泌されていても、インスリンの作用が低下しているような時は、食事療法(カロリー制限⇒ブドウ糖の消費促進)を続ける必要があります。
 このようなケースは、「インスリン非依存型糖尿病(U型糖尿病)と呼ばれます。糖尿病の多くは、このタイプです。

◎「消渇病」は糖尿病
 漢方薬には、血糖を確実に下げる処方がありません。従って、糖尿病の治療は西洋医学の治療、つまり毎日のインスリン注射か、食事療法・運動療法が基本になります。漢方薬は、こうした治療に併用する形で用います。
 漢方薬は、糖尿病で見られるいろいろな症状-「口渇・多尿・気力減退・倦怠感」などを改善する効果があります。

また、体調を改善して合併症などを予防する効果も期待できます。西洋薬に効果的な薬がない糖尿病性神経障害にも効果を示します。

大昔の中国医学の原典には、糖尿病と合致するような病気は記載されていません。しかし、「(のどが渇いて)水を一斗も飲み、一斗の小便をする」「消渇病」という病気のことが記載されています。
 「消渇病」は、糖尿病の症状とよく似ており、ここには糖尿病が含まれているものと推測されます。
 「消渇病」の症状には、八味地黄丸がよいと記載されているため、以前から糖尿病には八味地黄丸が多用されてきました。
 ちなみに、八味地黄丸は、胃腸が丈夫で、下半身の脱力感があり、排尿回数が多く、尿量も増えて喉が渇き、疲労倦怠感・腰痛・腰の冷えがあって性欲減退するような場合に用います。

◎漢方薬で血流を改善する
 糖尿病の大半を占めるインスリン非依存型糖尿病(は、肥満が発症誘因のひとつとなります。
 そのため、肥満があれば、食事療法・運動療法などとともに、肥満に用いる防風通聖散や大柴胡湯などを併用するものよいでしょう。
 また、糖尿病では血管が障害されて血行が悪化しますが、これを漢方的にみると「血」が停滞する「お血」状態といえます。そのため、「お血」を改善する桂枝茯苓丸や柴苓湯などの「駆お血剤」を用いることもあります。特に柴苓湯は、糖尿病性腎障害の治療によく併用されます。
 そのほか、糖尿病性神経障害がある人で、体力が低下し、下半身の脱力感や冷え、排尿障害などが目立つような場合は牛車腎気丸などを用います。


◆糖尿病に用いる主な処方◆

証           目安となる症状                  処方名

実証      肥満体で、便秘する                 防風通聖散
実証      口渇・多汗・皮膚のカユミ・不眠・尿量増     白虎加人参湯
実証      胸脇苦満感・便秘・排尿回数多く、尿量減少  大柴胡湯

中間証    口渇・口のねばり・食欲不振・吐き気・下痢    柴苓湯・五苓散
中間証    のぼせ・めまい・頭痛・肩こり・足の冷え      桂枝茯苓丸

虚証     胃腸丈夫・排尿回数多く、尿量増・口渇      八味地黄丸  
虚証     体力低下・下半身の脱力感・冷え・排尿障害   清心蓮子飲・牛車腎気丸
虚証     口のねばり・口渇・疲労感・多汗・食欲不振    柴胡桂枝乾姜湯




かぜ症候群
◎インフルエンザは進行が速い
 かぜは、のどや気管支などの呼吸器の炎症や症状が主体になりますが、発熱や倦怠感その他の全身的な症状や反応も見られるため、一種の全身性の病気ともいえます。
 かぜは急性病で進みが速いため、治療する場合は、「かぜのひき始め」なのか、「かぜをひいてから2〜3日たった状態」なのか、「もっとこじらせてしまっている」のか、といったかぜの病期(かぜにかかってからの経過状態)をまず正しく把握することが大切です。
 また、普通のかぜ(感冒)とインフルエンザ(流感)では、病気が進行する速さが違います。
 インフルエンザは病気の進行が非常に速く、インフルエンザ・ウイルスに朝方感染したとすると、夕方には発熱するよいうように、大体5時間ほどで感染・発病してしまいます。
 一方、普通感冒の場合は、感染してから熱が出るまでに2〜3日かかります。なかには進行が早い場合もありますが、症状がはっきり出るまでに1日半くらいはかかります。
 インフルエンザより進行速度が遅いため、はっきりした症状が出る前に適切な処置をすれば、かぜが本格化するのを抑えることができます。

