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エイズ
別名は後天性免疫不全症候群
原因 症状
 ヒト免疫不全ウイルス(HIVウイルス)が、おもに血液と精液を媒介にして感染するものです。ふつう、2〜5年ぐらいの潜伏期間を経て発病します。発病すると、病気に対する抵抗力がなくなり、カポジ肉腫という皮膚ガンや、カリニ原虫による肺炎を併発する割合が極めて高くなります。

治療
 世界中で研究が進められていますが、確かな治療法は、いまのところありません。
 当初は、同性愛者同士のセックスによる感染が原因とされ、次いで輸血と血液製剤による感染が、とくに日本では問題になりました。しかし、最近では異性間のセックスによる感染も急激に増え始めました。
 妊婦がエイズに感染した場合には、胎児も母親から直接感染してしまう可能性がたいへん高いのです。

エイズのいろいろQ&A

Q1外見でエイズに感染していることがわかりますか
A エイズに感染しても、症状がでるまでに10年以上かかることもあります。その間は健康そのもので、本人もエイズに感染していると気づかない場合があるのです。したがって、外見だけでエイズに感染したかどうか見分けることは不可能です。きちんと検査を受けてわかるものです。

Q2ピアスや針治療で、感染することがありますか?
Aピアス・針治療・入れ墨などで皮膚に傷をつけるのは、使う器具がきちんと消毒していれば、安全です。このことは、エイズだけに限らず、いろいろな種類の雑菌からの感染を防ぐことでもいえるのです。使う器具がしっかり消毒されているかどうか確かめることを心がけます。

Q3病院でする注射で、感染する危険性はありますか?
A病院で使う注射器のほとんどは、使い捨てのものですから、1度使ったらすぐに捨ててしまうので、感染する危険はありません。ただし、海外へ行って(とくに小さな病院で)注射を受けるようなことになったら、きちんと消毒されているかどうか、たずねてみましょう。

Q4妊娠している母親から体内の赤ちゃんへ感染するのですか?
A母親がエイズ感染者であれば、その胎児が感染する可能性はあります。エイズのウイルスが胎盤を通って、胎児へ感染することを胎内感染といいます。また、出産のときに通る産道内で血液から感染することもあります。感染者で子供を望む人は、医師に相談する必要があります。

Q5母乳のなかにもエイズウイルスは入り込むのですか?
A母乳のなかからエイズウイルスが発見されているので、母子感染のひとつということが明らかになりました。母乳は乳児にとってすばらしい栄養源ですが、母親が感染者ならば、人口ミルクを使うようにしましょう。授乳のときには、器具の消毒に十分気をつけたいものです。

Q6プールや温泉などで感染することがありますか?
Aエイズウイルスは、空気・洗剤・熱・塩素に接触するとすぐに死んでしまう、ひじょうにもろいものです。ですから、日常の生活のなかで触れるもののほとんどは安全です。くしゃみやせき、握手などからだとからだの接触でも感染することはありえません。

Q7キスでの感染はだいじょうぶですか?
Aあいさつ程度のほおやくちびるにするソフト・キスは安全ですが、唾液のなかからもウイルスが発見されているので、ディープ・キスには危険があります。しかし、唾液のなかのウイルスの量はわずかなので、感染する可能性もかなり低いもので、感染はあまりみられないようです。

Q8エイズ検査は、どこで受けられますか?
A全国の保健所や病院で受けられます。検査は仮名で受けられ、個人的なことは聞かれません。費用は約1600円です。場所によって検査日が決まっているので、前もって調べておく必要があります。病院では、実名で受けつけねばならない場合もあります。また、費用も高くなります。


乳房のいろいろな病気
乳首の異常

女性のふっくらとしたからだを象徴する乳房。出産にとっても、大役を果たす機能をもっています。それだけに、ちょっとした異常もみのがさないようにしたいものです。

陥没乳頭と偏平乳頭
 授乳ができるように治す
 乳首が内側にへこんだ状態を陥没乳頭、偏平なものを偏平乳頭といいます。ふだんは別にさしつかえないのですが、出産して授乳するときに困ることになります。このような人は、妊娠中から乳房のマッサージを行います。お風呂に入ったときの肌のやわらかいときに、乳首を引き出すようにすると、しだいに効果があらわれてきます。
 こうした授乳を矯正する方法に、プレスとシードという器具をもちるのものあります。しかし、状態がひどいときは、形成手術が必要ですから、妊娠した時点で医師に相談しておくといいでしょう。

乳首を引き出す入浴法
 皮膚がやわらかくなっているときに、乳首を引き出す。

乳頭亀裂
ひどくなるまえの治療が大切
 乳首になんらかの傷があると、そこに雑菌が入りこみ、乳腺炎になることがあります。亀裂があって痛んだりする場合は、早めに医師の診断を受けてください。

雨森センセイのベスト・アドバイス
 赤ちゃんには母乳がいちばんですが、乳頭に傷ができていたり、形がわるかったりすると母乳を与えることはできません。
 母乳を与えることによる母子のコミュニケーションは、ミルクでは得られません。
 乳首の状態がひどいときは、手術をすることを恐れないでください。

乳房の内部の異常

産褥性乳腺炎
乳頭の傷からの感染を防ぐ

原因 症状
 これは、出産後10〜15日ごろにおこり、一般的に初産婦に多いようです。
 授乳中にできた乳頭の亀裂に、黄色ブドウ球菌が感染することによっておこるものです。
 症状としては、乳房がひじょうに痛み、高い熱が出ます。そのままにしておくと、乳房内に腫瘍ができます。

治療
 早いうちに医師の診断が必要です。抗生物質を多量に投与して、乳汁を吸引します。炎症がつづく間は、乳児に影響をもたらすので、授乳はひかえます。

うっ滞性乳腺炎
乳汁の出がわるいのが原因
原因 症状
 出産から2〜4日したころに、乳汁が乳腺にたまりすぎて乳房がはれ、痛むものです。

治療
 授乳や搾乳でたまった乳汁を出し、冷たい湿布をします。

乳管乳頭腫
乳頭を清潔にすることが予防
原因 症状
 40〜50歳代の出産経験のない女性に比較的多くみられる病気で、乳頭の下の太い乳管に腫瘤ができ、血性の分泌物が出ます。

治療
 良性と悪性の場合があり、良性のときには腫瘤だけを切除します。

乳腺線維腺腫
一番発生しやすい良性腫瘍
原因 症状
 乳房に、コリコリしたピンポン玉ぐらいの腫瘤ができます。さわるとよく動き、痛みはありません。
 良性の腫瘍で、20〜30歳代に多く発生します。
治療
急に大きくなるとき以外、切除の必要はありません。

巨大線維腺腫
大きい腫瘤は良性なので安心
原因 症状
 良性で、球状か葉状の大きな腫瘤が乳房にできます。腫瘤はやわらかく、弾力があります。
手術
手術で腫瘤を摘出します。

乳腺症
ガンとの併発・移行には注意
原因
 卵胞ホルモンと黄体ホルモンのバランスがくずれ、乳房分泌組織が増殖をしておこるのではないかといわれていますが、はっきりとした原因はわかっていません。出産経験がない、月経周期が不規則、無排卵性周期である、などの女性の多く発生します。

症状
 乳房に、形のはっきりしない大小さまざまなしこりができます。月経前になると、乳房がはり、鈍い痛みがあります。また、透明な分泌物や血性の分泌物が乳頭から出ることもあります。
 乳腺症は、ガンと併発している場合が50%、最初は併発していなくてもガンに移行する場合が10パーセントの確率でありますから、乳腺症と診断されたら、そのあと定期的に3〜6ヶ月に1回は、検診を受けます。
治療
 治療は年齢や症状によってちがいます。ただ、痛みが強いときには男性ホルモンや黄体ホルモンの投与を行います。


泌尿器のいろいろな病気
 女性は尿道が短いため、尿路の病気に悩む人が多いのですが、そのほどんどは、清潔にすることで防げるものです。正しい知識を身につけて、病気の予防に役立ててください。
尿路感染症
 尿路とは、その字の通り、尿がつくられ排泄される道筋のことです。
 まず、からだ中をめぐり汚れた血液が腎臓でろ過されて尿がつくられます。つくられた尿は腎臓の中の腎盂に集められ、そこから尿管を経て膀胱に流れ込みます。流れ込んだ尿が膀胱にある程度以上たまると、尿道を経て尿道口より排泄されるのです。
 腎臓は、上腹部の背骨の左右に1個ずつあり、そらまめのような形をしています。それぞれの腎臓と膀胱をつなぐ尿管の長さは約30センチです。
 膀胱は子宮と恥骨の間にあり、個人差はありますが、平均して570ccの尿をためることができます。妊娠したときに排尿の回数がふえるのはこの場所のせいで、ふくらんだ子宮に膀胱が圧迫されるからなのです。
 女性の尿道は男性にくらべて短く、約4センチほどしかありません。そのうえ、尿道口の近くに、膣や肛門といった分泌物を排泄する器官があります。そのため、尿道口から尿道を伝わって最近が入りやすく、膀胱炎や腎盂炎などの尿路感染症をおこしやすい状態にあります。
 局部の清潔が徹底しない子供には、とくにおこりやすい病気なので、家族の気配りが必要です。また、思春期以降は、不潔なセックスなどが原因で尿路感染症をおこすことがあります。
 尿路感染症をおこすおもな菌は、大腸菌・連鎖球菌・ブドウ球菌などです。

膀胱炎
慢性化しないうちに治療する
原因 症状
 膀胱炎とは、尿道口から大腸菌などが入り、これが膀胱に至って広がり、膀胱に炎症をおこすことをいいます。
 排尿のときに頭の芯まで走るような痛みを感じたり、排尿のあともまたすぐトイレにいきたくなるような残尿感があります。
 また、下腹部の痛みがあり、血尿が出たりします。
 命にかかわる病気ではありませんが、ほうっておくと慢性になり、たびたび発病することになります。
 おりものが多いときは、膣から尿道口へ細菌が入り込みやすくなりますから、膣に炎症を起こしている人は、必ず医師にかかり治療してもらいましょう。
 また、セックスのあとなどは細菌が尿道口から入りやすくなっていますから、男性側の手や性器なども清潔にするようにします。
 それから、排尿をこらえすぎるのもよくありません。尿意を感じたら、がまんせずにトイレへ行くようにしないと、ますますひどくなってしまいます。

治療
 検査で原因となる細菌は何かを見つけ出し、その細菌にきく抗生物質を投与します。必ず完全に細菌がいなくなるまで治療をつづけます。最低でも、1週間はみておきましょう。

・アドバイス
 泌尿器の病気は、場所が場所だけに異常があっても誰にも相談できず、ひとりで悩んでいる人が多いようです。その結果、病気がひどくなったり慢性化したりしてしまいます。
 そうなるまえに、なるべく早く医師の診断を受けることです。痛みやかゆみをがまんせず、適切な処置ですっきりと治しましょう。

尿道炎
膀胱炎を併発するときもある
原因
 尿道炎の原因は、淋菌やトリコモナスによるものが多いようですが、最近ではこれら以外の病原菌で、とくにクラミジア・トラクマチスによるものが多いといわれています。
症状
 排尿時にするどい痛みがあり、血尿が出ます。細菌が膀胱に侵入すると膀胱炎にもなりやすいので、早めの治療が必要です。

治療
 原因となっている菌に効果のある抗生物質を投与します。

腎盂炎
背中やわき腹に痛みが生じる
原因 症状
 炎症が膀胱から上に昇ってきて、腎臓の腎盂にまで広がった症状をいいます。
 急性の腎盂炎にかかると、39度以上の高熱が出てだるくなり、それにともなって血尿も出るようになります。背中や腰、わき腹などが痛みます。じっとしていられないぐらい痛むようでしたら、入院して治療する必要があります。

治療
 原因となっている菌に効果のある抗生物質の投与を行います。

そのほかの泌尿器の異常
尿失禁
くしゃみをしただけで尿がもれる
原因 症状
 膀胱は一定量の尿がためられるようにできていますが、膀胱括約筋が弱くなったりして、少量の尿をもらしてしまうことを尿失禁といいます。
 また、女性に多いストレス性の尿失禁もあり、せき、くしゃみ、または大きい声で笑ったりしたとき、重いものを持ち上げたり、走ったりしたときなど腹圧がかかっただけで尿のもれることがあります。これをストレス・インコンチネンといいます。
 原因は、女性の尿道が男性の尿道よりはるかに短いため、もともともらしやすいこと、さらに妊娠・出産・または老化のために膀胱括約筋が弱くなることがあげられます。
治療
 こうした症状は、骨盤内の筋肉の収縮を強くする体操を行うだけである程度緩和されますが、ひどい場合は外科的手術が必要になります。


女性特有のいろいろなガン
 女性のからだは、子供を産み育てる機能をもっているため、男性にくらべてとても複雑な構造になっています。とくに、性器と乳房は複雑になったぶん、異常がおこりやすいのです。
子宮と卵巣に発生するガン
子宮頚ガン
自覚症状がないので検診を
原因 症状
 子宮ガンは、発生場所によって子宮頸ガンと子宮体ガンに分けられます。とくに子宮頸ガンは発生率が高く、全体の90%といわれています。
 子宮頸ガンができる場所は、子宮の入口の部分にあたります。ガンはこの部分にある偏平上皮から発生します。原因はまだわかっていませんが、間接的に関係のありそうなものをあげてみると、セックス・妊娠・分娩などによる刺激、多産、包茎の夫をもつ人、初めての性交の年齢が低い人、多数のセックスパートナーをもっている人、ホルモンの分泌の異常、梅毒、炎症などが、ガンを誘発するといわれています。
 また、発生する年代は、40代・30代・50代・60代の順になっています。
 症状がかなり進むまで、自覚症状はありません。
治療
 進行の度合いによって治療法は違います。
 初期のものならほぼ治すことができますが、子宮頸ガンは自覚症状がほどんどないので、早期発見のポイントは定期健診しかありません。少なくとも年1回は検診をうけましょう。

子宮体ガン
出産未経験の女性に多い
原因 症状
 子宮体ガンは発生率は日本では比較的少なく、全体の10%です。しかし、近年は生活様式が欧米化してきたせいか、子宮体ガンも増えつつあります。
 発生しやすい年代は、50〜60歳代に多く、閉経後の人に多くみられます。発生の原因はわかっていませんが、卵胞ホルモンの過剰が影響するといわれています。子宮体ガンは、子宮内膜のポリープや子宮筋腫、卵巣腫瘍と合併することもあるといわれています。子宮頸ガンが経産婦に多いのにくらべ、子宮体ガンは出産経験のない女性に多いようです。
 体質的にかかりやすい人は、太っている人、高血圧の人、糖尿病の人などがあげられます。
 症状には血性のおりものや不正出血があります。

治療
進行の度合いによります。原則として、子宮の全摘除を行います。

絨毛ガン
死亡率は低下してきている
原因
 原因は、まだはっきりとはわかっていません。
 胎児の成分である絨毛が異常に増殖する悪性の腫瘍です。妊婦や流産のあとに発生する事が多く、とくに胞状奇胎という異常妊娠のあとでは1〜3%という確率で発生します。

症状
 分娩や流産のあとに不正出血がつづき、血のまじったおりものが増えます。
 腫瘍細胞は血管を通して転移し、肺に転移すればせき・かっ血・胸痛・脳に転移すれば頭痛・おう吐・膣や外陰部に転移すれば強い出血をおこします。

治療
 強力な化学療法を行った後、子宮を全摘出します。そのあとも化学療法をつづけます。

卵巣ガン
症状もなく転移が早い
原因
 卵巣ガンの発生する年代は幅が広く、少女から高年齢にまでおよびます。
 また卵巣ガンは未婚の女性や出産の経験のない人におこりやすいともいわれています。食べ物では、肉料理を好む人に多いともいわれています。一般的にみて、豊かな国の女性に多く、日本でも10万人に2から3人ぐらいの割合でかかっています。

症状
 自覚症状がまったくないので、早期発見は困難です。
 転移するのが早く、卵管・膣・子宮へと周囲に広がります。

治療
 両側の卵巣の摘出、あわせて化学治療を行います。

外陰と膣に発生するガン
外陰ガン
外陰の病気から発生しやすい

原因 症状
 原因は不明で、高年齢者に多く発生します。ベーチェット病・外陰萎縮症から発病することもあります。
 初期には、外陰部の小さなしこりのほかにこれといった自覚症状はありません。症状が進むと、しこりが大きくなり、リンパ腺がはれてきます。

治療
 程度によって、小範囲の外陰摘出か、そけい部のリンパ腺も含めた広い範囲の外陰を摘出します。

膣ガン
発生率はひじょうに低い
原因 症状
 高年齢の経産婦に発生するガンです。これも初期症状はなく、進行するにつれてセックスのあとに出血したり、においのあるおりものが増えたりします。また、排尿障害や血のまじったおりものもみられるようになります。

治療
 ガンの発生した場所によって、膣口の付近なら外陰の摘出、膣の上部なら子宮の全摘出を行います。

乳房に発生するガン
乳ガン
自分で早期発見できる
原因 症状
 最近乳がんの死亡率が上昇しているという傾向があります。原因はわかりませんが、統計的には次のような人がなりやすいといわれています。
1未婚者
2出産経験のない人
3母乳を与えなかった人
4高齢出産の人

 しかし、これはあくまでも統計的なことで、出産回数も多く、母乳で育てたにもかかわらず、乳ガンにかかる人もいます。
 やはり豊かな国に多く、脂肪分を多くとることが発生率に関係があるといわれています。
 診断のめやすはしこりです。皮膚のすぐ裏側に、コリコリしたでこぼこのしこりができます。自己診断の方法もありますから、自分で乳房に触れてみて発見することもあります。
 乳房は女性の命です。乳がんの診断は手軽にできますから、入浴後など定期的に、イラストのような方法でさわってみてください。
 しこりをみつけたら、どんなに小さいものでも、すぐに医師に診断してもらいましょう。乳がんの専門医は婦人科ではなく、外科です。

治療
 乳房の切断と、大胸筋やその付近の組織・脂肪・リンパ節の切除を行います。最近では、なるべく切除する部分を小さくする手術も行われるようになりました。

乳がんはこうしてみつける
@鏡のまえでうでを上げて、乳房を観察する
A両手を腰に置いて、乳房を観察する
Bあおむけに寝て、チェックする乳房側のうでを上げて、反対側の手の指をそろえて乳房の外側を上から下へと、しこりがないかさわってみる
Cうでを下げて、下から上へと同じようにさわってみる
Dわきの下をさわって、しこりがないかチェックする

<観察するポイント>
・左右の乳頭の位置がずれていないか
・皮ふの色が変わっていたり、湿疹などがあるか
・乳房が陥没・変形していないか
・乳房にくぼんでいるところがあるか


こころが原因になるいろいろな病気
 こころに深い傷を負ったり、深く思い悩んだりすると、からだにも異常が出てきます。そうなったときに、からだの症状にばかり気をとられず、原因となったこころの問題に目を向けることが大切です。

心身症とは、心理的・精神的な原因からおこるからだの病気の総称です。
 人間のこころとからだは密接に関連しあっていますから、精神的なストレスを長い間受け続けたり、あまりにも深く思い悩みすぎたりすると、からだのほうも調子がくるってしまうのです。からだのどこがどのようにわるくなるかは、人によってさまざまですが、あらわれた症状に対していくら治療を行っても、原因となった心理的な要因が解決しないかぎり完治することはありません。

原因 症状
 一般に、拒食症とも呼ばれ10〜20代の女性に多発している病気です。
 原因として、まずあげられるものは太ることへの強い恐怖心です。太っていることはわるいことと決めつけ、ダイエットをするうちに、自分のかただについている、ほんの少しの脂肪もゆるせなくなります。このため、身長や体質に見合った体重以下になっても無理なダイエットをつづけ、ついには食べ物を受けつけなくなってしまいます。
 そうなってしまうまでにも、必要な栄養を十分にとりませんから、からだが衰弱し、下痢や便秘をくりかえし、月経も止まってしまいます。
 また、大人になりたくないという気持ちや、家族、とくに母親への拒絶心から、女らしい丸みをおびた体つきになることを恐れ、この病気になることもあります。
 太っていることをわるいことと思いこむ風潮からは、太った自分はみじめだから、それを慰めるために食べてまた太るという悪循環をくりかえす、過食症という病気もおこります。これは、心臓病や高血圧、動脈硬化、糖尿病、腎臓病などの原因にもなります。
 最近では、大量に食べて無理に吐くことをくりかえし、理想の体重をキープしようとする摂食障害も問題となっています。これは、最初のうちは太りすぎややせすぎといった異常が認められないため、まわりの人もなかなかきづきません。しかし、そのうち栄養不良から顔色がわるくなり、拒食症へと移行していくことも多いといわれています。
治療
 本人に自覚のないことが多いので、自分の状態を正しく理解させることが、治療の第一歩です。精神科の医師やケースワーカーに相談し、家族が協力して、原因となった悩みや太ることへの偏見をあらためます。
 食事の必要性を理解させ、少しずつ食事量を増やしていきます。

過呼吸症候群
若い女性に多くみられる
原因 症状
 不安がひじょうに強いときや興奮したときなどに、速く、深い呼吸をこりかえすことから、肺や血中の二酸化炭素が排泄されすぎるのが原因です。口のまわりや手の指先のマヒ・けいれん、めまいなどがおこり、息ができなくなるほど心臓がドキドキします。

治療
 あせって速く呼吸をしようとするとますますひどくなりますから、まずは落ち着いて、袋をかぶるか両手で口と鼻をおおうなどして、数分間呼吸をします。医師の指導のもとに、特殊な気体を吸入させる方法もあります。

思春期心身症
悩みを解決することが治療
原因 症状
 思春期はこころもからだも不安定になり、とくにこころは敏感になってバランスを失いやすいものです。
 この時期に、悩みやストレスが原因になっておこる病気を総称して思春期心身症と呼びます。
 先にあげた神経性食欲不振症や過呼吸症候群のほか、胃液が胃や十二指腸の壁をとかしてしまう胃・十二指腸潰瘍や、便秘と激しい下痢をくりかえす過敏性大腸症候群、べつに心臓がわるいわけでなないのに心臓病とよく似た発作のおこる心臓神経症などが、そのおもなものです。
治療
 なるべく早くに、原因となった不安や悩みをとりのぞくことです。そのうえで症状に合せた治療を行います。病院によっては、思春期の女性を専門に診察してくれる「思春期外来」を設けているところもあります。症状に思いあたることがあれば、早めに医師やケースワーカーに相談してください。

そのほかのこころが原因になる病気
自律神経失調症
ストレス解消が予防策になる
原因 症状
 内臓や分泌腺などのはたらきをつかさどる自律神経が不安定になり、頭痛・めまい・息切れ・動悸・胸痛・手足の冷えやしびれ・汗の出方の異常・不眠・疲労感・便秘・下痢・食欲不振など、さまざまな症状がおこります。
 女性におこる確率は男性の倍で、ホルモンのバランスが不安定になる思春期と更年期に発病することが多い病気です。
 また、こころに強いショックを受けたり、ストレスをうけつづけたりすることでおこることもあります。
治療
 まず、症状の出ている内臓や器官にわるいところがあるわけでないことを理解し、どんな病気なのか、納得がいくまで医師と話し合います。
 そのうえで、自律訓練法や暗示療法、催眠療法などにより、こころとからだをコントロールする方法を身につけていきます。また、スポーツや趣味でストレスを解消し、規則正しい生活を送ることも、自律神経の安定に効果があります。