◎漢方薬が優れた効果を発揮する
 かぜは、大部分がウイルスの感染で起こります。
 しかしながら、西洋薬にはウイルスを効果的に退治する薬がまだありません(抗生物質は細菌の増殖を抑える作用があるが、ウイルスにはほとんど効果がない)。
 市販されている西洋薬の「かぜ薬」も、その多くは解熱剤や抗生物質などが配合されたもので、症状を軽減したり、それ以上悪化するのを防ぐことが主眼となります。
 こうした薬を対症療法といいますが、対症療法には、病気を根本から叩いて追い出したり抑え込むような作用はありません。
 これに対して漢方薬は、症状を抑えるだけでなく、体の抵抗力を高めて、かぜを根本から抑え込みます。

 かぜは、漢方薬が特異とする病気のひとつで、よく知られた葛根湯だけでなく真武湯・麻黄湯・桂枝湯その他さまざまな処方が患者の状態に合わせて用いられています。
 ただし、子どもなどで特に高熱が出た時や、高熱に伴う熱性けいれんの恐れがある時、糖尿病や癌などの重い病気をほかに持っている場合などは、漢方薬だけでは危険です。

◎漢方薬と解熱剤の併用は避ける
 通常、かぜのひき始めで、体力があるか体力がふつうの人には、悪寒・発熱があって肩や首筋がこって汗が出なければ葛根湯、関節痛・筋肉痛があって汗が出なければ麻黄湯、咳・鼻水・うすい痰があれば小青竜湯などを用います。
 また、体力がない人には、悪寒がして気分がすぐれず、無気力で微熱などがあれば麻黄附子細辛湯を用います。
 かぜをひいてから数日経過している時は、体力がふつうで悪心・嘔吐・熱の変動などがあれば柴胡桂枝湯、体力がなくて腹痛・下痢を伴い、フラフラするようなら真武湯などを用います。
 かぜが長引いている時は、悪心・嘔吐・微熱症状が続けば参蘇飲、食欲はあるが咳込むようなら麦門湯などを用います。
 なお、漢方薬では、「発熱は体が病気に抵抗している反応」ととらえ、発熱を特に抑えません。
 むしろ、熱の出方が弱い時は発熱を促す処方を用い、その後で熱を下げる処方を用います。
 そのため、西洋医学でよく使われている解熱剤を漢方薬と併用すると漢方薬の効果を打ち消してしまう恐れがあります。かぜの初期などに漢方薬を用いる場合は、解熱剤との併用を避けて下さい。


◆かぜ症候群に用いる主な処方チャート◆

主要症状
くしゃみ・鼻みず・鼻づまり・喉の痛み・悪寒・発熱・咳など

かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…悪寒・微熱・無気力・冷える…麻黄附子細辛湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…自然発汗する…桂枝湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…気分がすぐれない・だるい…香蘇散
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がある(実証)…あなたの症状は?…頸や肩の痛み・悪寒…川きゅう茶調散
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がある(実証)…あなたの症状は?…咳・鼻水・うすい痰…小青竜湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がある(実証)…あなたの症状は?…関節痛・筋肉痛・汗が出ない…麻黄湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?… かぜのひき始め…あなたの体力は?…体力がある(実証)…あなたの症状は?…悪寒・発熱・肩や首筋がこる・汗が出ない…葛根湯・升麻葛根湯

かぜをひいてどのくらい経ちますか?…数日経過している…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…腹痛・下痢・フラフラする…真武湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?…数日経過している…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…強い寒気・顔色青白・口渇…柴胡桂枝乾姜湯

かぜをひいてどのくらい経ちますか?…数日経過している…体力ふつう(中間証)…あなたの症状は?…悪心・嘔吐・熱が上下する…柴胡桂枝湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?…数日経過している…体力ふつう(中間証)…あなたの症状は?…口が苦い・みぞおち辺りの苦満感・熱が上下する…小柴胡湯