神経症
小さなことにきにしすぎないで!
原因 症状
 神経症は、心身症と同じく、こころに原因があってからだにいろいろな症状が出る病気です。ただし、検査をしてもからだには異常のないことが多いのが特徴です。
 不安を感じるあまりに動悸や呼吸困難・ふるえ・のぼせ・手足の硬直といった症状の出る不安神経症や、何かひとつのもの、たとえば汚れがとにかく怖くなり、人のさわったものや電車のつり革を直接さわることができなくなる恐怖症などがあります。
 また、自分でもばかばかしいと思いながら、まるで人から脅迫されているかのように、何かひとつのことにこだわってしまう強迫神経症というのもあります。
 これらは、もともと神経質で完全主義の気がある人がなりやすく、まわりのちょっとした変化をきっかけにおこることが多いようです。

治療
 催眠・暗示・説得・訓練といった精神療法を、状態に合わせて行います。

※こころの病気の原因は?
仮面うつ病
更年期を迎えたころが多い
原因 症状
 うつ病がもととなって内蔵のはたらきが低下し、全身がだるい・食欲がない・眠れない・頭が重い・肩がこる・胃腸障害・動悸などの症状があらわれます。
 20歳ごろの発病が多いのですが、女性の場合は更年期のころにも多くあらわれます。うつ病の原因は、まだ解明されていません。

治療
 抗うつ剤の投与で治すことができます。思いあたることがあれば、悩まず精神科の医師に相談してみましょう。

更年期のいろいろな障害
 むかしは、更年期というと人生の終わりに近かったのですが、寿命がのびたことでライフ・サイクルも変化してきます。まだまだ人生の半ば、気に病まずに楽しくのりきりましょう。
 
更年期障害はこうしておこる
40歳からのからだの変化
 女性のからだは、平均して45歳ぐらいから卵巣のホルモン生産能力が低くなっていき、やがて停止して閉経します。その過程でホルモンのバランスが乱れ、月経が不順になり、それにともなって、からだのあちこちにいろいろな障害が出てきます。
 この障害を、更年期障害といいます。
 ただ、月経が終わるころにからだやこころに不調があると、すぐ更年期障害と結びつける人がいますが、それは、あやまりです。気になる症状があるならば、早めに受診を受けましょう。

更年期にも個人差がある
 更年期障害には個人差もありますが、なんの症状もないという人もたまにいるのです。
 また、その逆に長い時期を更年期障害に悩まされる人もいます。
 このように個人差が大きいのは、遺伝や体質もありますが、人によって生活の条件が違うからです。栄養状態の格差や運動量のちたい、また、家のなかにずっといる人、仕事や趣味などで外に出ることが多い人でも、ちがってきます。
 更年期の時期にも個人差があり、一般的に初潮の遅かった人や、月経が不純だったという人は更年期に入るのが早いようです。
 平均的にいうと、閉経は48〜52歳ぐらいの間です。そのまえに卵巣ホルモン、黄体ホルモン、下垂体からのホルモンのバランスが乱れ、月経が不調になってきます。
 閉経するまでに月経の周期が10日間になったり2ヶ月もこなかったりします。

更年期障害の症状と対策
どんな症状が出る?
 更年期の障害には、おもに次のようなものがあります。
1 微熱がある
 これはよく、ほてるという表現でいわれている症状で、急に暑く感じたりすることをいいます。
2 寒気がする
 その逆に、急に手足が冷えてきたり、背中がぞくぞくしてきたりする状態をいいます。
3 のぼせる
 ほてるのとよく似ていますが、この場合は顔だけが紅潮して、首筋から汗が出てきます。
4 心悸亢進
 これも本当に心臓が悪いわけではないのに、動機がするように感じられることです。
5 頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・気分の不安定など
 これらの症状も病気とかかわらず出てきます。
6 肩こり・頭痛・筋肉痛・関節痛
7 食欲不振・おう吐感・腹部膨張感・下痢・便秘といった消化器系統の不快感
8 しびれ・知覚過敏・掻痒感といった知覚神経系統の異常感
9 頻尿・残尿感・尿漏れなどの泌尿器関係の症状
 ただ、これらの症状がすべて一緒に出るわけではなく、人によって2〜3の症状が同時に出たり、かわるがわるあらわれたりします。
 また、病人が訴える苦痛には、からだにわるいところがあって訴えるのと、ひとつもわるいところがないのに訴える苦痛があります。更年期障害は、この後者にあたる場合が多く、検査をしても異常のないことが多いようです。

こんな人は強く症状が出やすい
 一般に、依存症の強い人、情緒が不安定な人、内向的な人は障害がひどくなるといわれています。
 これは、更年期障害の原因がからだの機能によるものだけでなく、若さが失われること、これから老いていくことへの不安や恐れなど、精神的なものからおこることも多いからです。ですからいつも身のまわりのことにしか関心のない人や、自分中心に物事を考えてしまう人は、必要以上に症状について悩み、障害を重く感じてしまうようです。
 また、もともと自律神経の機能が不安定な人は、症状が重くなりがちです。

・アドバイス
 更年期の障害は、気の持ち方ひとつで重くも軽くもなります。症状がひどいからといって気にしすぎると、ますます重くなってしまい、それをまた気にするというふうに、悪循環になってしまいます。
 目先の痛みや悩みにとらわれず、物事のよいほうの面をみて明るくすごしましょう。

更年期を楽にのりきるには
 日常生活に支障をきたすほど症状が重い場合には、医師の指導のもとに精神安定剤やホルモン剤を用います。
 その場合でも、更年期障害は誰にでもおこる現象なのだから、気にしすぎるのはよくないと考えてください。
 医師にかかるほでではないのなら、自分だけが苦しいと思わず、障害が出てくることを、更年期への理解を深めたうえで素直に受け止めようとすれば、さほど気にならず通りすぎるものです。
 自分はもう女でなくなるという意識を強く持ちすぎるのも、更年期障害を重くする原因のひとつです。そして、そういう節目を深く考えすぎることが「うつ」になってあらわれるのです。
 しかし、閉経してから貧血がなくなって元気になった人もいます。旅行に行くのにも月経を気にしなくてもいいという考え方もそのひとつで、人生が終わったわけではないのです。更年期をはじめからたいへんなことと考えないことも大切です。
 いまや世の中はカルチャーブームです。いままでやらなかったことができると、張り切っている人もいます。
 のぼせもめまいも、趣味に夢中になっているときはあまりおこらないものです。
 また、いままでのように避妊を意識しなくても、セックスをすることができます。こうした考え方しだいでは、たいした障害もなくすごすこともできるのです。

※更年期をのりきるコツ※
くよくよと気にしないようにすること
趣味をもつこと
スポーツしたり友人とあそんだりして楽しくすごす
更年期障害だとひらきなおる

髪の毛の傷みフケ症 気になる悩みにこたえます

しつもん 髪の毛にツヤがなく、パサパサしています。手にとってみると枝毛もあります。サラサラヘアにする方法はありますか?
 上質なトリートメント剤を使って髪の傷みをフォローするようにしましょう。ただし、いったん枝毛になった部分はもとにはもどりませんから、その部分を切ってしまうしかありません。
 髪の毛をそれ以上傷めないために、つぎのことに注意してください。
@シャンプーのときは、ごしごし髪をこすりあわせずに、やさしくもみこむように洗う。
A髪をふくときも、まず、タオルで包み込んで上からパタパタと手で軽くたたくようにして、水気を取る
Bドライヤーを使って乾かすときは、髪の根元から乾かすようにして、毛先は自然乾燥させる。髪が完全に乾くまでドライヤーはかけず、しめり毛が少し残っているところでやめておくこと
Cブラッシングは、頭のてっぺんから一気にときおろすのではなく、毛先から徐々に上へととかしていく
 最近では、市販のブロー剤の種類がたくさんあります。これらをじょうずに使って髪を傷みから守るようにしましょう。

しつもん 頭がかゆくて、いくら洗ってもフケが出ます。どうしたらフケがでなくなりますか?
 フケの出にくくなる性質をもった、ジンクピリチオンや硫黄などが配合された、フケ取りシャンプーでこまめに洗髪することです。
 また、頭皮のマッサージや毛髪のブラッシングなどもていねいに行います。ただしその際、ブラシをこすりつけたり、爪を立ててかいたりしないことです。
 原因が栄養の低下、または慢性の病気の場合は、医師の治療を受けてください。
 そのほかの原因として、遺伝的な体質や心理的ストレスが考えられ、ふだんの手入れ不足もフケ症の原因です。


わきが・口臭 気になる悩みにこたえます

わきがを防ぐには
市販の制汗剤をかけて、臭いをおさえる
毎日入浴してわきの下をよく洗う

しつもん わきの下の臭いが気になります。とくに夏場はひどく、ゆううつです。治療法はありますか?
 わきの下には、粘り気のある汗を分泌するアポクリン腺が多くあります。アポクリン腺の分泌がひじょうに盛んだと、皮膚についている細菌が作用して異臭を発します。
 これが、わきがといわれるものです。
 次のことを試してみてください。
@わきの下の毛をこまめに剃る
A毎日入浴して、薬用石けんでわきの下をよく洗う
B通気性のよい服を着る
C外出時には制汗剤を塗る
 それでも気になる場合は、わきの下の毛の生えている部分を手術で切除する方法があります。以前は、アポクリン腺をひとつひとつ電気分解によって破壊する方法がとられていましたが、再発することがわかってきたので、切除する方法がとられるようになりました。手術は2週間ぐらいの入院が必要です。

しつもん 私が話しかけると横を向いてしまう人がいるので、口臭があるようです。治療法を教えてください。
 毎日きちんと歯をみがいて、においのでるようなものを食べたおぼえもないとすれば、次のようなことが原因になって口臭がおこっていると考えられます。
@虫歯・歯肉炎・歯槽膿漏など
A蓄膿症・慢性咽頭炎・慢性鼻炎など
B気管・肺などの呼吸器の病気
C食道・胃などの消化器の病気
 こうした原因でおこる口臭は、その病気を治療すればなおります。
 口臭を防ぐガムやキャンディーが発売されていますが、ふだんから常食していると口臭をとるのに効果のある植物があります。
 サンショウの葉・実・しその葉・しその実・みかん・レモンなどそれぞれ調理法を考えて使用するといいでしょう。


愛あるふたりの豊かなセックス・ライフ
愛しあうふたりのためのセックス
 成熟した男女が、愛している人と一緒にいたいと願い、愛の行為としてセックスをすることは、人間としてごく自然な姿です。ただ、知っておかなければならないこともたくさんあります。

ラブ・アンド・シンパシー
はじめてのセックス
 女性の性に対する意識は、年ごとに変わり、むかしにくらべればとてもオープンになり、初体験の年齢は下がっていく一方です。
 つまり、ふたりが深く愛しあっていれば、未婚、既婚を問わずセックスがあってもいいという傾向が強くなってきているのです。
 ここでだいじなことは、はじめてのセックスがとうであったかが、それからのセックスライフにとても大きな影響をおよぼすということです。また、女性にとって未婚の妊娠という、現実の肉体的・精神的な打撃がともなうことを認識しておかなければなりません。
 はじめてのセックスの動悸として
●愛しあっていたから 48%
●相手のことを好きだから 41%
●相手の強引さに負けて 24%
このようなデータがあります。
 女性があまりセックスを望んでないのに、しかたなくというような場合は痛みも強くなりがちで、その後のセックスへの恐怖や嫌悪感の原因になります。
 女性がセックスに対する不安や苦痛をのりこえ、いいイメージをもつためには、愛し合っている者同士が、お互いを思いやりながら行うということが大切です。
 はじめてのセックスで妊娠を望まないときには、避妊の知識を十分に知っておかないと、女性は精神的なダメージを必ず受けることになります。言い出しにくいかもしれませんが、避けて通らずに、必ずパートナーと話し合っておかなければなりません。

セックスはからだのコミュニケーション
 セックスの経験が浅いときは、相手のからだのことを知り、お互いの好みや感じ方をよく知り合うようにすれば、より豊かなセックス・ライフになるでしょう。
 男女の性のしくみのちがいや、お互いの性感帯を知り、いろいろ工夫することによって、快感やバリエーションを楽しむことができるのです。

・アドバイス
 セックスの際の感じ方や、そこに至るまでの気持ちの高まり方はどは、それこそ人によって千差万別です。よく雑誌などでセックスについての特集が組まれ、こういうときにはこうする、などと決めつけて書かれてあります。それらをうのみにせず、相手がどうしてほしがっているか、自分はどうしたいのか確認しあうことです。

思いやりと自分の感じ方を大切に
 愛しあっているふたりの行為としてセックスがあれば、相手への思いやりやいたわりが自然にあるものですが、馴れ合いになるに従って、自分勝手な欲求やおざなりな態度で平気になってくることがあります。セックスへの考え方や感じ方は、経験や年齢などさまざまな要因で変わるものです。
 性的な快感を得るには、自分の感じ方を素直に認め、お互いにどんなふうに感じているのか確かめ合うことも大切です。そのためには、おもしろ半分、ひやかし半分のマスコミ情報にまどわされずに、セックスのしくみについて、冷静にからだの生理反応がどうなっているのかを分析して、知識を得ておくこともだいじなことです。
 

男女の性のしくみを知っておく
男性は女性のことがよくわからないといい、女性は男性のことがわからないといいます。からだの構造がちがうように、そこから派生する欲求も違ってきます。わからないのはそのせいなのです。
 
性欲と性衝動・男女のちがい
性欲には男女差がある
 男が女の存在を意識し、女が男の存在を意識して、互いにそのからだに触れたいと願うのが性欲の始まりです。
 しかし、男の性欲と女の性欲には少しちがいがありますし、また個人差もあります。
 男性は生まれながらにして攻撃的、かつ狩猟的な本能をもっています。それが青年期になるともっとも活発になり、知らない女性を見ても欲情を抱くことがあります。それは男性の肉体的な現象です。つまり、精子がある一定量以上になると勃起するというからだの変化があり、こころがそうさせるわけではないのです。
 ところが、女性の場合は精神的なものから派生するのがふつうです。憧れとか、夢のように男性をこころに描いても、肉体的な衝動はもたないものです。
 しかし、それはセックスの経験をもったときからしだいに変わっていきます。
 女性が性にめざめるのは男性にからだを愛撫されてかれということが多く、それからの性欲は人それぞれで、強い人も弱い人もいます。それに、女性は子供を産むという動物本来の使命感もあって性欲が生まれるのです。
 しかし、男性の性欲はこころで支配されている部分もあり、ストレスがたまっていたり、精神的な悩みがあると性欲は弱くなってしまいます。
 こうした微妙な生理をよく理解して、男女それぞれの性欲を思いやりとやさしさで包み込むことが望ましいことです。

性衝動にも男女差がある
性の衝動は男女を問わずあるものです。性欲のあらわれ方は、男性が急激なのに対し、女性はゆるやかで、からだを愛撫されてからすこしずつ性の衝動が高まっていきます。
 また、男性は女性の裸体の写真を見ただけでも刺激を受け、性衝動がおきますが、女性はそういうことはないとされています。
 男性の性の興奮が、射精で頂点に達してあとは下降するのに対し、女性はオーガズムに達したあともゆるやかなカーブで性欲が落ちていき、急激には下降しないのが特徴です。

男性性器のしくみはどんなの?
勃起はセックスの第一条件
 男性の象徴のペニスは、ふだんはスポンジのようにやわらかい海綿体の組織で、肉体的・精神的刺激を受けると性的に興奮して、太く長く硬直し前方上方に突き出ます。これを勃起といい、女性の膣内に挿入できるようになるための現象です。
 ペニスのなかには尿道があり、セックスのときの精液の通り道と排尿のふたつの役目がありますが、セックス中に膣のなかに尿を排出することはありません。
 また、ペニスの根元下には睾丸があり、陰嚢という薄くてしわの多い伸縮性のある皮膚に包まれています。
 男性の勃起はたいへんにデリケートなもので、性欲も個人差があるのです。

射精はオーガズムである
 セックスなどで性的興奮が頂点に達したとき、男性は精液をペニスから体外へ射出します。これを射精といいます。この精液は淡い灰色で青くさい独特のにおいがあり、射精直後はねばりけのある濃い液体で、少し時間がたつと水のような状態になります。
 1回に射精する量は約2〜3ccで、3億ほどの精子が含まれ、セックスで女性の膣内に入って、卵子と受精すると妊娠します。

・アドバイス女性の場合は、興奮の度合いやオーガズムの瞬間などが、男性からはっきりとみととれるものではありません。そのうえ、恥ずかしいとか、相手に変に思われるのでは、といった気持ちから何も要求せず、男性本位のセックスになりがちです。ふたりがともに満足を得るために、勇気をだしてどうしてほしいかを伝えましょう。

男女の性反応の移り変わり
女性の性反応
 興奮気
からだの全体の血管が充血し、乳首が大きくなる。性器の反応は、クリトリスが肥大し、膣壁から分泌物が出て、膣内はペニスを受け入れる準備をする
 上昇期
興奮気から性的刺激が高まると、性器の充血は最高に達し、膣口が収縮して「オーガズム帯」が形成。子宮は上昇し、膣内も奥のほうが広がっていく。
 オーガズム期
上昇期で形成されたオーガズム帯や子宮が0.8秒ごとに収縮する。呼吸や脈拍も最高に達し、血圧も上昇する。女性はオーガズムを何度でもくり返すことが可能
 消退期
オーガズムを終えると、からだの生理的変化がゆっくりともとの状態にもどっていく。クリトリスもオーガズム帯も5〜10秒で急速にもとどおりになる


男性の性反応
 興奮期
性的刺激を受けると多量の血液がペニスに流れ、全体が大きくなる勃起現象がおこる。この状態は射精まで保たれるが、年齢や健康状態によって個人差がある
 上昇期
ペニスの充血が最高に達し、最も大きくなる。クーパー腺から分泌液が分泌される。このとき、副睾丸から精子が送られ、射精の準備体勢が整っている
 オーガズム期
尿道周辺の筋肉がすばやく収縮し、その力によって精液がペニスから射精される。オーガズム直後は、無反応になり、このときは、勃起現象も射精もみられない
 消退期
射精すると急速にからだがもとにもどる。勃起していたペニスは、2段階でゆるやかに平常時の大きさになる。次に勃起するまでの時間には、個人差がある

性感帯は人それぞれ
 からだへの性的刺激で心地よい快感を敏感にかんじやすいところを性感帯といっていますが、人それぞれにちがうものですから、パートナーと触れ合い、たずねながらみつけ出していきましょう。
 刺激の方法もいろいろありますから、キスをしたり、もんだりさすったり、軽くかんだりつまんだり、あるいは息を吹きかけるなど、からだの部位によって変化をつけて愛撫して、より充実したセックスを楽しみましょう。

男女の性感帯を知っておく

まぶた 髪 耳 首すじ 乳房 乳首 わき腹 おしり おへそ 外陰部 太ももの内側 ひざの裏側 足の指 足の表面


耳 口 首すじ 乳首 ペニス 手のひら 陰嚢 太ももの内側 ひざの裏側 足の表面


セックスをより楽しむために
 お互いへの愛情表現にはいろいろな形があり、決まりごとがあるわけではありません。セックスに至るまでのプロセスも含めて、ふたりにフィットする表現をみつけてください。

愛と性のクミュニケーション
ペッティングで愛を高める
 お互いのからだの気持ちのよいところを刺激して、愛撫することをペッティングといいます。
 男性が女性に行い、女性がそれに答えて反応を示し、男性がその反応を楽しみ興奮を増すパターンが一般的ですが、女性は羞恥心から消極的になりがちです。できるだけ素直に相手にこうしてほしいと伝えるとよいでしょう。
キスという愛情表現もいろいろ
 愛情表現のキスとして、唇と唇を重ねるソフトキス、舌を相手の口の中にいれてからませ合ったりするディープキスなどがあります。
 唇でからだの各部を愛撫することも、快感となります。唇と舌を使った性器への愛撫をオーラスセックスといいます。
フェラチオとカリニングス
 女性が男性のペニスを口で愛撫することをフェラチオといい、男性が女性の性器を舌や唇で愛撫することをカニリングスといいます。
セックスの性運動とは?
 セックスのプロセスは、ふたりのこころとからだがひとつになって、お互いへの刺激から絶頂感へとたどりつく、肉体のコミュニケーションです。性的刺激を与えたい、受け合っていくふたりのフィット感があってこそのセックスであり、一方的なものでは決してないのです。
 性運動とは、男女の性器が結合して、女性の膣が十分にうるおってから、男性がピストン運動をして、一体感や接触感を得ようというものです。このピストン運動はいろいろな動きがあり、前後、強弱、回転、速い遅いをとりまぜることもあり、男性の動きに従って、女性もまた応えるように動くことが大切です。
 そして、セックスのときにとる姿勢を体位といっています。
 どんな体位をとるかは、ふたりの体格、好み、経験などで、そのときどきに応じて最良の形で行えばいいことです。

守りたいふたりのエチケット
まず、清潔をこころがけたい
 なりゆき上、ふたりのこころの高ぶりをおさえ切れずに、ということがあったにしても、デリケートなこころが支配するセックスは、不潔なからだのにおいや視覚から、興ざめということがないともかぎりません。男女ともに全身を洗ってから女性は性器をていねいに洗い、男性はペニスの恥垢が残らないよう、亀頭と包皮の間もよく洗ってもらいましょう。

強要しないことが楽しむコツ
 体調がわるいときや、気分がその気になれないというときには、一方的に強引さがあっては、しこりが残ります。また、相手がいやがる愛撫や体位を無理やり強要することは、ふたりで楽しむセックスライフを味気なくするものです。
 相手への思いやりこそが快適なセックスのマナーといえます。

禁句に気をつけよう
 相手のからだのことをけなすことは禁句です。お互いの性感を高めるためにささやく言葉や、思わず出てしまう声だけで、セックスを終えましょう。
 禁句のたとえは、からだについていえば、ペニスが小さいとか、早いとか、ヘタだとか、不用意に言ってしまった言葉のために、インポテンツや不感症の要因になってしまうことがあるのです。

余韻を大切にしよう
 セックスのクライマックスのあとに、消退期がありますが、終わったとたんにシャワー室へかけこむなどは、相手に失礼な行為となります。どんなに仲のよいパートナーで、何をしても許してくれるおおらかな相手だとしても、セックスのエチケットというものはあるものですから、心得ておきましょう。

避妊の正しい知識で安全なセックスを
避妊は男女のどちらかがすればいいというものではなく、ふたりの協力と、ある程度の知識が必要です。不確かな情報にまどわされず、正確な知識を身につけてセックス・ライフを楽しみましょう。
セイフティー・セックスのすすめ
避妊したつもりではいけない
 まだ子供を望まないカップルにとって、避妊は常に頭に重くのしかかる大問題です。愛をより深く確かめ合い、ふたりでセックスを心から楽しむために、正しく避妊を行う必要があります。正確な知識を身につけましょう。

女性が行う避妊法とは?
 まず、女性の排卵期とその後の数日間のセックスを避ける、基礎体温法とオギノ式避妊法があります。
 基礎体温法では、月経後の低体温期間の最終日を中心にして、その前後の2日間を加えた5日間が排卵期とわかります。
 オギノ式避妊法は、月経の周期から排卵期を推測するもので、次の生理予定日の前日から逆算して12〜16日めの5日間を、排卵期と推測するものです。
 両方法ともに、その後に精子の生存期間を加えた計8日間が、危険日ということになります。
 そのほかの避妊法として、子宮の入口をふさぐペッサリー、膣に流入してきた精子を殺すゼリー・錠剤・フィルムなどの膣内避妊薬、子宮に器具を入れて受精卵の着床を妨げるIUD(子宮内リング)、ピル(経口避妊薬)を服用して排卵をおこさせないようにするなどがあります。
男性が行う避妊法とは?
 男性が行う避妊法のなかで、もっともポピュラーなものにコンドームの装着があります。用い方さえまちがえなければ、かなり信頼度の高い方法です。それに対して、射精寸前にペニスを膣の外に出して精子が流入しないようにする膣外射精は、よく行われる方法の割りに効果は低い避妊法です。なぜなら、ペニスからは射精前にも少しずつ精液がもれていることが多いからです。