かぜをひいてどのくらい経ちますか?…長引いている…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…悪心・嘔吐・微熱症状が続く…参蘇飲・神秘湯
かぜをひいてどのくらい経ちますか?…長引いている…体力がない(虚証)…あなたの症状は?…食欲はあるが咳込む…麦門冬湯・竹茹温胆湯





3▼精神的な症状と異常

心身症
◎心理的ストレスが身体に影響
 仕事上のストレスで胃潰瘍になったり、糖尿病が悪化したりするケースは日常よく見られます。また、人間関係のトラブルで血圧が上昇したり、心筋梗塞などの心臓発作がおこることもまれではありません。
 このように、何らかの精神的・心理的要因が、さまざまな身体病の発症や悪化に強く関係しているケースを特に「心身症」と呼んでいます(マスコミなどでは「ストレス病」とも呼ぶ。
 したがって、「心身症」というのは、ひとつの特殊な病気ではなく、さまざまな身体病の中で特に心理的な影響が強いケースを総称したものです。
 「心身症」と似ているものに「神経症」があります。どちらも心理的な要因によっておこりますが、「神経症」の場合は精神症状が主体となります。
 ですから、「心身症」というのは、各種の身体病と「神経症」の中間に位置するものということもできます。
 ちなみに、日本心身医学会では、心身症を「体の症状を主とするが、その診断や治療には、心理面への配慮が必要とされる病態」と定義しています。
 この定義に該当するケースは広い範囲にわたり、循環器系(本態性高血圧など)や消化器系(胃潰瘍・過敏性大腸など)、呼吸器系(気管支喘息など)その他さまざまな病気の中に、「心身症」と呼べるケースがかなりあります(外来患者の90%がストレスが要因といわれる)。

心身症がみられる主な疾患
*下記の疾患に心身症的な要素が強いケースが含まれていることが多い。

科目            病名
循環器系  本態性高血圧症・不整脈・狭心症など
消化器系  消化性潰瘍・慢性胃炎・過敏性腸症候群など
呼吸器系  気管支喘息・過呼吸症候群など
内分泌・代謝系 甲状腺機能亢進症・糖尿病など
神経系   偏頭痛・自律神経失調症など
泌尿・生殖器系  インポテンツ・更年期障害・月経異常など
皮膚科領域  アトピー性皮膚炎・湿疹・円形脱毛症など
骨・筋肉系  慢性関節リウマチ・振せん・書痙など


◎漢方では「心身一如」として治療
 西洋医学の「心身症」という考え方が定着したのは比較的最近ですが、漢方では「心身一如」の言葉があるように、昔から精神と体が切り離せない関係にあることを見抜いていました。病気の原因として「外因」や「不内外因(不養生・事故など)」とともに「内因」、つまり感情や情緒その他の精神的要素を重視したのです。
 「心身症」を治療する場合、、西洋医学では効果的な薬があまりなく、多くの場合、通常の身体病の薬に抗不安薬(精神安定剤の一種)などを併用する程度にとどまります。
 逆に、漢方ではもともと精神的要因を重視しており、「心身症」的な病気に有効な処方が少なくありません。
 特に、「気」を調整・強化する各種の「気剤」は種々の「心身症」に効果的で多用されています。(具体的な使い方については、胃潰瘍・過敏性大陽その他の個々の病気の項目に掲載)。


神経症
◎精神症状が前面に出る
 神経症(ノイローゼ)は、心理的な要因で種々の精神症状や身体症状が現れるもので、同じように心理的因子が原因となる「心身症」よりも精神症状が前面に出てきます。
 神経症の精神症状はさまざまな不安症状が中心となりますが、症状の現れ方などで不安神経症・強迫神経症・抑うつ神経症・神経衰弱・ヒステリー・離人神経症などに分類されます。
 いずれの場合も、患者さんが自分の病的な精神状態を過剰に自覚して苦しみます。こうした点は、自分の異常性への自覚が希薄な本格的精神病(精神分裂病など)と根本的に違います。
 また、本格的な精神病では、幻覚や妄想、人格の著しい変容などが認められますが、神経症の場合は、そうした極端な精神異常はおこりません。