不妊手術は慎重に考えてから
 いちばん確実な避妊法として不妊手術があげられますが、これには、一度手術をしてしまうと気が変わって子供がほしくなったとしても、もはや望めないという欠点があります。
 手術内容は、男性なら精管をカットする、女性なら卵管を糸でしばるか、やはりカットするというものです。復元する手術もありますが、成功率はひじょうに低いものなのです。
 ただ、からだが弱く妊娠出産にたえられない女性や、遺伝的な病気があって子供を望まない男性には、おすすめできる方法です。

男女の不妊手術方法
吸引法
子宮に吸引器を入れ、胎盤と胎児を吸い取る
掻爬法
子宮にキュレットという器具を入れ、胎児と胎盤をかき出す

人工妊娠中絶の危険性を知ろう
 不幸にして望まない妊娠をしてしまい、どうしても出産できない事情のあるときは、人工妊娠中絶をすることになります。しかし、中絶が女性のからだとこころに残すダメージは、大きいものがあります。中絶後、もとどおりの健康状態にもどる保証はなく、子宮に傷がつくなどして連続性不妊症になったり、流産や早産をおこしやすくなります。また、母体にとってひじょうに危険な子宮外妊娠をおこす可能性も高まります。
 精神的にも、こころに深い傷がのこり、あとあとまで罪の意識にさいなまれることになります。

中絶を決めたらここに注意
 優生保護法では、妊娠22週未満なでなら人工妊娠中絶をすることを認めています。しかし、胎児は日に日に成長しており、遅くなればなるほど手術は大がかりになります。手術の危険性や後遺症を考えると、妊娠12週までに受けるべきです。
 人工妊娠中絶の方法は、12週までなら掻爬といって、先端がスプーンのようになった器具で胎児と胎盤をかき出します。それ以降になると、人工的に陣痛をおこして出産させる方法になります。
 病院を選ぶときは「優生保護法指定医」かどうかが重要です。病院が決まったら、パートナーの同意書を提出します。
 中絶後は、最低3日間の安静が必要です。おりものが増え、出血もありますから、清潔をこころがけます。ただし、お風呂はひかえてシャワーだけにしてください。
 中絶後のセックスは、回復が順調なら3週間ぐらいたてばいいのですが、必ず再診を受けて医師の許可を得てからにしましょう。また、中絶後1週間〜10日たっても出血があるような場合は、医師に相談しましょう。

男性側が行う避妊法

避妊法 コンドーム
成功率 90%
ポイント ・JISマークのついた製品であるかを確認すること
     ・サイズを合わせること。大きすぎると精液がこぼれてしまう
     ・空気がはいらないように先端をつまんでからペニスのつけ根まで装着

避妊法 膣外射精
成功率 60%
ポイント ・避妊法としては問題外。もし、男性がこの方法だけで行うときは、はっきり「ノー」を言おう

避妊法 不妊手術(パイプカット)
成功率 100%
ポイント ・入院の必要はなく、30分ほどで手術できる
      ・復元は、手術直後なら70%可能。年をとるにしたがって成功率は下がっていき、10年後以降は不可能
      ・遺伝的な病気があって、子どもを望まない男性に向いている

避妊法 基礎体温法 オギノ式
成功率 80%
ポイント ・半年ぐらいデータをとりつづけることが必要
      ・月経周期の定まらない人には不向き
      ・ふだん安定していても何らかの原因で周期が乱れるので、ほかの避妊法と併用すること

避妊法 フィルム
成功率 90%
避妊法 ゼリー 錠剤
成功率 60%
ポイント ・効果の持続時間に限りがあるので、注意すること。錠剤とゼリーは20〜50分、フィルムは2時間ほどで効果がうすれる
      ・ゼリーはあお向けの姿勢で注入する。上体をおこすと流れ出してしまうので注意
      ・3つとも、他の避妊法の補助剤として使うこと

避妊法 ペッサリー
成功率 80%
ポイント ・産婦人科医で膣の大きさを測ってもらい、使い方の指導を受けること
      ・せっくすのあとは、すぐに取り出さないで8時間おくこと

避妊法 IUD(子宮内リング) 
成功率 98%
ポイント ・体質的にあわないひとや使用しないほうがいい人も多いので、医師に相談して指導に従うこと

避妊法 ピル(経口避妊薬)
成功率 100%
ポイント ・からだの機能の不安定な17歳以下の女性と成人病のおそれのある40歳以上の女性は服用しないこと
      ・持病のある人は医師の指示に従い、使用を避けること
      ・飲み忘れに注意する。2〜3日飲まないことがあると妊娠の可能性がある

避妊法 不妊手術
成功率 100%
ポイント ・復元はまず無理のので、子どもを産みあげた女性やからだが弱くて妊娠・出産にたえられない女性に向いている


ココが気になる!
頭痛・肩こり  気になる悩みにこたえます

しつもん ときどきですが、頭がしめつけられるような傷みがあります。どうすればよいのですか?
 女性によくみられる頭痛の多くは「頭痛もち」といわれる片頭痛で、このような人は薬を常備していますが、頭痛はストレスが原因になることも多く、あまり薬を服用するのは好ましくありません。しかし、頭痛にもさまざまな症状がありますから、長くつづくようでしたら、病院で診察を受けるようにしましょう。
 受診するさいには次の事項をあらかじめメモしておくと便利です。
@頭のどこが痛むのか?
A痛みのようすは?
Bいつごろから痛み出したか?
C頭痛に伴う症状はあるか?
D生活環境について
 原因不明な頭痛から解放されるためには、1日も早く医師の診断を受けることが最善の方法です。

しつもん 肩がこってこまっています。なんとかならないでしょうか。
 まず、姿勢をよくすることです。そして、エアロビクス・水泳・体操・散歩などで血行をよくします。運動のあとの入浴も効果的です。
 また、専門家にマッサージしてもらうとすっきりしますが、そういつも専門家のところまで出向いていくわけにもいきませんから、家族に頼んでみるのもいいでしょう。
 肩こりは、更年期障害のひとつといわれてきましたが、最近では若い人でも肩こりを訴える人が増えてきました。高血圧や低血圧でも、肩のこりを感じます。
 ただ、肩がこったなと思ってもあまりそのことばかり考えず、気分転換をはかることも重要です。肩こりだけに気持ちを集中させないことが、症状を軽くするいちばんよい方法なのです。そのためにはストレスをためないことが一番です。

ステップ4
妊娠と出産
これだけは知っておこう

知っておきたい妊娠の知識
 妊娠・出産は、女性の人生のなかでの最大のドラマといってもいいでしょう。しかし、妊娠と気がつくまえに、すでに女性のからだのなかでは劇的なドラマが繰り広げられているのです。

新しいいのちの宿るしくみ
排卵から受精へのメカニズム
 月経のはじまった女性は、ふつう26〜30日に1回の周期で排卵があります。排卵によって卵巣から出た卵子は、卵管に入り、ゆっくりと子宮のほうに移動していきます。卵子が生きているのは12〜24時間ぐらいで、その間にうまく精子と出会うことができたら、受精ということになります。
 また、精子は1回に2億〜4億ぐらいの数が射精され、48〜70時間ぐらい生きています。しかし、精子は酸性に弱く、強い酸性の膣内で、その半数ぐらいが死んでしまいます。
 そこで生き残った精子は、子宮に入り、上へ上へと卵管めざしてのぼっていきます。その間にも、力のつきた精子は次つぎと死んでいき、また、上までのぼりつめても、半数は卵子のいない卵管のほうへ行ってしまいます。
 卵子にめぐり合うことができた精子は、いっせいに卵子をとりかこんで卵子の表面の膜を溶かし、なかにもぐりこもうとします。
 そうして、力があり、運にも恵まれた1個の精子が卵子のなかにいちばんのりをすると、卵子は新たにかたい膜をつくって、ほかの精子が入ってこられないようにします。これで、受精の成立です。

受精から着床のメカニズム
 受精卵はすぐに細胞分裂をはじめ、増殖していきます。その間も、子宮へと移動をつづけ、子宮腔に達したところで着床します。受精から着床までは、だいたい1週間から10日ぐらいです。
 着床すると、子宮膜が厚くなって受精卵を包み込み、また受精卵からは絨毛が発達して胎盤ができます。
 その後も細胞分裂はつづき、胎児へと発達していくのです。

受精の成立から着床のしくみ

〈受精のしくみ〉
精子は卵子の外膜を溶かし始める。そのうち1つだけ精子が卵子のなかに入り、受精が成立する

〈着床のしくみ〉
受精卵分裂をくりかえしながら、子宮腔へ進む

受精卵が子宮内膜のなかに入って、着床となる

・アドバイス
 元気でかわいい赤ちゃんの誕生のために、女性は自分のからだのなかでおこる毎月の排卵のしくみについて知っておくことです。きちんと基礎体温を計れば、いつが排卵日かがわかります。
 自分のからだの周期を知り、そのしくみをよく理解して、あなたの愛する人の2世誕生に役立ててください。

母体と胎児はこんなふうに成長する
             
1ヵ月(0〜3週)
母体の変化
 ◎子宮の大きさに変化はないが、厚くてやわらかくなる
 ・からだがだるくなる
 ・基礎体温の高温期がつづいている
胎児の変化
 ◎身長0.5〜1cm
 ◎体重 1g
 ・受精してから第2週ごろに着床する
 ・胎芽といわれる時期
生活のポイント
 お酒とタバコを控えるように
 兆候はほとんどないが、薬の服用とX線検査には注意する

2ヵ月(4〜7週)
母体の変化
 ◎子宮はガチョウの卵ほどの大きさ
 ・月経が遅れている
 ・つわりの症状が出てくる
 ・乳頭や乳輪が黒ずむ
胎児の変化
 ◎身長2.5cm
 ◎体重 4g
 ・頭と胴体が区別でき、目や耳、口などができる。また内臓器官も形成してくる。
生活のポイント
 流産しやすいとき、無理な動作は要注意。つわりがはじまるので、食生活に気配りを

3カ月(8〜11週)
母体の変化
 ◎子宮はにぎりこぶしぐらいになる
 ・乳白色のおりものが増える
 ・便秘や頻尿になり、つわりがはげしくなってくる
胎児の変化
 ◎身長 7.5〜9cm
 ◎体重 20g
 ・男女の区別がつき、人間らしく3頭身になってくる
 ・羊水がたまる
生活のポイント
 つわりが激しくなるが、がまんすること。保健所などで母子手帳の交付手続きをし、病院を決めておく

4ヶ月(12〜15週)
母体の変化
 ◎子宮はりんごくらいの大きさになる
 ・基礎体温が低温期に入り、安定してくる
 ・つわりがおさまる
胎児の変化
 ◎身長 16〜18cm
 ◎体重 120g
 ・人間らしいからだになり、手足も動かせる
 ・内臓も活発に働く
生活のポイント
 4週間に1度の定期検診を忘れないこと。つわりがおさまってくるので、食欲がでてくる

5ヶ月(16〜19週)
母体の変化
 ◎子宮は胎児の頭くらいになる
 ・乳房とお腹が大きくなる
 ・食欲が出て体重が増える
 ・貧血になりやすい
胎児の変化
 ◎身長 18〜27cm
 ◎体重 250〜300g
 ・髪の毛、まゆ毛が生える
 ・心臓の動きが活発になり、骨格や筋肉ができる
生活のポイント
 流産のおそれが少なくなった時期に入る。腹帯をつけはじめる。妊婦体操を開始してみましょう。

6ヶ月(20〜23週)
母体の変化
 ◎子宮底の高さが18〜20cmあり、妊婦体型になる
 ・体重が5〜6kg増えている
 ・乳房がどんどん大きくなる
 ・胎動が感じられる。
胎児の変化
 ◎身長 28〜34cm
 ◎体重 600〜700g
 ・顔がはっきりして、骨もしっかりしてくる
 ・羊水の中を動き回る
生活のポイント
 妊娠中毒症にならないように予防する
 1週間に体重が500g以上増えてないかチェックすること

7ヶ月(24〜27週)
母体の変化
 ◎子宮底の高さは21〜24cmほどになる
 ・お腹が大きく目立つ
 ・下半身の血の循環が悪くなり、静脈瘤が出てくる
胎児の変化
 ◎身長 35〜38cm
 ◎体重 1〜1.2kg
 ・男女の外性器がはっきりしてくる
 ・まぶたが上下にわかれる
生活のポイント
 出産準備をはじめ、入院の手続きをしておく
 早産の危険があるので無理な姿勢に注意

8ヶ月(29〜31週)
母体の変化
 ◎子宮底の高さは25〜28cm
 ・内臓全体が圧迫されるため胸焼け・息切れがおこる
 ・乳首や外陰部が黒ずむ
 ・足のつけねに妊娠腺がでる
胎児の変化
 ◎身長 40cm
 ◎体重 1.5〜2.0kg
 ・皮下脂肪がついてくる
 ・神経が活発になり、外の音に反応してくる
生活のポイント
 定期検診は2週間に1度
 妊娠中毒症になりやすいので、塩分のとりすぎに注意

9ヶ月(32〜35週)
母体の変化
 ◎子宮底の高さは28〜30cm
 ・胃が圧迫されて1度にたくさん食べられない
 ・トイレが近くなり、おりものが増える
胎児の変化
 ◎身長 45cm
 ◎体重 2.5kg
 ・からだが丸くなり、顔のしわがとれる
 ・髪の毛が2cmくらいになる
生活のポイント
 里帰り出産する人が帰るとき
 食事は少量を数回で入院できる準備をしておく

10ヶ月(36〜39週)
母体の変化
◎子宮底の高さは30〜35cmくらいになる
 ・胃の圧迫がなくなり、食欲がでてくる
 ・お産の兆候があらわれる
胎児の変化
 ◎身長 50cm
 ◎体重 3.0kg
 ・4頭身になり、母体から外へ出る準備ができている
 ・病気の免疫がある
生活のポイント
 定期検診は1週間に1度
 休養をしておく
 入浴は毎日欠かさず入ること


妊娠の初期兆候をチェック
妊娠かもしれない?こんな症状
@月経がとまる
規則正しく月経のある人が、10日〜2週間以上も遅れている
Aつわりがはじまる
胸がむかむかして吐き気がする、食欲がない、食べ物の好みが変わるなどがおもな症状だが、個人差がある
B乳房が変化する
乳房が張る、乳首とその周りが黒ずむ、乳首が痛むなどに変化
C基礎体温の高い日がつづく
月経の予定日になっても3週間以上高温がつづく
Dそのほかにもこんな変化がおこる
・肌が荒れて化粧ののりがわるい
・しみ・そばかすが出る
・全身がだるい
・おりものが多くなる
・腹痛がよくおこる
・排尿の回数が増える
・イライラする
・いくら眠っても眠けがある

妊娠中の生活はこんなことに注意
@規則正しい生活をする
からだに負担がかからないような生活をするために、1日のだいたいの予定を立てる。そのためには家族の協力が大切
Aたっぷり眠ろう
少なくとも8時間の睡眠を確保する。不足したときは昼寝をして補う
B薬や]線検査は医師に相談して
薬や]線の影響をもっとも受けやすいのは妊娠2〜12週の期間。医師にかかるときは、必ず最初に妊娠していることを告げる
C清潔をこころがけよう
できれば毎日入浴し、尿路感染症や膣炎にかからないようにきれいにしておくこと
D定期検診は必ず受けよう
定期検診では、母体の健康や胎児の成長をチェックしたり、異常を早期発見する。また、医師への相談や質問のよい機会でもある
E無理な動作はしない
無理な動作や姿勢で、早産や流産を引き起こさないように気をつける
F適度な運動で出産にそなえる
母親学級やマタニティースイミングなどで、分娩のときに関係する筋肉をきたえて出産の苦痛をやわらげる。どのような運動でも指導者のもとで行うこと
G食事は栄養のバランスを考える
ビタミン、たんぱく質、脂肪類、糖質類
H家事は無理をせず、のんびりと
妊娠前と同じように家事をこなそうとせず、家族に協力してもらい、からだに負担をかけないように
I部屋のなかをかたづけよう
妊婦のからだつきはひじょうに不安定のため転びやすい。階段にはすべり止めをつけよう
Jセックスは赤ちゃんにやさしく
おなかを圧迫しない体位を!
前側位 愛撫がしやすい
前座位 腹部を圧迫しない
後背位 結合の深さの調節が自由

Kここがポイント・分娩場所はどこを選ぶ?
・信頼のおける施設であるかどうか?
・自宅から通うのに便利か?
・どんな分娩方法か?
・会陰切開はするのか?
・個室or相部屋?
・費用はどのくらいか?
・母と子は同室or別室?
・母乳栄養or人工栄養?
・付き添いが必要or完全看護?
・夫の立ち合いはできるか?
・母親学級はあるか?

妊娠から分娩・産後まで
女性にとって、妊娠・出産のときほど幸せをかんじることはないでしょう。
分娩は母と子の共同作業です。10ヶ月の間、おなかのなかで育んできた赤ちゃんと、いよいよ対面できる日です。

妊娠中のこんな以上は要チェック
妊娠前期の異常
つわりがひどい
 つわりは、妊娠につきもののからだに出る症状ですが、個人差があるものです。軽症の場合は心配はいりませんが、じゅうしょうになると栄養失調をおこしたり、寝こんだりします。
流産しやすい
 もっとも流産しやすい時期は、妊娠2〜4ヵ月ごろです。からだに無理のない生活をしましょう。流産の原因は、胎児に問題がある場合と母体にある場合があります。定期検診を受けることは、流産の予防にもつながります。

子宮外妊娠が発生する場所は?
膨大部 峡部 采部 卵巣 腹腔 頸管 間質部 正常な着床の位置

胞状奇胎とは?
胎盤をつくっている繊毛組織の一部分が異常に増えて、子宮のなかに水胞がたまってしまう

胞状奇胎がみられる
 胎盤を形成する絨毛組織が異常に増殖して、子宮のなかが水胞状ののう胞でいっぱいになる病気です。
 胎児は吸収されてしまうのがほとんどです。原因ははっきりしていません。胎動やおなかの大きさに要注意です。

子宮外妊娠の痛みが出る
 受精卵が子宮内の子宮腔以外の場所に着床するためにおこります。 場所によっていは胎児が死亡してしまうので、妊娠したら早めに受診を受けます。

アドバイス
 女性だけがなすことのできる出産は、あなだ自身で管理していくのが望ましいことです。妊娠は病気ではないのですからあまり神経質になることはありません。
 そして、わが子の誕生という大事業はあなたの手で行われるのですから、誇りと希望をもって成しとげれば、女性の喜びを得られるでしょう。

妊娠前期の異常と症状
異常の種類
 重症なつわり
これが危険信号!
 つわりの症状には個人差があり、何も感じない人からかなり苦しむ人もいる。かなりひどい症状になると、食欲がなくなり、寝こんでしまうほどつらくなる。それが原因で栄養失調をおこしてしまう。また、胆汁や血を吐くこともある
ひとくちメモ
 治療を受けるほどひどいつわりになる人はめったにいない。情緒不安定や体力がないなどの人にあらわれやすい

異常の種類
 流産
これが危険信号!
 流産は出血でわかる。月経のときのように、はじめは少量の出血で、しだいに多くなっていく。このとき下腹部痛もおこり、出血もさらに増え、流産は状態によって、切迫流産・不全流産・完全流産・稽溜流産などの種類がある
ひとくちメモ
 出血量が多く、痛みが激しい場合はすぐに病院へ。絶対安静にする。ふだんの生活のなかで、無理をしないことが予防

異常の種類
 胞状奇胎
これが危険信号!
 少量の出血がはじまり、大出血になることもある。つわりもしだいに強まっていく。出血があっても下腹部痛はほとんどおこらないが、子宮のなかの奇胎が排出されるときは下腹部痛をともなう
ひとくちメモ
 胞状奇胎と診断されたら、子宮のなかの繊毛組織を残さないようにして、繊毛ガンの発生を防がなければならない

異常の種類
 子宮外妊娠
これが危険信号!
 少量の出血が不規則におこり、それにともなって激しい下腹部痛におそわれる。吐き気や貧血などをおこす場合もある
ひとくちメモ
 妊娠したらすぐに医師の検査を受けて早期発見をするように

早産の原因になる胎盤の異常
<前置胎盤>
辺縁前置胎盤
胎盤が子宮口の近くにある

部分前置胎盤
胎盤が子宮口の一部をふさぐ

全前置胎盤
胎盤が子宮口をふさぐ

<常位胎盤早期剥離>
暗色の出血とともに腹痛がおこる

胎盤と子宮のあいだに血がたまる

<正常な胎盤>
胎盤が子宮の上部にある

妊娠後期の異常
妊娠中毒症には要注意!
 妊娠の後期でいちばん恐れられている病気です。原因もはっきりしていません。重症になると母子ともに生命に危険があるのです。
羊水過多少でおなかが大きい
 胎児を包んでいる羊水が異常に増える病気です。原因の多くは胎児にあるといわれますが、はっきりとはしていません。
前置胎盤は少量の出血でわかる
 子宮の前の内壁かうしろの壁についているはずの胎盤がなにかの原因で子宮の出口についてしまいます。早期発見なら、帝王切開で無事に出産できます。
常位胎盤早期剥離は激しく痛む
 晩出前に胎盤が子宮壁からはがれてしまい、胎盤と子宮との間に血がたまっていくのです。
 前置胎盤とともに母子に危険が高く、早産の原因にもなります。

妊娠後期の異常と症状
異常の種類
 妊娠中毒症
これが危険信号!
 おもな症状としては、むくみ・タンパク尿・高血圧である。妊娠8ヶ月ごろに、足のすねを押してへこむのは要注意。血圧が最高が140以上、最低が90以上の高血圧や、尿が白く濁ったタンパク尿が発見される
ひとくちメモ
 体重が1週間に500グラム以上増える場合にも妊娠中毒症が考えられる。体重の増加もチェックすること

異常の種類
 羊水過多症
これが危険信号!
 お腹のなかの羊水が必要以上に増えて、異常にお腹が大きくなる。羊水の増え方によって症状も異なる。急速に増えると、腹痛や呼吸困難、吐き気がみられ、反対に少しずつ増えるのは足のむくみや早産の原因にもなる
ひとくちメモ
 お腹の胎児の位置が定まりにくくなり、さかごになりやすい。原因の多くは胎児にあるようだ

異常の種類
 前置胎盤
これが危険信号!
 お腹がまったく痛くないのに、多量の出血がある。妊娠後期のなかでも、もうすぐ出産を迎えるときにおこりやすい
ひとくちメモ
 少量の出血でも、すぐに病院へいくこと。定期検診が予防になることが多い

異常の種類
 常位胎盤早期剥離
これが危険信号!
 いきなり、下腹部に激しい痛みが走り、冷や汗が出て、顔色が青白くなる。ときには少量の出血もみられ、失神状態になることもある
ひとくちメモ
 妊娠中毒症にかかっている人にみられやすい。妊娠中毒症を予防することが大切

異常の種類
 早産
これが危険信号!
 周期的に陣痛ともいえる痛みがはじまり、出血があったりする。破水するときもある。前置胎盤や常位胎盤早期剥離も早産をおこす原因となる
ひとくちメモ
 早産の疑いがあったときは、すぐに横になり、安静にして医師の診察を受ける