神経症の主なタイプ

主なタイプ      特徴
不安神経症   明白な身体病変や心理的根拠を伴わない不安症状が主体。
恐怖症      広場恐怖や閉所恐怖、対人恐怖などの特定対象への恐怖感が主体。
強迫神経症   意識の中から排除できない強迫観念と、それに伴う不適応症状がみられる。
抑うつ神経症  不安や恐怖などの他の神経症症状を伴った比較的軽度の抑うつ症状が主体。
心気神経症   心身の細かい不調に病的にこだわることが多い。

◎「気」の異常を是正する
 漢方では、ヒステリーを含む各種の神経症を、「気」の流れが停滞しておこると考えます。「気」が停滞した状態は「気滞証」と呼ばれますが、、漢方では「心と体は表裏一体」とみなしており、「気滞証」でも精神症状だけでなく身体症状も現れます。
「気滞証」の精神症状では、「憂うつ感・不安感・不眠・さまざまな不定愁訴」などが、身体症状としては「のどの違和感・うっ血・むくみ・動悸・息切れ・喘鳴・足の冷え・頭痛」などが見られます。

◎竜骨牡蠣が入った処方を多用
 比較的体力がある場合は、胸元が苦しく、便秘し、動悸・不眠などがあるが衰弱していなければ柴胡加竜骨牡蠣湯、のぼせ症で胃部がつかえ、目の充血や鼻血などがあれば黄連解毒湯(重度の便秘があれば三黄瀉心湯)などを用います。
 体力がふつうで、不定愁訴が目立ち、イライラや不安感などがあれば加味逍遙散を用います。
 また、気うつ感が強く、頭痛・不眠・食欲不振などを伴えば香蘇散、頭痛・不眠・動悸・尿量減少・起立時のふらつきなどがあれば苓桂朮甘湯、イライラが強く、怒りっぽいようなら抑肝散などを用います。
 体力がない場合は、気うつ感が強くてのどから胸元にかけてふさがる感じがすれば半夏厚朴湯、不眠・不安が強く、肩こり・動悸・頭重などを伴えば桂枝加竜骨牡蠣湯などを用います。
 そのほか、イライラして、些細なことが気になり、下痢しやすい時は甘麦大棗湯、気分が沈み、不安感や不眠症状があれば加味帰脾湯などを用います。

 ◆神経症・ヒステリーに用いる主な処方チャート◆
主要症状
不安感・優うつ感・イライラ・無気力・不眠・頭痛・発作的興奮・その他の不定愁訴

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-あなたの症状は?-気分が沈む・不安感・不眠症状-加味帰脾湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-ひきつけ・子細なことが気になる・下痢-甘麦大棗湯・沈香天麻湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-不眠・不安が強い・肩こり・動悸・頭痛-桂枝加竜骨牡蠣湯 柴胡桂枝乾姜湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-気うつ感が強い・のどから胸元の違和感-半夏厚朴湯

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-イライラ感が強い・怒りっぽい-抑肝散・柴胡清肝湯

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-頭痛・不眠・動悸・尿量減少・めまい-苓桂朮甘湯・柴朴湯

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-気うつ感が強い・頭痛・不眠・食欲不振-香蘇散・参蘇飲

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-不定愁訴が目立つ・イライラ・不安感-加味逍遙散・四逆散

あなたの体力は?-比較的ある 胃腸も丈夫(実証)-便秘傾向・のぼせ・胃のつかえ感-三黄瀉心湯・大承気湯

あなたの体力は?-比較的ある 胃腸も丈夫(実証)-のぼせ症・胃のつかえ・眼の充血・鼻血-黄連解毒湯

あなたの体力は?-比較的ある 胃腸も丈夫(実証)-胸元が苦しい・便秘・動悸・不眠-柴胡加竜骨牡蠣湯


◎西洋薬にない不思議な効果を示す
 神経症やヒステリーは、個々人の性格的な要素が強く影響していることも多く、西洋薬では十分な効果が得られないことが少なくありません。
 当然、漢方薬を使っても、なかなか効果が現れないことがあります。
 しかし、漢方薬は西洋薬の精神安定薬と違って精神症状を軽減するだけでなく身体面にも作用するため、体調・体力が強化されてくると、精神面にも徐々に効果が現れてくることが少なくありません。
 加味逍遙散や桂枝加竜骨牡蠣湯その他の処方は、「漢方薬のマイナートランキライザー(精神安定薬)とも呼ばれますが、西洋薬の精神安定薬には見られない「不思議は」精神症状改善効果を発揮する薬といえましょう。