早産には気をつけよう
 妊娠29〜38週末に胎児を晩出することをいいます。原因は、胎児と母体の両方にあります。
 母体の早産の兆候は次のとおりです。
・腰が重い感じがする
・子宮収縮がおこり、おなかが痛む
・子宮頸間が開きはじめ、血性のおりものがある
・破水がおこる
・胎児の頭が下がり、排尿の回数が増える
 子宮筋腫や妊娠中毒症、子宮頸管裂傷などが母体の原因として考えられます。
 兆候があらわれたら、横になって安静にして医師の診察を待ちます。
妊娠がおこす合併症に注意する
 妊娠によって引き起こされる病気を合併症と呼んでいます。
 心臓疾患のある人は、妊娠することによって心臓への負担がかかり、分娩時にはさらに大きい負担がかかるため、出産後も回復が遅れ、さまざまな病気にかかることがあります。
 また、妊娠中、高血圧症になる人もいます。気をつけなければならないのは慢性腎炎後の高血圧症です。この場合は、妊娠まえに医師に相談して、許可がおりてから受胎します。そして、妊娠初期の症状が軽いうちに治療し、医師の指示に従って出産まで運ぶことです。
 そのほかに糖尿病との合併症もみられます。糖尿病を合併すると、妊娠末期にはとくに、成長ホルモンや副腎皮質ホルモンが増えるため、糖尿病がわるくなることがあります。
 また肛門の病気にかかる率も高くなります。妊娠してから、痔に悩まされるようになった人も多いようです。妊娠時には便秘になりやすく、便が硬く出にくくなりますから、食べるもので調節するように気をつけましょう。またどうしても無理な場合は、医師に薬などをもらい、肛門に負担をかけるのを防ぐようにします。

さかごのいろいろ
 ひざをまげたまま出る複腎位
 単臀位 おしりから出る
 ひざから出る 膝位
 全足位両足から出る

帝王切開とは?
帝王切開には、切開のしかたのちがいで2つの方法がある。どちらの方法にするかは、医師の判断による

難産になるお産のいろいろ
 お産ほど個人差のあるものはありません。また本人は思いと思っているお産が、医師からみれば軽いお産であったというように、その人の感じ方でちがってきます。
 しかし、誰が見ても重いお産というのがあって、それを難産といっています。
 では、いったいどんなお産が難産なのでしょうか。
1.前置胎盤で、自然なお産ができない
2.微弱陣痛といって、陣痛のおこり方が弱く時間がかかる
3.常位胎盤剥離
4.子宮が破裂する
5.分娩の進行中、胎児が仮死状態になる
 などさまざまなケースがあります。
また、ショック状態におちいる場合もあります。ショックには突然脈拍が早くなったり、冷汗をかく、興奮する、というような軽い症状のものから、胎盤早期剥離や、胎児が死んでしまってからのお産、胎盤が出たあとにおこる弛緩出血を原因とするショック状態もあります。
 そのほか、心臓の弱い人、体力の弱っている人、お産の途中で子宮が大動脈を圧迫して、血圧が急速に下がった場合などにもショックがおこります。
 しかし、これらのショックはある程度予防ができますから、妊娠中から体力をつけておくようにこころがけましょう。それには十分な栄養と、睡眠、そして精神的な不安を取り除いておくことです。
 ショックの治療は、頭を低くさせて、血圧が下がるのを防ぎます。また、出血多量の場合は、輸血による手当ても行います。
 そのほかに、難産になりやすいものとして骨盤位(さかご)、多胎(ふたご・みつごなど)、予定日を超過している場合などがあります。

産後の生活を快適にすごす
産褥期はしっかり休養
 お産のあとの時期を産褥期といいます。母体の性器や出産の際に消耗した体力を回復する時間です。
 産褥期は、分娩後6〜8週間で、子宮は産後約6週間、産道や膣は約4週間、子宮口や子宮頸管、外陰部も2〜3週間でほぼ正常の形にもどります。ただし、特殊なお産をした場合には、正常分娩よりは回復までに多少時間がかかります。
 こうした身体的な回復を早めるためにも、十分な休養と睡眠をとることが必要です。

悪露の手当てはていねいに
 子宮内にたまっていた血液や分泌液が出産後排出されることを悪露といいます。悪露は、産後約3週間排出され、子宮内の回復とともに色は暗赤色から褐色、黄色と変化し、量も3日目が最も多くなってその後減少します。
 いつまでも血性の悪露がつづくようなら、子宮復古不全の疑いがあります。
  手当てはこまめにしないと、細菌感染をおこしてしまいます。消毒した脱脂綿で外陰部を清潔にします。

産後の検診は必ず受けよう
 産後の性器やからだの回復が順調かどうかを診てもらうためにも、産後1ヵ月ごろ、遅くても6週間以内に受けるようにしましょう。
 産後にかかりやすい病気には、産褥熱・子宮復古不全・乳腺炎・乳頭亀裂・膀胱炎・腎盂腎炎などがあります。産後の回復がわるいと赤ちゃんも苦しむことになりますから、いつまでもからだの調子がわるい場合には、早めに医師に診てもらいましょう。

悪路の手当ての方法
消毒綿の作り方
@5cm角の脱脂綿を煮沸消毒する
A2%のホウ酸水にひたす
B清潔な密閉容器に保管する

尿道口から肛門の方向にふき、2度ぶきはしないこと。消毒綿は1回使用したら捨てる。悪路の手当てをする前と終わったあとは必ず手をよく洗うこと

月経はいつからはじまる?
 出産後、再び月経がはじまる時期は人によってちがいます。
 母乳で育てている人は一般的に再会は遅く、1年後という人もいます。授乳をしていない人は、2〜3ヶ月で再開することが多いようです。

産後のセックス・ライフは?
 赤ちゃんが生まれたあとの子宮や性器は疲れていますから、産後の検診をして、医師の許可を得てからのほうが安全です。
 まだ、月経がはじまらないうちのセックスでも、たまたま最初の排卵の時期だったりすると、妊娠することはあります。母体の回復のためにも、この時期のセックスでは避妊の必要があります。

産後の生活ではここに気をつける
1週目  昼寝しかりすること
2週目  無理は禁物。楽な姿勢を!
3〜4週目 家事ができるようになるけど、無理をしないように
1ヵ月検診 そろそろ、入浴の許可があるとき
7週目  ふだんの生活ができるようになる


不妊かしら?と思ったら
 健康な夫婦が、子どもがほしくてセックスをしているのに、2年以上すぎても妊娠しないという場合には、何らかの不妊の原因があるとみて、さぐってみるよよいでしょう。
不妊の原因と治療を知っておく
なぜか妊娠しない
 不妊とみられる原因にはさまざまありますが、いくつもの原因が重なりあっているケースが多く、気長に治療や方法を試みる必要があるといえます。
 検査や治療は夫婦そろって専門医に出向いて、相談して指導を受けます。

女性に多い不妊の原因
 女性の側の不妊原因のなかで多いのが、卵管に癒着や狭窄などがある異常です。不妊のうち約30パーセントあります。このほか、女性の内性器の異常や、黄体機能不全などもあります。

男性に多い不妊の原因
 男性の側の不妊原因も約40%あります。
 無精子症、精子減少症、精子形成障害、精子路障害などがあります。

不妊症の検査はどんなの?
 病院へ行くとどんな検査をするのか不安になりますが、原因が複雑なことが多いために、検査は系統だてて要領よくしてもらわなければなりません。
 まず、問診や一般診察で健康状態や生活状況、結婚生活などをみてから、適切な検査を行います。

女性側の検査
 女性の検査はいろいろありますが、おもに次のようなものがあります。
●基礎体温の測定…排卵の有無、排卵日、卵巣のはたらきなどを知るために必ず必要です。通院中ずっと記録します。
●卵管疎通検査…月経終了後2〜3日から排卵日の間に、子宮口から造影剤を入れて子宮腔や卵管腔の内部を調べます。
●子宮内膜組織検査…排卵後7日目ごろに受精卵が着床する子宮内膜に異常がないか、組織をとって調べます。
●性交後検査(ヒューナーテスト)…もっとも受精しやすい排卵日ごろの、性交3〜4時間後に、腔内に射精された精子が子宮頸管を上昇していくかどうか調べます。
 女性の膣、子宮腔内から内溶液を採取してガラス板にのせ、顕微鏡で精子の運動性や有無をみます。

男性側の検査
 男性の検査は次のようなものがあります。
●精液検査…精液の精子数、運動性、ペーハー、粘ちゅう度、精子の奇形混在の有無などを調べるもので、3〜4日禁欲後、マスターベーションで検査容器に精液をとります。
●睾丸組織検査…睾丸穿刺を行い、組織を調べるもので、精液検査結果、無精子症や精子減少症などが認められた人の、造精機能をみます。
●染色体検査…無精子症の場合、性染色体などを検査して、半陰陽かどうか調べます。

雨森センセイのベスト・アドバイス
 子どもがほしいのにできないときの、女性の気持ちは切実です。そんなとき、「どうしてつからないの」「はやくつくったほうがいいよ」などといった無神経な言葉に、つい落ち込んでしまいます。しかし、人は人と割りきって、あまり悩まずに、明るく毎日をすごすことが大切です。まわりの人も、口出しせずに見守る姿勢が必要です。

女性の不妊の原因となるもの

卵管障害(卵管閉塞 腫瘤癒着 子宮内膜症)
子宮障害(子宮の奇形 子宮筋腫 結核性内膜炎)
排卵障害
卵巣障害
女性ホルモン分泌障害
精子侵入障害

ココが気になる!
貧血・冷え症・手指の荒れ


しつもん
貧血気味でいつも顔色がわるいのですが、どんなことに注意したらよいのでしょうか?
 若い女性や妊娠・授乳期の人に多くおこる貧血に、鉄欠乏性貧血があります。
 これは、鉄分を多く含む食品をとることでよくなります。
 そのうえで、鉄剤を服用するとさらに効果的です。鉄剤を服用しても効果がないときは、内臓の病気や、再生不良性貧血・溶血性貧血のように血液そのものに異常があっておこる貧血も考えられますから、医師に相談してください。

しつもん
冷え性でこまっています。冬場など、夜、布団に入ってもいつまでも手足が冷たいままで眠れません。
 なるべくからだを冷やさないようにして、急激な温度差にさらされるのを避けます。
 そして、血行をよくするために、つぎのことを実行してください。
@寝るまえに、ぬるめのお湯にゆっくりつかり、冷えを感じる部分をマッサージする
A毎日適度な運動をする
BビタミンEをたっぷりとる
 そのほか、乾布摩擦をしたり、からし・山椒・エスニック料理など、香辛料を使ったりょうりはからだがあたたまり、血行もよくなります。

しつもん
指先が荒れてざらざらしています。スベスベの肌にするにはどうしたらよいですか?
 手は、寒い風に当たった場合や水仕事のあとにあれることが多いようです。これは、手袋をはめることで予防できます。すでにあれてしまった人は、毎日手を清潔にして、ハンドクリームをよくすりこみます。補助としてビタミンAを飲むのもいいでしょう。ビタミンAの欠乏症は現代ではほとんどみられませんが、偏食の人、インスタント食品愛好者にはいるようです。ビタミンAは皮膚の新陳代謝に必要な成分ですから、不足すると、皮膚の荒れをおこす結果になるのです。


正しい食生活でヘルシーライフ
人が健康に生きていくためには、栄養価の高い食品をバランスよくとることが必要だといわれます。では、具体的にどんな食品をどのようにとればいいのでしょうか。

毎日はつらつとすごすために
1.ご飯は3食、きちんととろう
 食べることは、健康の基本です。それも、決まった時間にきちんと3食、6つの基本食品群からバランスよく食べることが大切です。とくに、朝食はその日1日を元気にすごすための一番大切な食事です。昼食や夕食を外でとる人は、どうしても栄養がかたよりがちですから、朝食で偏りを補いたいものです。
 また、不規則な生活や食事を抜いたりすることは、ダイエットにはつながらず、からだの栄養吸収率を異常に高めて、むしろ肥満になります。夜食もなるべくかまんして、寝るまえの3時間は何も食べないようにしましょう。
 