うつ病
◎何事にも悲観的になる
 うつ病は、わけもないのに気分が沈み、何事にも悲観的になるので、感情や意欲の低下が目立つ病気です。
 20歳代に多いほか、中高年以上の人にも多発します。中高年を過ぎてから発病した場合は「初老期うつ病」とも呼ばれます。
 うつ病の大半は、発症後3〜6カ月程度で自然治癒しますが、再発を繰り返すことが少なくありません。
 うつ病は、神経症と違って自分の病気に気付いていない人が少なくありません。自分の意欲や努力で克服しようともがいても理性では解決できず、強烈な悲哀感や罪悪感を抱いて、しばしば自殺衝動にかられます。
 また、身体の活動性・機能も著しく低下し、食欲不振・下痢・便秘・頭重感・倦怠感・肩こり・のぼせ・生理不順・インポテンツなどのさまざまな身体症状を併発するのが普通です。

うつ病でよくみられる症状
1.気分が暗く、めいる
2.物事を悪いほうにばかり考える
3.不安感がある
4.他人に申し訳ない感じがあり、自分を責める
5.他人と会うのがつらい
6.いきているのがむなしく、つまらないと感じる
7.自殺を考えたり、企てる
8.何もする気にならず、やっても仕事が手につかない
9.考えが進まない、まとまらない
10.動作が鈍く、体が思うように動かせない
11.眠りが浅く、早朝(夜半)に目覚めることが多い
12.朝方最も気分が悪い
13.疲れやすい
14.頭が重い
15.食欲がない
16.性的欲求が衰える


◎まず身体的な症状を改善する
 うつ病の漢方治療では、まず身体的な症状を改善し、肉体的な苦痛から患者さんを解放します。
 身体症状が改善されてくると、その人に備わっている本来の自己調整能力・治癒能力が自然と機能するようになり、生命力が強化されて、精神面の障害も徐々に取り除かれていくことが少なくありません。
 ただし、重症の人は自殺する危険性もあり、西洋薬の抗うつ剤が必要です。このような場合は、抗うつ剤に漢方薬を併用します。
 うつ病治療に使われる漢方薬には、柴胡加竜骨牡蠣湯(実証で不安・焦燥感が強い)や半夏厚朴湯(中間証で強い抑うつ感やのどの違和感)、加味逍遙散(虚証で意欲低下・食欲不振・全身倦怠感)、加味帰脾湯(更年期の女性など)などがあります。

◆うつ病に用いる主な処方◆
証        目安となる症状                  処方名
実証   不安、焦燥感が強い・便秘・不眠        柴胡加竜骨牡蠣湯
中間証  強い抑うつ感・喉の違和感           半夏厚朴湯・柴朴湯
虚証   不安、不眠が強い・頭重・肩こり・動悸     桂枝加竜骨牡蠣湯
虚証   イライラ・不安感・不定愁訴            加味逍遙散・女神散
虚証   不安・不眠・胃腸虚弱・貧血傾向・もの忘れ  加味帰脾湯・温胆湯


てんかん
◎発作的な意識障害を繰り返す
 てんかんは、発作的な意識障害を繰り返す病気です。
 意識障害の程度はいろいろで、全身的な筋肉のけいれんなどを伴う大発作と、一部の筋肉だけ収縮したり、短時間意識喪失する小発作があります。
 てんかん発作がおこる時は、頭痛や腹痛、発汗などの身体症状を伴うことも少なくありません。
 西洋医学的には、脳の一箇所から異常な電気発射がおこり、けいれんがおこることがわかっており、脳波を測ると特有の異常脳波が見られます。
 ただし、何故そうした異常な電気的刺激がおこるのか、はっきりわからないケースが少なくありません。

◎抗けいれん剤に漢方薬を併用
 てんかんの治療は、西洋医学では抗てんかん剤を使います。抗てんかん剤は、脳神経の異常な電気的刺激を抑制するもので、てんかん発作を強力に抑え込みます。
 ただし、抗てんかん剤は一生涯服用し続けなければならず、長く使っていると薬の効果が弱まってくることもあります。
 また、抗てんかん剤の服用を急に中止した時は、てんかん発作が連続しておこったりして、危険な状態におちいる恐れがあります。
 一方、漢方では、病的なてんかんをおこす神経を制御するのではなく、残った正常な神経の成長や活動を助ける治療方針をとります。
 ただし、漢方薬には、西洋薬の抗てんかん剤のように、強力にてんかん発作を抑える薬がありません。ですから、漢方薬を使い始めてすぐにそれまで使っていた抗てんかん剤の服用量を減らしたり、服用を勝手にやめたりするのは危険です。
 てんかんの漢方治療は、専門医の適切な管理・指導下で、経過を定期的にみながら行う必要があります。

◎漢方なら安心して服用できる
 てんかんの漢方治療では、「実証」なら柴胡加竜骨牡蠣湯などが、「中間証」なら柴胡桂枝湯などが用いられます。柴胡桂枝湯は、抗てんかん剤に併用すると抗てんかん剤の服用量を減らすことができます。
 副作用も少なく穏やかに効くため、成長期の児童のてんかん治療などによく用いられます。
 「虚証」の人には、桂枝加竜骨牡蠣湯や小柴胡湯合桂枝加芍薬湯は日本で創案された処方で、小柴胡湯と桂枝加芍薬湯を合わせた内容です(創った先生の名前を冠して「相見処方」とも呼ばれる)。

◆てんかんに用いる主な処方◆
証        目安となる症状                      処方名
実証     便秘傾向・頭痛・頭重・動悸              柴胡加竜骨牡蠣湯
中間証   口中のねばりと苦み・のぼせ・頸や肩のこり     柴胡桂枝湯
中間証   むくみ・みぞおちが硬い・首や肩がこる        桂枝加竜骨牡蠣湯
虚証     動悸・軟便傾向・疲れやすい             小柴胡湯合桂枝加芍薬湯・柴苓湯


不眠症
◎日本人の20%にみられる
 不眠症は、「実際の睡眠時間の長短にかかわらず、朝起きた時に睡眠の不足感が強く、日常生活を送るうえで、身体的・精神的に支障があると本人が判断している状態」と定義されます。
 こうした不眠症は、入眠するまでに時間がかかる「入眠障害型」と、眠りが浅くて中途覚醒や早朝覚醒がおこる「睡眠維持障害型」に大別されます。
 何らかの不眠を訴える人は、日本人の20%に及ぶといわれますが、その多くは「心理的な不眠」(精神生理学的要因による不眠症)です。
 「心理的な不眠」には、医学的に特に問題がない一時的なものと、持続性のものがあります。
 持続性のものは、以前は「神経質性不眠」とも呼ばれたタイプで、多少の入眠障害や睡眠維持障害がみられますが、実際には本人の思い込み的な要素が強い不眠症です。
 本人の主観的な要素が強い不眠症状は、神経症・性格障害などでもおこります。この場合は、精神・身体にわたるさまざまな訴えがあり、不眠はその一部に過ぎません。

不眠症の主なタイプ
@入眠障害⇒就床後入眠までに30分以上かかるもの。不眠で最も多い。
A睡眠維持障害⇒熟眠障害(浅眠と中途覚醒)、早朝覚醒(普段より2時間早く覚醒)。