2.ご飯も肉類もからだに必要
 最近はダイエットのために肉や魚、ご飯、油といったたんぱく質・糖質・脂肪質の供給源となる食品をまったくまたは、たまにしか食べないといった女性が増えています。
 しかし、これは間違った考えです。たしかに、食べ過ぎるのはよくありません。あまった分はからだのなかに脂肪としてたくわえらら、肥満の原因となり、成人病につながります。ですが、女性がふつうに生活していれば、1日に約1800キロカロリーが必要だとされています。野菜やくだもの主体のダイエット食では、それだけにエネルギーは得られません。
 やせるとしても、メリハリのきいたプロポーションに、つやのある肌の健康美人をめざすのなら、たんぱく質と糖質・脂肪質はきちんととるべきです。

3.効率よくビタミンをとろう
●ビタミンA
 緑黄色野菜に多く含まれるカロチンは、体内に入るとビタミンAに変化します。このビタミンAは、毛髪に自然なツヤを与え、皮膚の張りをよくし、歯、つめなどを健康に保ちます。また抵抗力を高めて、病気にかかりにくくするはたらきもあります。
 からだに必要な分量を得るには、1日200グラムの緑黄色野菜をとるのがめやすです。量だけ聞くと多いようですが、ゆでたり、いためたりするとたくさん食べられます。カロチンは、油と一緒にとると吸収がよくなりますから、ほうれん草のバターいためや小松菜のごまあえなどは、その点でもおすすめの料理です。

・アドバイス
 食べるときは、ゆっくりよくかんで、時間をかけるようにしてください。あわてて食べると、満腹感を感じないうちに必要以上の量を食べてしまい、肥満の原因にもなりますから、気をつけましょう。また、何回もかむことによって唾液の分泌が盛んになり、消化が促進されますから、効率よく栄養をとることができるのです。

バランスよく食べたい6つの基礎食品
1群たんぱく質
ソーセージ
ハム 肉 魚 卵

2群カルシウム
チーズ ヨーグルト のり 牛乳 にぼし

3群カロチン
トマト ニンジン ブロッコリー かぼちゃ

4群ビタミンC
セロリ きゅうり 大根 いちご ばなな

5群 糖質類
ご飯 パン じゃがいも そうめん

6群 脂肪類
バター 落花生 サラダ油 マヨネーズ

●ビタミンC
 不足すると老化が早くなり、皮膚の色素が沈着しやすくなってしみができやすくなります。かぜをひきやすい人や貧血ぎみの人も、ビタミンCがたりない場合が多いようです。
 このビタミンCは、野菜やくだものに多く含まれているのですが、熱に弱いため、煮たり焼いたりすると多くがこわれてしまいます。ですから、生で食べるのがいちばんいいのですが、それでは量が限られてしまいます。
 ただ、ジャガイモに含まれるビタミンCは、煮てもほかの野菜よりこわれる量が少なく、ピーマンは油で手早く炒めるだけなら、ほとんどビタミンCを失いません。
 成人の女性がとりたい1日のビタミンCno量は、50ミリグラムです。しかし、ここで注意したいのは、ビタミンCはとりだめがきかないということです。多くとりすぎた分は、尿と一緒に排泄されてしまい、たくわえておくことはできません。今日、たくさん食べたから明日はいい、というわけにはいかず、毎日、必要な量を補充しなければならないのです。

●ビタミンE
 老化を予防するビタミンにEがあります。
 そればかりではなく、からだのなかの細胞分裂を倍増させ、細胞の活性化をはかり、リンパ球にもはたらきかけるので、ガンの予防にもなるのです。
 ビタミンEを多く含む食品は、うなぎ、大豆、胡麻油などですが、さまざまな食品にすこしずつ含まれているので、多くの食品をバランスよくとれば自然に摂取できます。

4 カルシウムで骨の健康を保つ
 人間の骨の主成分となるのがカルシウムです。
 これが少ないためにおこる病気に、骨の密度が低くなって、もろく折れやすくなる骨粗鬆症があります。もともとは老年期の女性に多い病気だったのが、最近は、ダイエットをつづける若い女性の間で増えてきているといいます。からだの脂肪が落ちるだけでなく、骨までが細くきゃしゃになってきたら、ほぼ骨粗鬆症と思っていいでしょう。
 また、妊婦や授乳期の人は、子供や乳汁の分までたっぷりとカルシウムをとる必要があります。

5 女性にだいじな鉄分の補充
 月経のある女性は、毎月血液を補給しなければならいため、鉄分を含む食品を多くとらなければなりません。
 血液をつくるためには、多くの鉄分が必要なのです。 
 また、ふだんから鉄分の補充をこころがけていれば、貧血の予防にも役立ちます。

6 線維を含む食事をとろう
 女性には便秘症の人が多いのですが、繊維質の食物をとることは、便通を助ける役目も果たします。
 最近は、日本人の食生活が欧米化されて、昔からよく食べられてきた、ひじきや切干大根の煮物も、かえりみられなくなっています。
 繊維質をとる量が減ることによって、大腸や直腸のガンが、増えてきているといわれていますから、できるだけ、従来の日本の食べ物もとるようにしたいものです。
 繊維質は注目されている栄養素です。繊維質を含んだ食品がお店に並んでいます。これらを利用して毎日、少しでもとるようにしましょう。

からだに必要な栄養素を多く含む食品
 ビタミンA
卵黄 ほうれん草 かぼちゃ こまつ菜

 ビタミンC
みかん いちご ピーマン じゃがいも 

 ビタミンE
うなぎ ごま油 カリフラワー 大豆

 カルシウム
牛乳 しらす干し チーズ わかめ

 鉄分
豚レバー ほうれん草 しじみ プルーン

 線維
ひじき さつまいも 大根 しいたけ


こころとからだのヘルシープラン
 いつまでも健康で美しくありたいと思う女性には、からだを動かすことが不可欠です。まずは自分の状態を知り、日常生活に気をつけ、そのうえでスポーツをという3段階のプランで望みましょう。

健康な美しさをめざして
1 はだかになってボディ・チェック
 女性は、とくに主婦の場合、特別に何かスポーツをやっていなくても、掃除、洗濯、炊事、買い物と、けっこう動き回ることが多いようです。しかし、こうした家事や日常の動作に使う筋肉は、からだ全体の筋肉のほんの一部分にすぎません。使わない筋肉は退化していき、その部分には脂肪がつきやすくなります。とくに、中年以降の女性には脂肪がつきやすく、一度ついたら、とるのにたいへん苦労をしなければなりません。
 そこで、月に1回程度、お風呂に入ったときに自分のからだを鏡に映してみて、姿勢や脂肪のつき具合などをチェックしてみましょう。

2 くらしのなかでシェイプ・アップ
 筋肉を衰えさせず、健康的な美しいボディ・ラインを保つためには、ふだんからのこころがけが大切です。
 こころがけなどというと、たいへんなことのように思われるかもしれませんが、日常していることに少し気を配るだけき、からだはずいぶんとひきしまってくるものなのです。そのうえで、スポーツをするようにすれば、効果はみるみるあらわれます。

3 ストレッチングでリフレッシュしよう
 ふだんから運動不足が気になっているのだけれど、その時間がない、という人におすすめできるのが、ストレチングです。
 自然な息づかいをつづけながら、首、肩、背中、腕、足、腰と、それぞれの筋肉を無理のないように、ゆっくり10〜30秒伸ばしてから、静かにもとの位置にもどします。
 本来は、スポーツまえのウォーミングアップと、スポーツ後の筋肉の緊張をほぐすためにアメリカで開発されたものなのですが、これを毎日、10〜20分ほどのあいだ時間にすれば、筋肉の衰えを防ぎ、ぜい肉を落とすこともできます。また、血行がひじょうによくなるので、筋肉の疲れを取り除くこともできます。
 これがふつうの柔軟体操とちがうのは、まず、からだをまげたりそらせたりするときも、もとにもどすときも、ゆっくりやるということであり、反動をつけたり、無理に力を入れたりしないということです。曲がらなければまがるところまででいいのです。毎日つづけていれば、必ず柔軟になり、からだの線はびっくりするほどきれいになって、生き生きとした自分を発見することになるでしょう。

・アドバイス
 何かスポーツをはじめたい、またはもうすでにスポーツをやっているという活動できな女性も多いことでしょう。
 しかし、適当だと思ってはじめたスポーツが、以外とからだに負担になっていることもあります。人間のからだは人それぞれで、生まれつき筋肉の強い人も弱い人もいます。自分の体力に合わせて、スポーツを楽しみましょう。

マイボディ・チェックをしよう
<うで>
・うでの下の肉をつまんで、2cm以上あるのは太りぎみ

<ふくらはぎ>
・筋肉がつきすぎていたり、ダボダボしすぎていないか

<顔>
・顔色が、悪くないか
・二重あごになっていないか

<おしり>
・余分なお肉がつきすぎていないか
・おしりがたれていないか

<背中>
・背中の肉をつまんで、2cm以上あるのは注意

<ウエスト>
・ウエストのくびれがあるか
・つまんで、3cm以上ぜい肉があるのは注意!

4 ストレス解消でより健康に
 人は、必要以上に物事を考えるとストレスがたまります。ストレスは、緊張にかかわりがあるのです。原因はさまざまですが、人間関係や家庭環境のなかの苦痛が引きおこすものが多いのです。
 人によって、ストレスのたまりやすい人とそうでない人がいます。というよりも、ストレスを発散させることがヘタな人と、じょうずな人がいるといったほうがよいでしょう。
 どんなに明るく楽しそうにふるまっている人でも、多少のストレスはあるものです。しかし、発散させることのじょうずな人というのは、自分でも気づかないうちに発想を変えてみたり、気分転換をしてみたり、物事のよいほうの面に目をむけるなどして、ストレスを発散してしまっているのです。
 そんな器用に気持ちを切り替えられない、どうしてもためこんでしまうという人は、次のことを試してみてください。
1 好きな音楽を聴く
 音楽は、自律神経のバランスをととのえ、こころをゆったりとさせますから、自分に合った曲を聴くのがいいでしょう。

2 趣味や好きなスポーツをする時間をとる
 1週間に1回程度でもいいですから、日ごろの不安やイライラを忘れて、おもいきりうちこんでみてください。

3 おふろに入る
 1日の終わりに、ぬるめのおふろにゆっくり入ります。好みに合った入浴剤を使うのも効果があります。

4 寝るまえに少量のアルコールを飲む
 とくに、ストレスのために不眠症がちの人におすすめです。
 ストレス解消は、とにかく気分を変えること、これが基本です。身体的にも影響がでてきます。汗を流して、こころとからだを健康にしましょう。

ストレッチングでこころとからだをリフレッシュ
<背中と腰のストレッチング>
@すわって両足をのばす
A左足の外側に、ひざをまげた右足をおいて、からだを右へひねる
B左右をぎゃくにして行う

<足の裏のストレッチング>
@すわって、両足を大きく広げる
A左足を内側へまげて、右足の方向にゆっくりと上体を倒す
B左足を逆にして行う

<背中とうでのストレッチング>
@両足を肩幅くらいに開いて立つ
A腰のうしろで両手を組む
B両腕をのばすように、うしろへ引く

<腰のストレッチング>
@足を肩幅くらいに開いて立つ
A足をまげずに、手のひらが床につくようにゆっくりと体をまえへ倒す

<からだの側面のストレッチング>
@両足を肩幅より少し開いて立つ
A両腕を頭の上で組む
Bゆっくりからだを横にまげる
C左右交互に行う

<太もものストレッチング>
@大きく右足を前へ出して、かがむ
A両手を前について、左足をのばす
B左右の足を逆にして行う












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