不眠を訴える病態
1.精神生理学的要因による不眠症(一過性および状況性不眠・持続性不眠)
2・精神疾患に伴う不眠症
3.老人の原発性不眠症
4.薬物とアルコール依存に伴う不眠症
5.器質性脳障害、身体疾患に伴う不眠症
 (脳血管障害、変性疾患、脳炎などに伴う不眠症、甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、長期透析などに伴う不眠症、睡眠時無呼吸(不眠)症候群、睡眠時ミオクローヌス症候群、レストレス・レッグス症候群)
6.睡眠・覚醒スケジュール障害に伴う不眠症(時差ぼけ、交代制勤務、睡眠相遅延症候群、非24時間リズム症候群など)
7.その他

◎老人の不眠症も増えている
 最近は、お年寄り人口の増加に伴って、老人の不眠症も目立つようになりました。
 老人の不眠症は、身体的な老化や仕事からの引退などのよって生体リズムや生活リズムが乱れて不眠症が発生します。このタイプの不眠症は、今後さらに増加するものとみられます。
 精神安定剤の乱用により、昼間の神経の緊張が低下して夜間に不眠症になるケースもあります。昼間ウトウトして昼寝ばかりしていても、夜になるとちょっとした物音で目がさめてしまうのが老人のタイプです。
 生活にメリハリがなくなっていることが原因になっています。
 また、アルコール依存による不眠症、脳や体の病気に伴うもの、時差ボケに伴うものなどさまざまな不眠症がみられます。

◎漢方薬は自然な眠りをもたらす
 西洋薬には、脳の大脳皮質の神経終末に直接作用する薬(睡眠薬)などがあり、不眠症の治療に使っています。
 こうした睡眠薬は、服用するとすぐ眠くなりますが、漢方薬にはそのようなタイプの薬がありません。
 漢方では、不眠症の人は心身のどこかにひずみがおこっているためによく眠れないとみなします。
 そこで、漢方薬でそうした心身のひずみを是正し、本来の自然な眠りを取り戻すことを目指します。
 不眠症の人は、のぼせ・めまい・肩こり・足の冷え・胃腸虚弱・便秘などの症状を併せ持つことが少なくありません。
 漢方では、睡眠薬などのように薬ですぐ眠らせるという方法をとらず、不眠症の周辺にある身体・精神症状を少しずつ治していきます。
 こうした治療により、まず「良く眠れた」という感じが得られるようになり、やがて寝つきの悪さも改善されていきます。

◎黄連解毒湯などを用いる
 「実証」タイプで、不眠のほかに便秘や動悸、イライラなどがあれば柴胡加竜骨牡蠣湯、のぼせや胃部のつかえ感、目の充血・鼻血などがあれば黄連解毒湯などを用います。
 「中間証」で興奮しやすく、イライラするような時は抑肝散加陳皮半夏などを用います。不定愁訴が目立てば加味逍遙散などを用います。
 「虚証」タイプの人で、気力低下や貧血などが目立てば帰脾湯、胸苦しく、途中で目覚めてしまう場合は酸棗仁湯、のぼせ・動悸・イライラなどがあれば桂枝加竜骨牡蠣湯などを用います。

◆不眠症に用いる主な処方チャート◆
主要症状
不眠・寝付きが悪い(入眠障害)・中途覚醒・不安・興奮・イライラ・頭痛・便秘・気力低下など

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-あなたの症状は?-胸苦しい・腹部の動悸・体力虚弱‐酸棗仁湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-あなたの症状は?-不安・のぼせ・イライラ・動悸‐桂枝加竜骨牡蠣湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-あなたの症状は?-気力低下・胃腸虚弱・貧血‐帰脾湯

あなたの体力は?-ない 胃腸も弱い(虚証)-あなたの症状は?-動悸・頭汗・軟便気味・不安感‐柴胡桂枝乾姜湯

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-不定愁訴・イライラ・憂うつ感・冷え‐加味逍遙散 半夏厚朴湯

あなたの体力は?-ふつう(中間証)-興奮・イライラ・怒りっぽい‐抑肝散加陳皮半夏

あなたの体力は?-比較的ある 胃腸も丈夫(実証)-のぼせ・胃のつかえ・充血・不安感‐黄連解毒湯

あなたの体力は?-比較的ある 胃腸も丈夫(実証)-動悸・便秘・イライラ‐柴胡加竜骨牡蠣湯







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